ええ!まだ知らない英単語を真面目に調べて覚えているのかい?
- いまの単語の意味全くわからない
- あのフレーズ、どういう意味で言ってるの?
ネイティブと会話していると、全く知らないフレーズや単語に出会うことがよくあります。そんなときはみなさんどうしますか?
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
こういった時よくあるアドバイスの中に
分からない単語やフレーズに出会ったら、その場でネイティブに聞く
というものがありますが、分からない単語やフレーズが出てくる度に会話を止めてネイティブに教えてもらう、というのは現実的に考えるとなかなか難しいですよね。
そこで普段私たちがよくやってしまうのが
- 家に帰って調べる
- その場でスマートフォンで調べる
ということです。
分からない単語について調べるというのは一見理にかなった行為ですが、今回私、今井がオススメしたいのは
分からない単語については辞書などで調べたりせず「あいまいな」理解のままにしておくこと
です。「そんな馬鹿な話があるか」と思ってしまうかもしれませんが、順を追って「あいまいな理解のままにしておく」ことの利点をご紹介します。
日本語を使って英語を理解することの欠点
分からない英単語やフレーズについて
- 意味がはっきり分からないと気持ち悪い
- 分からないことは白黒つけた方がいい。その方が次の英会話の役に立つ
こんなことを考えてしまいますよね。
残念ながら、どんな英単語やフレーズであっても、一度日本語を介してしまうと、その瞬間からネイテイブの持つ感覚が薄れてしまいます。
実は「どんな意味だろう?」と「推測する」ことこそが、ネイティブの持つ感覚を理解するための第一歩なのです。
辞書で意味を調べることがいいとは限らんのやで
分からないフレーズや単語の意味を推測する
実際にネイテイブがフレーズ・単語を使ったタイミングこそがまさに彼らの「感覚」を理解するためのヒントです。
その単語やフレーズが
- 使われた場面
- 発言者の雰囲気
- 言われた相手の反応
など、なんでもよいので様々な情報から「なんとなく」意味を推測してみてください。
例えば相手が「wish」を使って自分の希望を表現していたとします。「wish」を使って表された希望は大抵「荒唐無稽」な話です。「wish」が使われる時、次のようなことが分かります。
- 現実にはありえない話が多い(手元に一億あったら、フェラーリが手に入ったら・・・など)
- 話し手の雰囲気が既に「諦め口調」
これらのことから「wish」はなんとなく話し手自身が「実現は無理だろう」と思っている話をする時に使う単語だろう、と推測できます。
一方、「hope」を使って表現された希望は大抵「現実的」な話です。「hope」が使われる時、次のようなことが分かります。
- 実現可能な話が多い
- 話し手が具体的な達成案を持っている
- 話し手が「できそう」と思っている
このことから「hope」はなんとなく話し手自身が「実現できるだろう」と思っている話をする時に使う単語だろう、と推測できます。
間違っても
- wish:~であればいいのに、と思う
- hope:~と期待する
と考えるのではなく、あくまでも
- wish:現実的ではない望みを言う時に使う(ようだ)
- hope:現実的な望みを言う時に使う(ようだ)
程度の認識にしておきます。
昔、私が鳥だったら・・・を英語でいう宣伝がありましたね
推測するクセをつけることで推測の精度を上げる
分からないフレーズや単語が出てきたら、安易に辞書に頼らずに意味を推測するクセをつけましょう。
自分の勘なんてアテにならない、と最初は思ってしまうかもしれませんし、試してみて自分の予想と全く違っていてがっくりすることもあるかもしれません。
ですが、限りある情報の中から知らない単語やフレーズの意味を「推測」することを何度も繰り返していくことで推測の精度は高くなっていき、精度が高くなるにつれ日本語の介在を必要としなくなります。
真面目に推測するのではなく、あくまで適当で
まとめ
今回は、日本語を使わずにわざと「分からないままにしておく」ことでネイテイブの感覚を理解する方法を紹介しました。
例として不適切かもしれませんが、名前の分からない、鮮度のよい魚を手に入れたとします。
その時に辞書で調べて「これはどんな魚でどんな料理が合う」と他者からの情報を得て満足するのではなく、不完全であっても「この魚はどんな魚なんだろう。どんな料理がいいのだろう?」とあくまで自分の感覚を磨く、というやり方の方が、後々英会話は上達します。
分からない単語については「日本語を使わずに自分の感覚を頼りにぼんやりと理解する」。
一見難しいことのように思えますが、慣れてしまえば案外簡単です。是非一度トライして下さい。