『まとめ編』20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #4
中学の時に英語は挫折した。でも自分の夢の実現のためになんとか英会話をマスターしたい!
そんな飯田さんにドヤ顔で英会話を教えたい、英会話イメージリンク編集部の今井です。今回は、飯田さんが今回のモニター*1を通じて一番印象残っていることについてインタビューします。
※ 過去記事はこちら
学習書のフレーズは"一例"でしかない
飯田:繰り返しになるけど、所詮は英会話も日本語と同じコミュニケーションのための「道具」で、人間同士の会話だと実感できたのが一番大きいかな。これは当たり前なんだけど、単純に英文読んでるだけだとそうは思えないんだよね。
今井:学習書だけだと「それしかない」って思いがちですよね。
飯田:そうだね。会話のパターンはあくまで参考例なんだよね。
今井:あくまで製作時に担当したネイティブ「なら」こういう会話をするっていうものですから。レストランでの家族の会話を日本語でつくってくれって言われたら当然、僕と飯田さんでは違ってきますし。
飯田:以前は学習書に載ってる英文とかフレーズとかも丸暗記しようとしたんだけど、よく考えたら「こんな言い方は自分はしない」って思えるようになったよ。だから今は学習書の英文・フレーズはあくまで参考だね。
今井:上から目線の言い方になりますけど、その気づきは大きいですね。さっきの日本語の例でいいますと、初対面の人に会ったら僕は
- はじめまして、今井といいます
と言います。でもこれはあくまで僕の例でしかないですよね。飯田さんは
- はじめまして、飯田です。よろしくおねがいします
かもしれません。言い回しは人によって違う。日本語を学びたいネイティブが
初対面の人にあったら日本語では「はじめまして、マイケルといいます」
と言うんだって必死に覚えてたらそれ以外にもあるよって言いたくなりますよね。
飯田:そうだけど、そうじゃないっていう表現が正しいかも(笑)。当然、それらのフレーズも知っておく必要があるけどってことだよね。
今井:そうですね。こういう言い方もあるんだ。自分だったらどう使うかなっていうのは英会話ではかなり重要です。
みんな違って、みんないい
これじゃないといけない、なんてことはない
飯田:ネイティブがカタコトの日本語で話しかけてきたら「聞いてやろう」って思うじゃない。地図を見せてきて、どこか指さしてたら「そこにいきたいのね」って思うし、お腹押さえて顔面蒼白だったら「便所行きたいのか」って思うし(笑)
言葉がわからなくても、コミュニケーションは案外とれるってのはそうかもなって
今井:中学生の時、グアムいったんですよ。それで向こうは実銃撃てるじゃないですか。だから展示してある実銃をじーっとお店で見てたんです。そしたら現地の人と目があって、向こうがニヤッて笑ったからこっちもニヤッて笑って親指たてたら向こうも親指たて返してくれたんですよ。*2
飯田:あんたも好きねぇ、みたいな(笑)?
今井:だと思います(笑)。これだけの説明でその場にいなかった飯田さんにも伝わってるし、コミュニケーションってこんなもんだと思うんですよね。
飯田:英会話に完璧を求めるのもいいんだけど、コミュニケーションがとれればいいんだから適当でもいいんだなって今は思うよ。
外国のホテルの受付でチェックインするときに”I would like to~”ではなくて”check in please “でもいいんだよなって思えるようになったのはやっぱり大きい。
最初から完璧な英語を目指すと、自然と学習書の例文・フレーズを丸暗記することになるんだよね。苦労して覚えてもそれはあくまで一例でしかない。
今井:適当でいい、伝わればいい、と。これは一見学習スタイルとしてはよくないように聞こえるんですけどね。実はそうでもない。
あくまで英語はコミュニケーションツールの1つ。誤解していませんか?
伝えようと思う気持ちが大切!?
飯田:何年か前にカナダにいったときの話なんだけど、飛行機の隣の席はどこにでもいる、極普通の日本人のおばちゃんだったのよ。でも外国人のフライトアテンダントの方と英語でずっと会話してるからびっくりしちゃって、思わず「すごいですね。英語どこで習われたんですか?」って聞いたら
私、英語話せません。日本語しか話してないですよ
って。
今井:え!?
飯田:次にそのおばちゃんとフライトアテンダントの会話をよく聞いてみたら、確かに日本語しか話してない(笑)その時、おばちゃんはりんごジュース欲しがってたから使った英語はジュースぐらいかな。ほぼ100%日本語。
今井:日本人は欧米人みると英語で話さなきゃって思うのにすごいですね・・・
飯田:心臓に毛が生えてると思う(笑)。でもね、不思議なことに伝わってるのよ・・・。今になって思えばそのおばちゃんは「りんごジュースが欲しい」、フライトアテンダントは「仕事で飲み物を渡さなければいけない」
端的に言うと利害関係があるから、なにがなんでもコミュニケーションとろうと思うよね。話してダメなら「絵を描く」「ジェスチャーで伝える」とか色々あるし。
今井:あーなるほど・・・そういえばそうですね。
飯田:流石に外国ですれ違ったネイティブに話しかけてるのは利害関係ないし、ダメだろうけど(笑)自分の英語のレベルはまだ赤ちゃんだけど、赤ちゃんでも自分の欲求は言うよね。
口に出して何か言わなかったら、聞いてもらえない。子供があれなに?あれなに?って聞いてきたら大人は聞いてやろう、理解してやろうって思うし自分たちもそうしてもいいんだ、と思えてきたよ。
今井:伝わらなかった、はい終わり!ではなく伝わらなかったらどうやって伝えるのか、が大切ですよね。
飯田:それがコミュニケーションだよね。今回は、色々ありがとうございました!
今井:いえいえ。こちらこそ色んな話をきけて楽しかったです。