元オリンピック選手の岡部哲也さんから聞いた英会話習得法
先日、元オリンピックアルペンスキー日本代表の岡部哲也さんの講演に行ってきました。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
どうして英会話と岡部哲也が関係あるのか、ということですが岡部哲也さんは元オリンピック選手ということもあり、三カ国以上の言葉を話せる様です。そんな岡部さんの講演の中で私が特に印象に残ったものは、語学学習に関する姿勢でした。
共感できることがすごく多かったので、今回は岡部さんの話も織り交ぜながらどのように英会話を学習していくとよいのかをご紹介します。
自分が必要だと思ったところから攻める
岡部さんが講演の時に一番最初にお話したのが言語を自分が必要だと思ったところからはじめた、ということでした。
岡部さんは1984年に海外へ単身留学しており、その時に言語の大切を痛感した、と言っていました。当時はインターネットもなく、電子辞書も一般的ではない時代だったので、完全に手探りで言葉を覚えていったそうです。
その時に岡部さんが実践していた方法は
自分が欲したものから覚える
ということでした。
手当たり次第になんでも覚えよようとするのではなく、まずは自分の目についたところから、岡部さんの場合は現地の料理に興味があったので
○○という料理が食べたい
I want to eat ◯◯
○○と△△の違いはなんですか?
What is different ◯◯ and △△?
このお店では○○は食べられますか?
Can I eat ◯◯ in this shop?
このような感じでまずは料理名とあわせてチグハグでもまずは相手に伝わる様に覚えていったそうです。*1
これは私達日本人が英会話を覚えるときも同様のことが言えます。嫌いな分野・興味のない分野からはじめるのではなく、「自分が興味のある分野」を設定してそこからはじめてみると長続きします。
私も海外の武術がどうしても理解したくて英会話をはじめましたが、当然最初は自分が使いたい・知りたい単語から手をだして覚えていました。
英会話とは関係ないので省きますが、講演の内容も物凄く面白いものでした
自分にとって足りないものを意識する
岡部さんは語学を学んでいく上で重視したのが「数」だったそうです。料理を注文する上で数は重要となるのでどうしても覚える必要があったそうです。*2
2本欲しい
I need two
5つもいらない。3つだけ欲しい
I don't need five.Just three
追加で1つお願いします
Give me another one
もしかしたら、日本人にとってはあちらの料理は多すぎるかもしれないので
1人前だと多すぎるから半人前にしてほしい
ということも言わなければいけなかったのかもしれません(笑)
このように「自分が必要だと思うもの」、「興味のあるもの」からはじめていくと結局自分の足りないものに気がつくのでその分野だけでは留めることができなくなっていきます。
私も最初は自分の趣味の武術さえ英語でわかればいいや、と思っていたのですが結局英会話をすすめていくに連れて自分の足りないものに気がついていき、あれも言えるようになりたい、これも言えるようになりたいと欲が出てきてしまい、今に至ります。
自分にとって興味のある分野が一番の原動力になりますよね
自分が英語を話さざるを得ない状況に身をおく
これは岡部さんが言っていたわけではありませんが、岡部さんは留学により他言語を話さざるを得ない状況になりました。そのことが複数の他言語を話せるようになる原動力だったようです。
では私たち日本人はというと、中々どうして難しいですよね。これは実は日本人の大半が「英語が必要ではない場」にいるからです。「英語は必要」といいつつ「英語が話せない」というギャップがあるのは「英語が必要ではない場所」なので色んな逃げ道があるからです。*3
そこで一人で英会話をはじめるよりは、友人や知人と連れ添って「英会話を話す場」をつくり「逃げられない場」を設定することも英会話上達ための一つの手です。*4
私の後輩も、周りにネイティブがいないので英語に興味のある友人をつくり、毎週水曜日は英語のみの日、という感じでお互いに切磋琢磨して結局バイリンガルまでになった人もいます。
ベア・グリルス氏の英会話教室があったら行きたいかも・・・あ、でも英国人か
まとめ
今回は珍しく、他の方の意見を基に英会話イメージリンク的な解説を加えました。
英会話を習得するには
- 自分が手をつけることのできる範囲からはじめる
- 自分が必要だと思ったことからはじめる
- 自分が英語を話さざるをを得ない状況においてみる
という形で紹介しました。「自分が英語を話さざるを得ない状況」は一見ハードルが高そうですが、日本人の友人同士でお互いに英語をはなすというルールを決めるというものでも結構です。
是非トライしてみて下さい
最後になりましたが、岡部哲也さんはご自身でスキースクールも開いておられるようです。私はスキーはしないのですが、ご興味のある方は冬も近づいてきましたので足を運ばれてみるのはいかがでしょうか?
良い子は閲覧厳禁!映画Tedから学ぶ超「下品な」英会話
映画Tedが地上波で初放映されましたね*1
かわいいクマのぬいぐるみがおっさん化して下品なことを言う、というギャップで日本でも大ヒットしたわけですが、英語のセリフの大半はやはり日本語では表現できない部分が結構目につきました。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
私もTedを字幕で観ていてよく考えられているなあ、と驚いた反面「英語特有の面白い部分が薄れているなあ」とも感じました。これは英語を翻訳する際にどうしても日本語では表現できない部分があるので仕方のない部分でもあるわけですが、そこに英語を楽しんだり、英会話を習得する秘訣があることも事実です。
そこで今回は
- 日本語では表現しにくい
- 下品過ぎて教科書には絶対に掲載されない
という条件を中心に、映画Tedで使われたセリフを基に、ネイティブも日常会話で使うフレーズをピックアップしました。
イメージと併せて解説してあるので、映画を鑑賞する時に参考にするもよし、英会話に参考にするもよしです。是非参考にしてみてください。
Fcuk you thunder~ you can suck my~
1.Ass hole「ケツの穴」 That's my bad「わりーな」
Man:Ass hole!!
Ted:That’s my bad.I was sending a tweet.
男:このケツ野郎!
Ted:おっとごめんよ。ツイートしてたんだ
Tedが車を運転していて、うっかり事故を起こしそうになった時のシーンです。
Ass hole
"ass"はそのまま"ケツ"という意味なので"hole(穴)"と併用して"ケツの穴"というニュアンスになります。当然相手を侮辱する時に使います。汚いものなので、イメージは私たち日本人のもつネガティブなイメージと同じですが、日本人はあまり相手を侮辱する時でも「ケツの穴!」などと使うことはありませんよね。
英会話の場合"ass hole"は悪口や悪態としても使っても珍しいこともなく違和感はありません。*2
結構キツ目のものなので、一触即発の状態で使うのなら喧嘩に発展することもありますし、逆に仲のいい友人同士ならある程度じゃれあいとして使うこともよくあります。
私自身も付き合いの長いネイティブがイタズラしてきたり、意地の悪いことをしてきた時は使っていましたし、逆に相手もよく使ってきていました。
当然、ネイティブがよく使うといってもTPOはありますので初対面やまだ慣れていない相手に使うとよくないのでご注意下さい。
That's my bad
これは「わりーわりー」というニュアンスで、そこまで悪いと思っていない時に使います。本気で謝らないといけない時に使うと火に油を注ぐ結果になるのですが、流石にそれをやるネイティブは見たことがないので実際にどうなるかはわかりません(笑)
仲がいいだけに逆に真面目に誤ると気恥ずかしいってことありますよね?that's my badはそんな時に使うイメージでもあります。
ネイティブが食事していてうっかり水をこぼしてしまった時や、間違って相手の持ち物を使ってしまっていた時などに使っていました。
Tedの場合、自分の不注意でうっかり事故を起こしそうになってもあんまり悪いと思っていないということがわかります。
相手を怒らせる時にもass hole,that's my badは使えます
2.fucked up 「詰んじまった」
I was so fucked up
完全に詰んじまったよ
Ted以外のもう一人の主人公ジョンが同僚と会話している時に同僚が話した台詞です。
"fuck you"は日本でも浸透してきていますが、"fuck up"はまだ市民権を得ていないのではないでしょうか?これもあまり知られていませんがネイティブはよく使います。
ニュアンスとしては物事をダメにしてしまった時に怒り半分で「やっちまったよ!」と叫んで使うイメージです。
私自身、実験ミスをしてデータがパーになってムカついている時によくネイティブに対して使っていました。
そんな時、大概ネイティブは"What's up?"(どうしたんだよ?)とリアクションしてくれていました。今回は"so fucked up"として使われているのでよっぽと主人公の同僚は"詰んで"しまった状況になってしまったのでしょう。
fuck upは(自分は)よく使います
3.shit「クソ」
You like shit, man.What happened?
お前まるでクソみたいだぞ、おい。どうしたんだ?
顔を紫色に腫れ上がらせて出勤してきた同僚に対して主人公ジョンが言ったセリフです。
"shit"は"クソ"という意味で、日本人の持つイメージと同じです(笑)。単品でチクショウ!という意味でも"shit!"と叫んだりします。
日本人も何かあった時に"クソ!"と言ったりするので同じですが、ネイティブはそれだけではなく日常的に何かと"shit"と何かを絡めて比喩をしたりします。今回は相手の様子に対して"shit"を絡めて使っているわけですね。
あまりにもダイレクトなイメージもあって、女性はイメージダウンもするのであまり使いません。しかしその一方で女性が"shit"を使った場合、なりふり構っていられないという状況が考えられるので「よほど切羽詰まった状況なのだな」となんとなく予測できます。*3
映画などでも女の人が"shit"を使った場合、切迫しているシーンが大半なのでそのあたりに注目しても面白いかもしれません。
英語にも男言葉、女言葉あります。知ってましたか?
まとめ
今回は、下品だけどネイティブがよく使うフレーズを映画Tedの中からピックアップしました。私自身、仲が良いネイティブには使っていましたしまたネイティブも私相手に使ってきていました。
このあたりは英語の教科書などには絶対に掲載されないので難しいところですが、英会話を習得したり、Tedの様な映画を別の方面から楽しむには必要不可欠(!?)なものです。
知っておいて損はないので、是非頭の片隅にでもおいておいて下さい。
英単語の丸暗記から卒業!?楽して英単語を覚える3つのステップ
英会話学習のネックの一つに
英単語の意味を暗記しなければいけない
というものがあるのではないでしょうか?私の知人も英会話に興味はあるものの「英単語を覚えなければいけない」と考えるとどうも気が進まないんだよね、と口癖の様に言っています。
私も受験英語の時に英単語は物凄く苦手だったのでその気持ちはすごくわかります。こんにちは、英会話イメージ編集部の今井です。
実はみなさんが思っている以上に英単語を覚えることは簡単で、英会話では英単語の意味をノートに書いたり、単語帳を持ち歩いたりして暗記する必要はありません。
予備校時代、英単語のテストで40人いる生徒の中で最後まで英単語を覚えられず居残りさせられていた私が保証します。
今回はそんな私が実際に今でも実践している「簡単に英単語を覚える方法」を実際の英語を用いて紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。
1.英単語に対応する日本語の意味にこだわりすぎない
英単語を覚えるときにやりがちなのが「かっちりと意味(訳)をあてて覚える」ということです。
第二言語を学ぶ上で辞書を利用することは仕方のないことなのですが、あくまで辞書に書いてある意味は「参考」という程度に留めておきましょう。
若しくは、最初はなかなか実感できないと思うので参考という考え方もあると言うことを頭の片隅においておくのも一つの手です。
辞書に書いてある意味にこだわり過ぎてしまうと、本来は他の意味で使う用例が出てきてしまった時に対応できなくなってしまいます。*1
fire:火、火炎、炭火 (weblioより)
例えば「火」という意味をweblioで検索すると上記の様な意味が出てきます。もし、「fire=火」という意味だけを覚えていたら
You're fired!*2
といわれた時に、「え?俺が"火"?どういうこと?」と混乱し、「火」という意味にこだわるあまり他の意味が考えられなくなってしまいます。
例えその場は意味がわからなくても、取り敢えず「この場合の"fire"は"火"という意味ではなさそうだ」となんなく思えることができればOKです。
スティービー・ワンダーの"I need the fire~"は炎が必要という意味です
2.英単語の意味ではなく、使われている状況を意識する
社会人になって普段使っていた言葉が実は失礼に当たる、ということを知ったという方は多いのではないでしょうか?
私も恥ずかしい話ですが、「お疲れ様です」というあいさつは取引先の相手には使わないほうがベターということを社会人になって知りました。大学生の時にところ構わず使っていた「お疲れ様」にもTPOがあったんだ!?というわけです。
これは周りの先輩の使っている言葉遣いを観察していて気付いたことなのですが、英単語もこれに似ています。
ある時、口の悪い後輩についてネイティブと話していた時に「口に気をつけろって注意するときは英語でどうやって言うの?」と聞いたところ
watch your tongue
と教えてくれました。直訳すると「お前の舌に気をつけろ」となるわけですが、その時に「注意を払う」というのはwatchなのか、となんとなく"watch"が使われるイメージが掴むことができました。
日本だと"口に気をつける"、ネイティブは"舌に気をつける" 発想は似ていますね
3.自分の持つイメージで実際に使ってみる
"watch"が使われる状況やイメージがある程度わかったら、自分なりにそのイメージを基に使ってみます。
私の場合"watch"のイメージは注意を払う・促す時に使うというイメージができたのでネイティブ相手に以下のように使いました。
- Watch his ass!(お腹が痛いと言っているネイティブに対し)
- Watch your foot!(暗がりを歩いているネイティブに対し)*3
- Watch your glass(酔っ払ってコップをこぼしそうなネイティブに対し
このように実際に使ってみることで自分のイメージを定着させ、自分のものにしていきました。実際に自分のイメージを基に使っていると不思議と覚えてしまうので「暗記している」という気分になりませんし、あくまでも自分の感覚で理解していくので無理なく自分の知識として定着していきます。
千里の道も一歩から 着実に、確実に一歩ずつ踏み固めていきましょう
まとめ
今回は、苦労することなく英単語を覚える方法を紹介しました。
1.英単語と日本語の意味を対応させて覚えない。
2.英単語の日本語の意味ではなく、使われている状況を理解する
3.実際に自分の理解で使ってみる
この3ステップで簡単に知識として定着させることができます。自分の知らない意味や使い方が出てきても動揺することなく、そういう使い方もあるんだ
という態度で挑めば、英単語も自然と身に付いていくはずです
英会話学習者がよく陥る学習を妨げる3つワナ
本当に、この人のように英語が話せるようになるのだろうか・・・?
英語のできる人が近くにいると勉強になるどころか差を見せつけられた気がして逆に萎えてしまう方は多いのではないでしょうか。
私は間違いなくそんなタイプでした。こんにちは英会話イメージリンク編集部の今井です。
こういう場合、映画や漫画の主人公は対抗心を燃やして成長しますが自分はとにかく楽をしたいので、そういう実力差を見せつけられると対抗心がでることはなく、ただ単に
あー今すぐこの人みたいにならねぇかなぁ。ならねぇよなぁ。
と思うだけでした。
こういった気持ちの波を乗り越えて、英会話を早くマスターするためには結局自分なりの学習法を確立することが一番です。
学習法は人それぞれなので「これがいい!」ということは言えませんが、それを確立する前に陥りがちな「ワナ」はご紹介することができます。
そこで今回は、自分なりの学習法を確立する前に知っておきたい「3つのワナ」について解説します。
ぜひ参考にしていただいて、転ばぬ先の杖としていただければと思います。
自分が苦手に感じたら戦わず、逃げる
受験などでもそうですが、弱点克服法ってありますよね。直感的に弱点を潰していくと成長する様に感じがしますが、実は長所や自分が好きな分野を伸ばしても弱点を克服できるって知っていましたか?
◯◯は苦手
だからその分野を勉強するのではなく、まずはその分野は隅において、自分の興味ある分野や得意な分野で勉強する、というのでも十分効果はあります。
私は英会話をはじめた頃、アクセントや発音は本当に苦手で勉強する気にもなれなかったのでずっと無視し続けて、自分の興味ある*1ことだけで英会話をしていました。
しかし、英会話に慣れてくると勝手にアクセントや発音も殆ど意識することなく、自動的に「矯正」され、聞き取りやすいアクセントや発音になっていました。
きっとこれが最初から自分の苦手な分野でやっていたら続かなかったでしょう。
苦手な分野にどうしても目がいってしまうので、立ち向かうことも大切ですが、自分にとって苦手だと感じたら気にせず身をひいて、好きなところだけで楽しむことも大切です。
逃げるのではなく、戦略的撤退
先生のアドバイスでも鵜呑みにせず「参考」にする
「自分より英語ができる」人や「英語の先生」のアドバイスほど役に立ち、危険なものはありません。
本当は先生の意見でも参考として扱うべきなのですが、どうしても信じてしまうのが人情です。しかし、100%信じてしまうとその意見に振り回されてしまうので注意が必要です。
私は(幸い?)英会話に関してはほぼ独学でこれといって「先生」にあたる人はいなかったので、誰にも邪魔されることなく自分なりに英会話で試すことで自分なりの勉強法を身につけてガンガン実力を伸ばすことができました。
逆に、私のライフスタイルでもある武術は、師範や直弟子のアドバイスに振り回されすぎてしまって未だに自分の学習法は確立できていない、という現状があります。
そのため練習をしていても自分の練習ではなく、誰かが用意した練習をしている様であまり楽しくないし、伸びる気配がありません。
これは師範や直弟子が悪いのではなく、あくまで私が他人の意見に振り回されすぎていることが原因なのですが、英会話を学ぶ際も同じことが言えます。
先生の意見を素直に聞くことも大切ですが、その一方で先生がいったのだから、という盲目的な受け入れ方をせず、あくまで「自分の学習スタイル」として受け入れられるかどうか、という視点で聞いてみると振り回されずにすみます。
所詮は参考書もアドバイスもあくまで意見であって、絶対ではありません
他人と自分のレベルを比較しない
他の分野でもよく言われることですが、これは英会話でも同じで他人と自分を比較するのはあまり得策とは言えません。
私は特に自分のレベルと他人のレベルを比較して色々考えてしまう性格なので、英会話をはじめて慣れるまで身近なところに誰もいなかったことは幸いでした。
一度ネイティブ一人に対し、英会話のベテラン一人と私を含めた英会話初心者3人というチャットに参加したことがありますが、ベテランが一方的に一人で話して終わるという最悪なものでした。
周りの初心者に配慮せず一人でベラベラと話していたベテランにはムカついた一方で、「俺はこの空気読めないヤツよりレベル低いのか」「コイツみたいなレベルになるには一体いつになるのやら」と自分の実力をベテランと比較して、卑下(ひげ)してしまったので自分の中で「俺もあんな風になりたい」というモチベーションの維持などには全く役立ちませんでした。
みんな違ってみんないい、とはよくいったものですがまさにその通りです
まとめ
今回は、英会話を学ぶにあたり確立しておきたい「自分流の学習法」を自然に身につける時に、陥りがちな落とし穴である
- 苦手なものは戦わず、逃げる
- 先生・先輩の意見でも鵜呑みにしない
- 他人とレベルを比較しない
この3点について解説しました。
この「陥りがちな落とし穴」は大抵の日本人なら心当たりがあることだと思いますのでぜひご参照していただければと思います。
*1:ミリタリーの分野
正しいアクセントの位置ってナニ?受験英語と英会話のギャップとは
英単語の正しいアクセントって一体なんでしょう?
英語を話すとき、みなさんは英単語のアクセントを意識していますか?
私は英会話をはじめたころ、自分の話す英語の「正しいアクセント」がいちいち気になっていた時期がありました。受験英語で「正しいアクセント」を問う問題をたくさん見てきたために、実際の英会話でもそういうものがあると思っていたからです。
第一アクセント(第一強勢)の位置がほかの三つと異なるものを選べ
1.novel
2.parade
3.rescue
4.vital
これは2015年のセンター試験にて実際に出題された問題ですが、こんな風に聞かれてしまうと「正しいアクセント」というものがある様におもってしまいますよね。
しかし、ネイティブはアクセントに関してどう思っているのでしょうか?
今回はネイティブの考える「アクセント」を紹介するので、実際の英会話に役立てて欲しいと思います。
アクセントを聞いてどうするの!?
数人のネイティブの友人とセンター試験の問題を見ていた時に、このアクセントの問題が話題になったことがあります。その時のネイティブの反応は
- 言いやすいアクセントの位置はある
- センター試験の回答はある程度納得できる
- しかしアクセントは人によって違うし、地域によっても違うので一概に言えない
- 話している内容や前後の単語でもアクセントの位置は変わる
というものでした。
彼らからしてみると、英単語を一つだけ抜き出してアクセントを聞く、というのはあまり意味がなく、汎用性に乏しいと感じる様です。
アクセントに正誤はない!?
日本語でも地域によってアクセントの位置は変わる
普段はあまり意識しないかもしれませんが、日本語でも関西弁と標準語があるように、アクセントの位置は異なります。
まずは「今井くん」と口に出して言ってみて下さい。どこにアクセントがきましたか?
関西の方はいまいの「ま」の部分に、関東の方はアクセントはなく、フラットになったのではないでしょうか。
次に「今井」と呼び捨てにしてみましょう。この場合は関西・関東の方ともに「ま」にアクセントが来たと思います。この様に、地域によって日本語でも当然アクセントの位置は異なりますし、前後の文脈や単語でもアクセントは変わってきます。
これは日本語だけでなく、英語でも同じことが言えます。アメリカ国内でも地域によって同じ英単語であってもアクセントの位置は違ってきます。
実際に私の友人のアメリカ人二人は東海岸と西海岸出身だったので話す英語のアクセントが微妙に異るので、お互いに相手の話す英語のアクセントの位置をネタに馬鹿にしあっていました*1
最近沖縄の方と知り合いになりましたが、アクセントは完全に違いました
結局、正しいアクセントって?
ここまで読んでいただければおわかりかと思いますが、「これが」正しいアクセントの位置というものはありません。
私たち日本人が英会話を話すときは「正しいアクセント」という意識は一旦わきにおき、どこにアクセントをおいてもよいので「自分にとって」言いやすい、そんなところにアクセントをおけば良いでしょう。
私も英会話をはじめた頃にネイティブに「アクセントの位置はそこまで重要じゃないし、人や国、地域によって異なるから気にしなくていいよ」
と言われその後は好き勝手に自分なりに言いやすい様にアクセントを置いて話していました。
アクセントには白ゴマ(アクセント違いか・・・)
まとめ
受験英語と英会話はあまり共通点はないのですが、実際に英会話をはじめると受験英語など、印象に残るものを基準にして考えてしまいます。
英会話で伸び悩んでいる人の話を聞くと、受験英語を基準に英会話を考えていることがよくあります。今回はその一例として「アクセントの位置」をテーマにしました。
*1:本気ではなく、男同士のじゃれあいです
日本にいながらにして英会話を留学経験者並にする方法とは!?
英会話ができるようになりたい
そのために留学をしてみたいけど、時間的にも金銭的にも難しい。それに海外は怖い・・・
大半の日本人の方はこんな感じではないでしょうか?こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
大学時代、留学から帰ってきた同級生や後輩が英語を話しているのを見ると悔しいな、という気持ちとやっぱり留学しないと英語は話せるようにならないのかな・・・と思ったことを今でもはっきり覚えています。
英会話を習得するには留学をしないと難しいのでしょうか?
実はそんなことはありません。
そこで今回は私が今でも実践している日本にいながらにして効率的に、しかも実践的な英会話を習得する方法をご紹介します。
自分が話せない表現や英単語を理解する
まずは、英会話を習得する前に自分の弱点をはっきりさせます。
英会話をはじめた頃にありがちなのが、「なにをわかっていないのかわからない」ということです。そうならないためにまずは「自分がわからない部分」をはっきりとさせる必要があります。人によって異なりますが大きく分けて大体、下記の通りになります。
- 言えない表現(文法の問題)
- わからない英単語(単語力の問題)
- 聞き取れない(リスニングの問題)
学校のテスト勉強をする時に「どこから手をつけいいかわからない!」となった経験は誰でもあると思いますが、まさに英会話も同じです。
だからこそやみくもに単語を覚えたり、文法を覚えるのではなくまずは落ち着いて「何がわからないのか」を理解することが大切です。
焦ると色々なことに手を出してしまいますが、まずはわからないところをはっきりさせることが大切
日常に根ざしたフレーズでわからない部分を明確化する
自分がわからない部分を明確にするために、まずは自分が実際に日常生活で使うフレーズを英語で話そうとしてみてください。どんなものでもOKですが、最初はシンプルなものでよいでしょう。例えば
- 車の免許持ってる?と聞きたい
- 冷蔵庫からビールをとってきて欲しいと言いたい
- 20時までには仕事が終わる予定だと伝えたい
- 靴下片付けておいてよ、と命令したい
などです。特別な環境や状況設定は必要なく、あくまで自分の生活の範囲でよく使う違和感のないフレーズを選んで下さい。
またこの時もただ頭の中で英語に変換するのではなく、実際にネイティブに話しかけるようにブツブツと口に出して言ってみることが大切です。
自分の「わからない」英単語や表現が浮かびあがってくる
例え独り言であったとしても、自分が口に出して英語にしようとすると、詰まってしまうので自然と「変換できない」部分がはっきりと浮き彫りになります。先ほど例にだしたフレーズを英語にしようとしたときに、つまづきそうな表現を書き出してみました。
- 車の免許持ってる?と聞きたい
「車の免許」という英単語
「~を持ってる?」と尋ねる表現
- 冷蔵庫からビールをとってきて欲しいと言う時
「冷蔵庫」という英単語
「~をとってきて欲しい」とお願いする表現
- 20時までには仕事が終わる予定だと伝えたい時
「20時まで」という時間の表現
「自分の仕事が終わる」という表現
- 靴下を片付けておいてよ、と命令するとき
「靴下」という英単語
「~を片付けておいてよ」という表現
これは例えですが、必ずどこかでつまずく表現がでてくるはずです。
自分が言えなかった表現を調べる
言えない表現が明確になったら次は、当然言えるように対処します。地道な作業となりますが、ここが分かれ目です。
私の場合は、週に一度会うネイティブにたどたどしい英語で
How can I call "car card"?.This is mine.
車のカードってなんて言うの?これが自分の車のカードなんだけど
There is dirty socks, on the floor.I dont want to touch.You bring this socks.
汚い靴下が床にある。僕は触りたくない。あんたに運んでいって欲しい。
このような感じでネイティブにたずねていました。
私はあくまで辞書に頼らず実践の場でのみで勉強する、というスタンスをとっていたので直接ネイティブに聞いていたのですが、辞書やインターネットで調べるのも良いかもしれません。
地道だけど、英会話の場で話せないよりはマシ(!?)
まとめ
今回は「日常生活で使うフレーズ」を英語にすることで自分が「言えない表現」を明確にして英会話を習得する、という方法を紹介しました。
この方法は地味ですが、自分の弱点を明確にする方法なのでものすごく効果があります。留学できない方も、この学習法を使えばメキメキと英会話の能力はあがるはずです。ぜひ、お試し下さい。
日本人はfuckを勘違いしてる!? 使いすぎると痛い人になるから要注意!
Fuck youがカッコイイから中学生の頃は意味もなく使っていた
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
ネイティブは頻繁に使うのに、教科書には絶対に掲載されない謎の英単語”fuck”
ハリウッド映画やドラマの影響からかアメリカ人は常に”fuck”と言っている、と思っている方も多いのではないでしょうか。
その影響もあってか「fuck使ってる俺イケてる」と思っているのか”fuck”をところかまわずバンバン使う日本人が私の周りでも何人かいます。
しかし、実際は”fuck”もスラングなのでTPOがあって気をつけないといけません。fuckは使いこなせるとこなれた感じがしてカッコ良くなりますが、使いすぎると逆に”痛い人”になってしまいます。
そこで今日はそんな諸刃の剣であるfuckについて解説したいと思います。
そもそもfuckとはなんぞや
fuckの辞書的意味は各自で調べていただくとして、fuckの基本は煽り文句・気に入らないことに対する罵倒表現です。
では、ネイティブにとってfuckはいつ使うものなのでしょうか?共通するのは以下の通りです。
おすすめできない
- 初対面の相手
- 公の場・ビジネスの場
- 社会的に立場が上の相手
使える
- 仲の良い相手
- くだけた場
- 相手を本気で煽る
初対面の相手であったり、社会的に立場が上の人の前で使うのは当然マナーとしてダメです。”fuck”はあくまでも距離感が近いもの同士、気心がしれている間で使う単語です。
また、汚い言葉なのでネイティブであってもやたらと"fuck"を使うのは危ない人、女性が使いすぎるとガサツなイメージを持たれることもありますので注意する必要があります。
英語のプレゼンテーションで"fuck"を使った生徒もいましたが、第二言語とはいえTPOを考えなさすぎです
fuckの使い過ぎはただの痛い人
ものすごく腰が低くく丁寧なのに、英語を話す時はfuckを使いまくる
そういう後輩がいるのですが傍目から見ると、痛い人です。いい子なだけに損をしてます。
私もスラングが大好きなので、英会話を覚えたての頃はスラングをこれでもかと使ってきました。だから彼の気持ちも、男のみなさんが"fuck"を使いたい気持ちはすごくよくわかります。
止めません!ぜひ、"fuck"を英会話でも使ってください!
但し"fuck"はスパイスと同じで、使い方・タイミング・意外性が重要となり、そうそう頻繁に使うものではない、ということを知っておいてほしいと思います。
最近新しくネイティブの友人ができたのですが、会って数日間は当然"fuck"も含めてスラングは使ってきませんでした。しかし打ち解けてきて「こいつ(今井)は自分と話が合うな」と思ったらしく、ここぞというタイミングで友人は「fuck」を使い、笑いをとってきました。
ネイティブですら、ある程度距離感を掴んで使うのが"fuck"です。日本語でも下品な単語をいつも口にだす人はうんざりしますよね。それと同じだと考えると、わかりやいかもしれません。
大学時代に後輩が着ていたTシャツ 留学生の間でも話題になっていたものです
fuckを使うタイミング
一つ、本当にあった話を紹介します。
アメリカ人女性で、大学の教授でもある方が来日した時に、ガイドをしたことがあります。彼女は当然社会的な地位や女性ということもあり、終始穏やかで、知的な話し方をしていました。
そんな彼女と外出することになったのですが、タイミング悪くその日は猛吹雪。吹雪の中を歩かなければいけなかったのですが、そんな彼女が突然
So fucking cold!!
(クソ寒い!)
と叫んだのです。それにつられて周りは大爆笑
これは当然、大学教授、普段の話し方、女性という意外性があって”fuck”がウケたわけです。逆に、前述の後輩が同じことを言ったとしても全くウケることはなかった、というのは想像に難くないと思います。
ウケを狙うのはいいけど、つかい過ぎるとサムいぞ
まとめ
"fuck"は爆発力のある単語です。なのでちゃんとしたタイミングで使えるとネイティブを大爆笑させることもできます。
一見、適当に使っていそうなネイティブもきちんとTPOをわきまえてつかっています。ただし、それは日本語のスラングと同じ感覚なので英語だから特別違う、ということはありません。
fuckは用法と用量を守って使いましょう
*1:欧米は日本に比べてフレンドリーではあるものの、あくまで「日本に比べて」なので確実に距離感はあります。そのため初対面で”fuck”の使用はオススメできません