ネイティブ御用達のダンスバーで学んだ相づちの打ち方
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。先日、読者の方から次のようなご質問をいただきました。
コミュニケーション力(聞き手の相づちや、話の割り込み方など)を高めるためにはどうしたらいいですか?いつも相づちを上手く打てなくて、日本語的な「うん、うん」といった相づちを打ってしまうパターンがほとんどで困っています。
確かに言われてみれば、あんまり相づちの表現って中学、高校で習った記憶がありませんよね。
せいぜい、”Un-huh(アーハー)”、”I see”、"OK"ぐらいじゃないでしょうか?
実際に私も英会話をはじめたときは相づち表現は上記のものぐらいしか知らなかったので「レパートリーとしてこれだと物足りねぇな。しかもこんな金太郎アメのような相づちを打っていても話が続かんし」ということは感じていました。
そこで私は、彼らがどんな相づちをするのか、実際にネイティブ御用達のダンスバーに毎週通って調査したことがあります。下戸でダンスもできない私はダンスバーは苦痛以外の何者でもなかったのですが、得られるものはかなりありました。
そこで今回は私がダンスバーで満身創痍になりながら発見したこと・気づいたことをご質問にあった相づちのタイミングや返答のフレーズも踏まえ、具体例を挙げてご紹介します。
相づちのタイミング
ちょっと!また僕が話してる時に「うんうん」って言ったでしょ!?
相づちはネイティブが一瞬話にポーズ(間)を置いたときや、”Can you understand?”などと直接聞いてくれる時だけでオーケーです。
日本人同士だと、相手が話している最中にも「お前の話聞いてるよ」、という意味で「うん、うん」「はい、はい」と常に何か相づちを打つことが多いですよね。
実際に私も日本語のノリで相づちを打っていたのですが、友人のネイティブが
「別にいちいち相づち打たなくても、要所要所だけでええぞ」
と言ってくれて「あ、そうなんだ。」と思うようになりました。
最初は相手が話している最中に「相づちを打たない」、ということに気持ち悪さを感じると思います。私も相づちを打たないことに慣れるまでは、意識的に会話の内容に集中して相づちを忘れることで、日本的な相づちをしないようにしていました。
もちろん程度問題はありますし、会話の最中に能面のように一言も発しないというわけではありません(笑)そこは注意してください。
返答フレーズ
“Un-huh”、”I see.”、”I understand.”という相づち以外に私が使う返答フレーズを、実例とともにご紹介します。なんかこれ自分の英会話にも使えそう、というのがあるかもしれないので是非参考にして見て下さい。
「Do you copy?(わかったか)」「Copy that(了解)」無線の時の受け答え
IBHのヘルメットにウィルコックスのL4G24,ボレーのX800....レンズはタイラップで固定してない....
おっとここは英会話のブログだった
話に賛同するとき
A:うちの研究室の先生って、金に汚いよな?
B:自分もそう思うよ
A:Our lab teacher is so stingy, right?
B:I think so, too.
A:つまり、こういうことか?裸で外に出てはいけないっていう・・・
B:そのとおりでございます
A:You mean like this? I can't go outside naked...
B:Exactly.
A:今のうちに、先生の部屋の鍵、ボンドでくっつけちゃおうか?
B:いいねぇ
A:Shall we fill the teacher's lock with glue now while we have the chance?
B:That sounds good!
話の内容がわかったとき
A:おまえはそっちを見ていてくれ。
B:了解、わかった
A:You look that way.
B:OK, got it.
A:あの先生の顔を見ると、バットと覆面が欲しくなるな。
B:その気持ちわかるぜ
A:When I see that teacher's face, I wish I had a bat and a mask.
B:I understand your feelings.
A:こうやってやると窓ガラスを割るときに音が出ないんだぞ。
B:なるほどなぁ
A:If you do it like this, it doesn't make a noise when the glass breaks.
B:I see....
話が分からない、もしくは同意しかねるとき
A:くぁwせdrftgyふじこlp
B:ちょっと待って、なにを言っているのか分からん
A:くぁwせdrftgyふじこlp
B:Wait, I can’t understand what you are talking about…
A:裸で警察署に行ったら楽しいと思わないかい?
B:同意できんわ
C:そうは思わんよ
A:It'd be funny if he went to the police station naked, don't you think?
B:I can’t agree.
C:I don’t think so.
驚いたとき
A:こういう風に持つと、ナイフを持っているようには見えないんだよ
B:すげぇ!!
C:カッコイイ!
A:When you hold it like this, it doesn't look like you're holding a knife.
B:Awesome!!
C:Cool!
A:これ、研究室の先生の車の鍵
B:マジかよ!!
C:お前本気か?
A:This is the lab teacher's car key.
B:No, way!
C:Are you sure?
相手が話している内容に対して適切な返答をする、というのは最初は意外に難しいです。なので私は今、自分が話している内容を自分が「聞く立場」だったらどういう返答をするだろう、と意識して会話していました。
この視点で相手の返答を意識すると、適切な返答がわかってくると思います。
ボディランゲージ
こんなん言われんでもわかるわ、というものから説明されないと全くわからないものまで
ネイティブは私たち日本人に比べ、ボディランゲージをよく使うことはご存知かと思います。大体のボディランゲージは初見でも意味はわかったりしますが、中には事前に知っておかないとものもあります。
手を小さくひらひらさせる
しかめっ面をしながらだと「(自分は納得できないが)まぁまぁいいんでないの」
表情を変えないでやると「まぁ、こんなもんだよな」
「So so」このイメージです。可もなく不可もなくって感じいうニュアンスですね。
口をへの字にして両手でサムズアップ
すごいだろ!?と相手に自慢したいとき
ほめられたとき・うまく行ったときの、「ドヤ」
親しい仲でよく見られるボディーランゲージです。
ドヤ顔といえばわかりやすいと思います
人差し指と中指をくっつけて、相手に向けて2回折り曲げる
今から言うフレーズや単語を強調したいとき
嫌味や皮肉を言うとき
これはなかなかわかりにくいジェスチャーです。
「この話は重要だからよく聞けよ」という意味で、元々の由来は「” “」、「Quote & Unquote=引用開始・引用終了」の形を指で表現したものです。
嫌味のときに使う場合は
(居酒屋にて)
A:あれ?先生は?
B:自分が払えばいいのに”また”生徒から1000円ずつ飲み代巻き上げてる。
A:Hey, Where is the teacher?
B:He could just pay for himself, but he's ripping off his students "again", ¥1000 each for his drinking money.
この、「また」に相当する「again」のときに人差し指と中指をクイックイッとしながら言うと嫌味となります。
嫌な顔やニヤついて人を小馬鹿にしたような言い方をするとなおベターです
私は普段の会話の中でボディランゲージはほとんど意識していなかったのですが、お互いの声が聞き取りにくいダンスバーという場所を通してボディランゲージの大切さを意識するようになりました。
まとめ
英会話での相づちや返答のテクニックについてご説明しました。
相づちやボディランゲージは文法や単語と並んで重要なのですが、あまり重要視されていないのか、紹介されていても、サラっと紹介されていることが大半です。
しかし、これまで見てきたように、文字で表せない仕草や感情の表現といったものが英会話では特に重要になるので、記憶に留めておいていただければと思います。
会話の場数を踏むことで、その場に応じた適切な「相づち」が自然に打てるようになり、レパートリーも増えると思います。「こんな表現の仕方、間の取り方があるんだな、面白いな。次から自分も使ってみよう!」と楽しんで実践していただければと思います。
*1:
日本語の会話みたいに常に相づちを打っていると、ネイティブはどう感じるの?と聞いたところ、
「人によるけれど『本当に話を聞いてくれているのか?』『話を聞く気が無いのか?』『早く帰りたいのか?』って思うかな。もちろん日本にいるネイティブなら日本人の相づちに他意はないことは分かっているからいいんだけど、国外で英語を話すのならこのことは知っておいた方がいいかも。」
と答えてくれました。