英会話でダラダラと回りくどいこと、言ってないかい?
こんにちは、たまの休日もおっさんたちと汗まみれになってくんずほぐれつ、武術の練習に明け暮れている英会話イメージリンク編集部の今井です。今日は誰かの汗が口に入りました。
さて、最近英会話をはじめた友人のマンツーマンレッスンに同席してきました。レッスン後、友人は「自分の言いたいことをピンポイントで説明したいけれど、どうしても回りくどい言い方になってしまう」と、うなだれていました。そのあと「今井はいいよな、言いたいことがスラスラ言えて」と褒めてくれました。流石、私の友人です。
しかし私も英会話をはじめたころは友人と同じ悩みを持っていました。「あれだよ、こういうのあるじゃん?こんなさぁ・・・知ってるでしょ?」こんな感じで全く要領を得ないこともちょくちょくありました。
笑い話をしようとしても説明に時間がかかってしまうので、相手もダレてしまうんですよね…。なので、オチに辿り着いた頃には「うん。で、今の話そんなに面白いか?」となってしまい、「くそっ!うまいこと言えなくて悔しい!」と思ったこともたくさんありました。
「なんとかネイティブを英語で笑わせてやりたい!」そう考えた私はジョークに目をつけました。ジョークは「短く、誰でも分かるように」表現が洗練されているから、自分の英語をブラッシュアップするのにもってこいだと考えたからです。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は、実際に私が今でもやっている、ジョークから自分の言いたいことをシンプルに、かつピンポイントで伝えられるようになる方法をご紹介します。
自分が使ってみたいジョークを探す
9mmなんか豆鉄砲! 漢なら黙って.45!
私はジョークのなかでもブラックジョークを好んで選んでいました。ジョークは政治的な風刺を込めたものから、子供でも理解できる単純な物まで幅広くあるので、みなさんの趣味に合ったジョークが必ずあると思います。
例えば、前回の記事で紹介したジョークの中から、次の2つを例に挙げて、私がどうやって自分の英語をブラッシュアップしたかを説明してみましょう。
- アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
- グリズリーに出会ってしまったら生き残る術はほとんどない。
ジョークを自分の力で英訳してみる
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元々のジョークは当然英語ですが、ジョークを探すときには日本語訳されたもので探します。そして、その日本語訳されたジョークをもとに、自分だったらこれをどう英語で表現するかを考えて、実際に口に出して言ってみるのです。
実際にやってみると、自分が英訳したものは文法の誤りがあることはもとより、ダラダラと長い説明になっていたり、必要な表現が抜けていたりして、明らかに要領を得ていないことが分かってきます。
その時のメモなんてあるわけないので、当時の自分が考えそうな英文をつくってみました。
America's NASA wanted to send astronaut to the space. Thats why they sent astronaut to space. But they could not use ballpointpen in no gravity.
アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
You can not run away when you meet grizzly. It's impossible.
いいか、グリズリーに出会ってしまったら生き残る術はほとんどない。
なんとなく、言いたいことはわかるのですが微妙にピンボケしていたり、遠回しな説明になってしまっていることがわかります。
自分の英訳とオリジナルの英文を比べてみる
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オリジナルと言えば地獄先生ぬ~べ~がドラマになりますね。読み切りの時はぬーぼーって名前だったはず
その後、オリジナルの英文と見比べてみます。自分が考えた英文の余分な表現が浮き彫りになって、「こういうふうに言えばいいんだな」という気づきを得られると思います。
オリジナル: When NASA first started sending up astronauts, they quickly discovered that ballpoint pens would not work in zero gravity.
今井の英訳: America's NASA wanted to send astronaut to the space. Thats why they sent astronaut to space. But they could not use ballpointpen in no gravity.
オリジナル: if you encounter a grizzly, there's a small chance you'll survive.
今井の英訳: You can not run away when you meet grizzly. It's impossible.
ジョークは読んでいるだけでも面白いので勉強しているという感じではありませんでした。実際にはネットサーフィンでピックアップしたついでに「ちょっとやってみっか」という軽いノリでやっていました。当然、紙に書くような律儀なこともしていません。
しかし、何回かやっていくうちに「英文で端的かつ的確に表現する能力」が自然と身についていったことは、はっきり覚えています。「こういう場合は、ネイティブならこう表現する」というのが段々分かってきた、ということですね。
その結果、回りくどい説明をすることが徐々になくなり、自分でも明らかに「以前よりラクに話せるようになっている」と思えるようになっていきました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ジョークはスピードが命なので、表現も自ずと無駄のないシンプルで的確なものになっていきます。シンプルな英語を目指すことで、自分の無駄な英語表現をそぎ落とすことができます。
武術の達人ほど動きはシンプルで、初心者ほど無駄な動きが多く、複雑な技を使いがちだとよく言われます。これは英会話にも言えることで、慣れないうちは色んな表現を使って言いたいことを言おうとしますが、これだと長期間英語で会話することは難しくなってきます。
自分の英語はまだ無駄があるなぁ、と思っている方はジョークでブラッシュアップしてみてはどうでしょうか?