英語イメージリンク編集部

『英語イメージリンク』のサブブログ。記事制作のこぼれ話や裏話などメインサイトで扱えないことをアップしていきます。

受験英語の知識のみで英会話に挑んで玉砕した

  • 大学受験の英単語と英会話で使う英単語は違う

私の周りで英会話をはじめようとする方に聞いてみると「そういう話、よく聞くよね。でもよくわかんないから取り敢えずこれを使うよ」と受験英語の英単語集を利用している方が多くいました。

ぶっちゃけ、大学受験の英単語と日常会話で使う英単語そんなに違うものなのでしょうか?

そんな話は聞くけど、実際どうなのかわからない

実はそんな方が大半ではないでしょうか。そこで今回は、私英会話イメージリンク編集部の今井が実体験を基にその違いを紹介したいと思います。

大学受験の英単語は本当に使う機会がない

6年前、私がネイティブと英会話をはじめて最初に感じたことは「大学受験で習った英単語は使えない」ということでした。
今になって思えば考えなしだったのですが、当時は「大学受験の時に覚えた英単語でなんとかなるだろ」という変な自信があったので下準備もなしに英会話をはじめたのです。

しかし、実際にネイティブと会話をしてみると面白いほど受験で覚えた英単語を使う機会がないことがわかりました。必死になって自分の知っている英単語を頭の中で思い浮かべたりしても、目の前に広がる会話で使えるような英単語は全くありませんでした。

この時、はじめて「受験英語の英単語」と「日常会話」の英単語は似て非なるものなのだ、ということを実感しました。

f:id:ImageLink:20150706220552j:plain

受験だって楽じゃない

日常会話につかう英単語は本当に簡単なものばかり

伝家の宝刀「受験で覚えた英単語」が英会話で使えない、ということがわかり途方にくれた私でしたが、かといって再度英単語を覚え直す様な熱意はありませんでした。

そもそもそこまで英語を好きではないし、受験の時にやったような詰め込み式の英単語の暗記はしたくない、というのが理由です。

そんなこんなで英会話をはじめてもしばらくは場当たり的に会話をして、どうしても通じない時だけ紙と鉛筆を駆使して会話を続ける、ということをしていました。

そして英会話を続けて三ヶ月ほど経ち、取り敢えずは英会話になれてきたぞ、という時にネイティブが日常会話に使う英単語はそんなに難しくないということに気が付きました。

実際にネイティブが普段使う(自分がよくネイティブから聞く)英単語を手持ちの大学受験の英単語帳と照らしあわせてみたところ、殆ど受験用の英単語帳には載っていませんでした*1

f:id:ImageLink:20150706220449j:plain

あまり小難しい単語ばっか使うと煙たがれるぞ

日常会話の英単語は現地調達!その場で覚えればいい

三ヶ月の英会話の経験と、英単語帳の再確認で「 ネイティブが日常会話に使う英単語はそんなに難しくない」と変に自信を持った私は必要な英単語はその場で教えてもらうというスタンスに変更しました。

現地調達、というと少し語弊がありますが通常の会話でわからない=実際に自分が必要としている英単語、ということでその場その場で覚えていくことにしました。

最初は「こんなその場しのぎで大丈夫か?」と先が見えず不安だったのですが、数ヶ月もすれば基本的に自分が言いたい英単語はどんな場面であっても言えるぐらいまでは身についていました。

f:id:ImageLink:20150706220618j:plain

いつ使うかわからない英単語を覚えるより、今、言いたい英単語を覚える方が大切

まとめ

大学受験の英単語は「いつ使うのかわからない。こんな単語使うと堅苦しすぎてネイティブ同士だと嫌われる」という話をネイティブの友人からもよく聞きます。

大学受験に用いられる英単語はそれほどレベルが高く、日常会話には不向きだということなのですが、大学受験を経験した方は英語=そのレベル、という基準のようなイメージがあるので「英会話=難しいもの」という印象をいつまでも持っています。

そのため、英会話を学ぼうとすることに踏ん切りがつかなかったり、いざ学び始めても難しい単語ばかり使いたがったりと色々と弊害が出てきます。

一度肩の力を抜いて、もっと簡単なところからはじめてみるのはいかがでしょうか? 

*1:正確に統計をとったわけではありませんが、単語帳で目についた英単語の大半が会話の中で使われた覚えのないものばかりでした

こぼしたビールを掃除せず、他の日本人にやらせたネイティブの話

  • 欧米人は自分たちと文化が違うから仕方がない
  • 欧米人の言うことは正しい

なんとなくネイティブ(欧米人)を特別視するあまり、彼らの言うことや行動を全面的に受け入れたり、信じてしまっている方は多いのではないでしょうか。

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

今から3,4年ほど前の話です。大学の施設を借りて研究室のメンバーで飲み会をした時に、後輩の一人が突然ネイティブを連れてきたことがありました。

その時のネイティブがとんでもなく失礼な人間だったので、参加者はネイティブ個人ではなく、欧米人そのものによくないイメージを持ってしまったことがありました。

今回は、私の経験した実例を基に「おかしい奴はどこの国でもおかしい」という話を紹介したいと思います。

飲み会での事件

飲み会がはじまって、いい感じに酔いが回ってきた頃から後輩の連れてきたネイティブの行動がおかしくなっていきました。

  • 大声で話す
  • 乱暴に人の持ち物を触る
  • 他人の食べ物を食べる

などです。これぐらいは日本人でも酔っ払っていればよくある話なので、軽く注意するなどしてみんなも受け流していましたが、飲み会も終盤に差し掛かった頃、事件は起こりました。
ネイティブが中身の入ったビール瓶を落として割ってしまったのです。

飲み会は一時中断、みんなで掃除をはじめたわけですがこのネイティブは一味違いま

した。
飛び散ったガラスを膝まずいて片付けたり、ビールを拭いている後輩や私を尻目に一切掃除はせず、置いてあったカメラを使って私たちを撮影したり、机を叩いて更にビールを要求しはじめたのです。

自分は全く関係ない、という態度があまりにもひどいので注意しようと思ったのですが、連れてきた後輩が「俺の方からよく言っとくから」というので結局、有耶無耶になりました。

f:id:ImageLink:20150622010444j:plain

飲み会の場とは言え失礼にも程があるぜぇ

ネイティブ個人ではなく、欧米人全体を批判?

飲み会に参加していた研究室のメンバーは、当然このネイティブの不満を口にしていました。

  • やっぱり欧米人は違うわ。俺様主義だ
  • 欧米人は人様に掃除させて平気なツラできるとか、すごいわ
  • 文化が違うとここまで違うのか
  • 日本人だと一緒に掃除しようってなるんだけどなぁ

などです。私自身は既にネイティブの友達も何人かいたので「コイツはアカンヤツだな・・・」ぐらいにしか考えていなかったのですが、他のメンバーの愚痴を聞いているうちに面白いことに(?)気づきました。彼らの不満はネイティブ個人ではなく、ネイティブ全体の印象だったのです。

f:id:ImageLink:20150622010550j:plain

アメリカ人=みんな銃を持っている というのもただの印象

駄目な奴は国籍関係なくだめ

このネイティブは欧米人だからこんな態度をとったのでしょうか?

答えは「No」です。このネイティブは欧米人だからどうこう、ということはなく単に人として駄目なだけです。

私たち日本人は欧米人と接する機会が少ないので理解できないことがあると「欧米人は違うな」とつい分類しがちですが、「されて嬉しい事」「不快なこと」はある程度全国共通です。*1

f:id:ImageLink:20150622010650j:plain

人の失敗を笑うのは全国共通でNGです

まとめ

むかし、失敗をするとその失敗を笑う英会話講師のところで英会話を習っている知人がいました。なんでそんなヤツのところで勉強してるの?楽しくないだろ?

といったところ「ネイティブはみんなそうだと思ってた」という返事がかえってきたことがあります。

私たち日本人はついつい「欧米人」というフィルターをあててしまうので、ネイティブを特別視しがちですが、実際は同じ「人間」です。欧米人だから、ではなく人として「どうだろう」という視点でみると色々なことが見えてくるはずです。

*1:余談ですが、私のネイティブの友人のツテを使ってこのネイティブのことを聞いてもらったところ、やはりネイティブ同士でも煙たがられている人物だったようです。

『まとめ編』20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #4

中学の時に英語は挫折した。でも自分の夢の実現のためになんとか英会話をマスターしたい!

そんな飯田さんにドヤ顔で英会話を教えたい、英会話イメージリンク編集部の今井です。今回は、飯田さんが今回のモニター*1を通じて一番印象残っていることについてインタビューします。

※ 過去記事はこちら

imagelink.hatenablog.com

imagelink.hatenablog.com

imagelink.hatenablog.com

学習書のフレーズは"一例"でしかない

飯田:繰り返しになるけど、所詮は英会話も日本語と同じコミュニケーションのための「道具」で、人間同士の会話だと実感できたのが一番大きいかな。これは当たり前なんだけど、単純に英文読んでるだけだとそうは思えないんだよね。

今井:学習書だけだと「それしかない」って思いがちですよね。

飯田:そうだね。会話のパターンはあくまで参考例なんだよね。

今井:あくまで製作時に担当したネイティブ「なら」こういう会話をするっていうものですから。レストランでの家族の会話を日本語でつくってくれって言われたら当然、僕と飯田さんでは違ってきますし。

飯田:以前は学習書に載ってる英文とかフレーズとかも丸暗記しようとしたんだけど、よく考えたら「こんな言い方は自分はしない」って思えるようになったよ。だから今は学習書の英文・フレーズはあくまで参考だね

今井:上から目線の言い方になりますけど、その気づきは大きいですね。さっきの日本語の例でいいますと、初対面の人に会ったら僕は

  • はじめまして、今井といいます

と言います。でもこれはあくまで僕の例でしかないですよね。飯田さんは

  • はじめまして、飯田です。よろしくおねがいします

かもしれません。言い回しは人によって違う。日本語を学びたいネイティブが

初対面の人にあったら日本語では「はじめまして、マイケルといいます」

と言うんだって必死に覚えてたらそれ以外にもあるよって言いたくなりますよね。

飯田:そうだけど、そうじゃないっていう表現が正しいかも(笑)。当然、それらのフレーズも知っておく必要があるけどってことだよね。

今井:そうですね。こういう言い方もあるんだ。自分だったらどう使うかなっていうのは英会話ではかなり重要です。

f:id:ImageLink:20150611150304j:plain

みんな違って、みんないい

これじゃないといけない、なんてことはない

飯田:ネイティブがカタコトの日本語で話しかけてきたら「聞いてやろう」って思うじゃない。地図を見せてきて、どこか指さしてたら「そこにいきたいのね」って思うし、お腹押さえて顔面蒼白だったら「便所行きたいのか」って思うし(笑)
言葉がわからなくても、コミュニケーションは案外とれるってのはそうかもなって

今井:中学生の時、グアムいったんですよ。それで向こうは実銃撃てるじゃないですか。だから展示してある実銃をじーっとお店で見てたんです。そしたら現地の人と目があって、向こうがニヤッて笑ったからこっちもニヤッて笑って親指たてたら向こうも親指たて返してくれたんですよ。*2

飯田:あんたも好きねぇ、みたいな(笑)?

今井:だと思います(笑)。これだけの説明でその場にいなかった飯田さんにも伝わってるし、コミュニケーションってこんなもんだと思うんですよね。

飯田:英会話に完璧を求めるのもいいんだけど、コミュニケーションがとれればいいんだから適当でもいいんだなって今は思うよ。
外国のホテルの受付でチェックインするときに”I would like to~”ではなくて”check in please “でもいいんだよなって思えるようになったのはやっぱり大きい。
最初から完璧な英語を目指すと、自然と学習書の例文・フレーズを丸暗記することになるんだよね。苦労して覚えてもそれはあくまで一例でしかない。

今井:適当でいい、伝わればいい、と。これは一見学習スタイルとしてはよくないように聞こえるんですけどね。実はそうでもない。

f:id:ImageLink:20150611150523j:plain

あくまで英語はコミュニケーションツールの1つ。誤解していませんか?

伝えようと思う気持ちが大切!?

飯田:何年か前にカナダにいったときの話なんだけど、飛行機の隣の席はどこにでもいる、極普通の日本人のおばちゃんだったのよ。でも外国人のフライトアテンダントの方と英語でずっと会話してるからびっくりしちゃって、思わず「すごいですね。英語どこで習われたんですか?」って聞いたら

私、英語話せません。日本語しか話してないですよ

って。
今井:え!?

飯田:次にそのおばちゃんとフライトアテンダントの会話をよく聞いてみたら、確かに日本語しか話してない(笑)その時、おばちゃんはりんごジュース欲しがってたから使った英語はジュースぐらいかな。ほぼ100%日本語。

今井:日本人は欧米人みると英語で話さなきゃって思うのにすごいですね・・・

飯田:心臓に毛が生えてると思う(笑)。でもね、不思議なことに伝わってるのよ・・・。今になって思えばそのおばちゃんは「りんごジュースが欲しい」、フライトアテンダントは「仕事で飲み物を渡さなければいけない」

端的に言うと利害関係があるから、なにがなんでもコミュニケーションとろうと思うよね。話してダメなら「絵を描く」「ジェスチャーで伝える」とか色々あるし。

今井:あーなるほど・・・そういえばそうですね。
飯田:流石に外国ですれ違ったネイティブに話しかけてるのは利害関係ないし、ダメだろうけど(笑)自分の英語のレベルはまだ赤ちゃんだけど、赤ちゃんでも自分の欲求は言うよね。

口に出して何か言わなかったら、聞いてもらえない。子供があれなに?あれなに?って聞いてきたら大人は聞いてやろう、理解してやろうって思うし自分たちもそうしてもいいんだ、と思えてきたよ。

今井:伝わらなかった、はい終わり!ではなく伝わらなかったらどうやって伝えるのか、が大切ですよね。

飯田:それがコミュニケーションだよね。今回は、色々ありがとうございました!

今井:いえいえ。こちらこそ色んな話をきけて楽しかったです。

*1:英会話エクスプレス出版 『ほのぼの家族Ⅰ』鋭意製作中

*2:今井の趣味はミリタリー・銃器類

『リスニング編』20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #3

中学の時に英語は挫折した。でも自分の夢の実現のためになんとか英会話をマスターしたい!

今井:前回は飯田さんの「スピーキング」に関してインタビューを行いましたが、今回はリスニングです。

※過去記事はこちら

20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらった感想をインタビューしてきました #1 - 英会話イメージリンク編集部

学生時代英語が苦手だったから・・・という理由で英会話を敬遠する方は多くいますが、ほとんど関係ありません。ぜひこの記事を読んで英会話にトライしてみてください!

2015/05/26 20:14
『スピーキング編』20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #2 - 英会話イメージリンク編集部

英語が話せる人を見るとついつい、あんな風になりたいな・・・と思うあまり、がんばり過ぎてしまう。そんな悩みを持っている方は是非読んでみてください!「なるほど」と思う内容が沢山ありますよ

2015/06/01 13:45

飯田:前々回も少し話したけど、DVDとか君の会社のリスニング教材、実際の英会話の出だしは聞き取れるようになったかな。
最初に英文を読んで聞く場合だと、50%ぐらいは聞き取れるようにはなっていると思う。

今井:なるほど。それ以前はどうでしたか?
飯田:ごく稀に「知っている」単語を偶然拾い上げるって感じだったよ。もう殆ど「運」だよね。
今井:最初の出だしが聞き取れる様になって何か変わりましたか?
飯田:そうだね、おおまかに3つ

  • 聞きとれないことは悪いことではない
  • 英会話は陣取り合戦
  • 出だしが聞き取れるだけで話の概要がわかる

こんな感じかな。

聞き取れないからって自分を責めるな!

飯田:「話せないことは悪いことではない」とも言い換えられるんだけど、日本人ってネイティブの言ってることが聞き取れないとまず「自分が悪い」って責めちゃうんだよねぇ。
今井:「聞き取れなかったから、もっとリスニングの勉強しないと」ってボヤいてた大学の後輩を知っています。
飯田:日本人同士の会話でも聞き取れなかったら「もう一回言ってよ」とか言うし。仮に聞き取れなくても自分が悪い、とは絶対思わないよね。
今井:それは僕らが日本人として生まれて日本語を母国語としているからではないですか?
飯田:僕らが4,5歳の時って大人の会話はわかってなかったけど、自分は責めず、自分なりの世界観で理解してたと思うんだよね。

中々この歳で英語とはいえど自分は子供レベルの理解力って言うのは受け入れにくいんだけど「それはそれ、これはこれ」ということで自分はまだまだだっていうことを受け入れれば、変なプレッシャーを感じたり自分を責めなくてすむと思うんだ。

f:id:ImageLink:20150604140647j:plain

気にしないって素晴らしい

英単語は知っておかないと、英会話は難しい!?

飯田:今までも君に相手の言いたいことがわからなかったら

  • もっとゆっくり話して
  • 絵を描いて
  • ジェスチャーで教えて

こういう方法があるよって言われて、これは実際の英会話でも実感したけどやっぱりベースとなる「英単語」がわかってないと限界がある(笑)こればっかりは積み重ねが必要だな、と思った。

スピーキングでも触れたけど、むやみに英単語を覚えるのではなくて必要だなって思っている英単語だけでOKという割り切りも必要かな。

それと、スピーキングとリスニングの能力は完全につながってるわけじゃないから、英単語を話せるのと、聞き取れるのは違うなって思ってる。

f:id:ImageLink:20150604141028j:plain

どっちかを伸ばすともう片方がついてくることも、ある

英会話は陣取り合戦?

飯田:自分は『システマ*1』を理解するのが目的だからシステマに関係するもの以外の英単語は覚える気もさらさらなかったわけ。英会話の目標としてはあまりにも範囲が狭い。

逆に、大半の日本人が期待する「英会話ができる」っていうのはほとんどの状況に対して「英語で話せる」ってことだと思うんだよ。

今井:はいはい

飯田:そうなると大半の人は英会話は「自分の興味のある分野からはじめていい」というアドバイスを聞いてもほとんどの状況では対応できないって思うはず。自分の趣味の話だけ英語で話せるようになったところで、汎用性ないじゃん、みたいな。

最近わかったことで、英会話講師には「システマの話以外はしたくない」って注文したんだけど、現実的にはシステマの話だけって言うのは難しい。なにかの拍子で別の話題になっちゃうんだよ。

でも、それはそれで当然楽しいし、そうなると、その話題に対応して英単語も覚えなくてはいけなくなる。これがコミュニケーションを通じて学ぶっふことなんだなって。

今井:陣取り合戦みたいですよね

飯田:そう!まずは自分の興味あるところを陣取ることができれば、その後はそこを中心に自然に英単語を学んでいける。だから結局は「自分の興味のある分野」からはじめれば自然と他の会話もできるようになるんだな、とわかったよ

f:id:ImageLink:20150604141328j:plain

戦がはじまる

出だしが聞き取れるだけで話の概要がわかる

飯田:出だしは聞き取れる様になった、ということは最初に説明したと思うんだけどそれができると大体、会話の内容がわかる様になるんだよ。

今井:英語は基本的に言いたいことが最初にきますしね

飯田:システマの練習でもインストラクターが英語で説明してもわかんないから周りをみてその動きに合わせてたんだけど、今はある程度わかるから。聞き取って、自分から判断して練習できる様になったよ。

概要がわかると、細かい説明のところもなんとなくわかっちゃうんだよ不思議なことに。もちろん毎回じゃないけどね。

今井:全部聞き取れなくても方向性だけでもわかると楽ですよね

飯田:全部わからないとダメだって思ってたけど、そうでもないんだよね。よくよく考えたら日本人同士の会話でも全部聞いてるわけではないし(笑)

今井:そうですね(笑)。それでは、今回もありがとうございました

飯田:こちらこそ、ありがとうございました!

*1:海外の武術

『スピーキング編』20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #2

中学の時に英語は挫折した。でも自分の夢の実現のためになんとか英会話をマスターしたい!

そんながんばる知人を高みの見物したい。そんな風にちょっと思っている英会話イメージリンク編集部の今井です。こんにちは。

前回にひき続き、20年以上英会話から離れていた英会話は超初心者(本人談)の飯田さんが『英会話エクスプレス ほのぼの家族Ⅰ』をモニターし、どういう変化があったのか?インタビューを行いました。今回は『スピーキング』編です。

飯田さんの発見は英会話をこれからはじめようとされている方、最近はじめた、という方にはすごく役に立つ内容となっていますので、是非参考にしてみて下さい。

前回のブログはこちら

20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらった感想をインタビューしてきました #1 - 英会話イメージリンク編集部

学生時代英語が苦手だったから・・・という理由で英会話を敬遠する方は多くいますが、ほとんど関係ありません。ぜひこの記事を読んで英会話にトライしてみてください!

2015/05/26 20:14

飯田:前回のブログ読んだけどさ、自分がすごい英会話できる人っていう感じで偉そうに語ってて嫌なんだけど(笑)。しかも標準語になってるし!*1

今井:そうですか。それでは今回は飯田さんは今回のモニターを通じてわかったスピーキングのことをお聞きしたいと思います。

飯田:ちょっと(笑)。当たり前といえば当たり前なんだけど、スピーキングとリスニングはやっぱり違うモノなんだなぁって改めて思ったよ。今回の教材を通してある程度聞き取れるようになったけど、当然話せる様になったわけではないからね(笑)。

今井:それでは飯田さんが「スピーキング」についてわかったこと、気付いたことを教えてもらえませんか?

飯田:今回「スピーキング」について

  • 名詞を知らないのはキツい
  • イメージとつなげるとショートカットできる
  • 自分のレベルに合わせる

このあたりを特に実感するようになったかな。

f:id:ImageLink:20150526115323j:plain

英会話エクスプレス ほのぼの家族Ⅰ

名詞を知らないと英会話はキツい!でも単語集はいらない!?

今井:それでは「名詞を知らないのはキツい」というところから説明してもらえませんか?

飯田:実は最近英会話教室に通い始めてね。英語が話せる日本人講師が先生なんだけど名詞が出てこないと会話が進まない進まない(笑)

語彙力はもともと増やさなきゃなーってのは思ってたんだけど、いざ英会話をするとそれがどんどんあぶり出される。あれも言えないこれも言えないってね。

「思う」から「痛感」に変わったよ。

今井:英会話あるあるですね。日本語では言えるのにコンチクショウってなりますよね(笑)では、飯田さんの名詞対策法を教えて頂けませんか?

自分の興味のある分野に関連する英単語「だけ」覚える

飯田:自分はシステマ*2関係しない単語は覚えたくないってはっきり英会話講師の方に伝えた。あれも、これも、ではなくてシステマ「だけ」。

DVDを見せたり、システマの本を見せたりして講師の方にも雰囲気掴んでもらって、それに関することだけやろうぜって感じ。

今井:なるほど。飯田さん的にオシャレなカフェでの英会話は必要ないと(笑)

飯田:そんなことは言ってないけどね(笑)。いつか必要かもしれないけど、それは「今は」自分が英会話を習いたいモチベーションにつながらないから。

だから君が「目の前の学習書に飛びつく前に、自分がどういう状況で使いたいのか具体的にはっきりさせた方がいい」と言ってくれたのはすごくよくわかったよ。そうしないと目の前に出てきたものを片っ端から覚えることになるからね。

ある程度英単語も自分で選り好みしないと

今井:似たような話を友人にしたことがあります。最初は「なんだコイツ」って顔されましたけど(笑)

飯田:そうだねぇ~、目標がハッキリしてたらそれに関係する英単語だけ覚えればいいからさ。そうでないと英単語が無限に出てくるように感じられちゃうわけだし、いずれは挫折しちゃうと思う。だから、単語集も片っ端から全部覚えようとするんじゃなくて自分の思い描く状況や興味あることで使えるかどうかそういう視点で判断して覚えればいいんじゃないかな

今井:英会話の最初はそれだけでいいと思うんですよね。自分の興味のあるごくごく小さい範囲から。そこから段々、範囲を広げていけば徐々に名詞は覚えていけるはず。

受験英語と違うのは、向こうが用意したものではなく、ある程度自分で選択できる自由があるってことだと思うんですよ。バイキングに来たのにどうして自分の興味ないものばかり食べてるの?自分が好きなの選びなよ、みたいな。

飯田:自分の目標が具体的でないと、このあたりは想像しにくいかもね。向こうが用意してくれたものを食べさせられる一方になると思う。自分も君に言われるまではそうだったし

f:id:ImageLink:20150601124230j:plain

選べることが大切

英単語はイメージと繋げると簡単に覚えられる

今井:さて、次は編集部としてもオススメしている「英単語をイメージとして繋げる」を発見の1つに挙げて頂いているわけですが・・・

飯田:これね、日本語で考えると当たり前なんだよね~。

今井:というと?

飯田:日本語の単語だって結局はイメージで覚えてるよね。例えば「飛ぶ」「走る」「しゃがむ」を説明しろって言われたら、まずその動作のイメージをして説明するし。人によって説明が違うのは、そのイメージが微妙に異なるからだと思うんだ。

だから英単語もイメージで覚えればいい、と。ただ日本語訳に頼っちゃうとそこのあたりがあいまいになるよね。

今井:なるほど。それでは飯田さん的な英単語をイメージで理解するってどんな感じですか?

飯田:「使われた状況」とかで理解してる。でも、英単語によっては全くわからないものもあるから日本語訳も当然使うよ。だってまだ自分は初心者だし!ただ、今回のモニターを通じてわかったのは日本語訳はあくまでも補助輪だよ、ということ。

自転車に乗れなかったら、つまり英単語が全くわからなかったら、仕方なく日本語という補助輪を使う。補助輪はいつか外すものだから、日本語訳を使っている時はあくまで「自分は補助輪を使っている」という意識を持つことだね。

今井:つまりいつかは補助輪は外すぞ、という気持ちでいる・・・と。

f:id:ImageLink:20150601124951j:plain

言葉と言葉、ではなくイメージとして繋げる

英会話は無理せず、自分のできる範囲で

今井:さて、次は英会話は自分のできる範囲で・・・ということですが、これはどういうことですか?

飯田:これはね、実際に英会話講師と会話してみたり、君がネイティブと会話してるのを傍からみてわかったことなんだけど、圧倒的に実力が違う。

でもね、悲しいかな君や英会話講師の真似をしようと思っちゃうんだよ。

今井:上から目線の言い方になっちゃいますが、自分よりも実力がある人の真似をするっていうのは普通ではないですか?

飯田:例えは悪いけどさ、自分の英会話力を幼稚園児だとすると、君は大学生、英会話講師は社会人並の差があると思うんだよ。

君らの単語力とかスピーキングを真似しようったって自分には話せる「限界」が現実問題としてある。自転車にも乗れないよちよちのボーヤがF1レーサーとしてレースにでろってのは無理な話ですわ。幼稚園児は幼稚園児なりの話し方がある

今井:自分が幼稚園児だ、と思っていたらいつまでたっても進歩できないのでは?という失礼な心配をしてしまうんですがそこのあたり飯田さんはどう考えられていますか?

飯田:なんじ己をしれ、ではないけど自分の実力をきちんと知って、自分の実力の範囲でがんばる。君や英会話講師のレベルは「いつか」なりたいという道標、目標だよね。

英会話をマスターするのは山の頂上だとするじゃない。その山頂を目指すわけだけど、その途中の何合目かには君や英語講師がいる。君らのことは「たまには」見るわけだけど、そっちばかり見てたら足元をすくわれる。現実には自分がなんとかしなければいけない足元の岩場があるわけだから。

それを自分のできる範囲でがんばりつつ、たまに君らの方を見て「ああこっちの登山ルートで正しいんだな」って確認する。たまに確認しないと気づいたら獣道に入っててにっちもさっちもいかなくなる、なんてことはありうる話だからね(笑)

今井:なるほど。まずは現実的なところから始める、と

飯田:そうそう。でも偉そうなこと言ってるけど自分もまだ駆け出しもいいとこだからね。このブログ読んで「飯田って人は英語ができるらしい」と思われたら困る(笑)。そこのところは自分のブログで言ってるからいいと思うんだけど。

今井:このあたりは文章の限界・・・というか編集部としての実力の限界なので申し訳ないです。それでは、ありがとうございました。次回は「リスニング」ですね。宜しくお願いします。

飯田:こちらこそよろしくね

*1:飯田さんはバリバリの関西人です

*2:飯田さんは海外の武術「システマ」を勉強するために英会話を勉強しています

20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #1

中学の時に英語は挫折した。でも自分の夢の実現のためになんとか英会話をマスターしたい! 

編集部の今井の知人(飯田さん)に、現在制作中の英会話教材『英会話エクスプレス ほのぼの家族Ⅰ』*1を一ヶ月試していただきました。

今井が飯田さんに「一ヶ月間続けた結果、どんな成果があったのか?どんなことがわかったのか?」とインタビューをしていくうちに、これから英会話をはじめる方や、いま英会話を勉強している方の参考になりそうなことがたくさん出てきたので、その内容を書き起こしてみました。今回は書き起こし第一弾です。

 一ヶ月、毎日英語をやってみてどうでした?

今井 まずは一ヶ月の英会話学習、お疲れ様でした!仕事をしながら、ウチの英会話教材を使って勉強するだけでなく、ブログに感想も投稿していただくのは、とても大変だったと思います。

※編集部注:今回試していただいた飯田さんのブログは以下。「トロントへの道」というタイトルがついている記事が、英会話エクスプレスの学習記事です。

飯田 この教材のストーリー、ネイティブの持つ英語の感覚の解説よかったよ。解説を読んでネイティブの感覚を理解して、自分の持つギャップを埋めるのは案外楽しかったから、実はそこまでキツくなかったかな。

今井 え、そうなんですか?でも楽しかったと言って頂けると編集部としても嬉しい限りです。それでは、飯田さんの英語遍歴を教えて頂けますか?

飯田 中学1年の1学期で挫折して、社会人になっても英語は使わなかったから20年以上英語から離れてたかな。だからthis is a penぐらいしか言えなかったんだよ(笑)。

今井 なるほど(笑)。それではどうして英会話をはじめようと思ったんですか?飯田さんの英語遍歴を聞く限り大きな転機があったようですが。

飯田 僕は「システマ」というロシア武術をやっているんだけど、外国人インストラクターとコミュニケーションとりたいと思ったからだね。ロシアの武術とは言え、英語が共通語だから本格的に上達するには英語は必要なんだよね。

システマ教則マニュアル ロシア最強の格闘術 [DVD]

システマ教則マニュアル ロシア最強の格闘術 [DVD]

 

今井 なんとなく英会話を勉強したい、と思ってはじめたわけではないと。

飯田 そうそう。だから今回は「インストラクターとコミュニケーションを取りたい」っていう、はっきりとした軸(目標)があったので、勉強中もこのフレーズや英単語は自分の目標に使えるのだろうかという基準で考えられたから良かったよ。

一ヶ月間、学習して効果はありましたか?

今井 今回の英会話学習を通じて、飯田さんご自身が英語に関してできるようになった、わかったという変化は何かありますか?これから英会話をはじめようという方には一番気になる部分だと思います。

飯田 細かい点を入れると幾つかあるんだけど

  • 英語を見ても拒否反応しなくなった
  • リスニングができるようになった
  • 英会話はコミュニケーションという実感

この3つがあるかな。

英語そのものに拒否反応が出なくなった

今井 順番をおって飯田さんの成果を説明して頂けませんか?

飯田 まず英語そのものに拒否反応が出なくなったよね。以前は「うわっ英語だ。めんどくさい」って思ってたんだけど、英語が生活の一部になったから英語を見るのが苦痛じゃなくなった。これは相当大きいよ。英語が生活の一部になったら勉強をするっていう意識もなくなるしね。

実はこのモニターの前にも色々学習書は試してみたけど、全部途中で投げ出しちゃったんだよね。

今井 それは大きいですね!やっぱり「勉強しなきゃ」って思うと、しんどいですからね。歯磨きの様に生活の一部として習慣化してしまうと楽なんだと思います。

f:id:ImageLink:20150526115323j:plain

英会話エクスプレス「ほのぼの家族Ⅰ」
(他のシナリオは制作中です)

どうやって英語を投げ出さず習慣化したのですか?

今井 飯田さんは今まで教材を最後までやり遂げられなかった、と言われていましたがそういう方はかなり多いと思います。そこはどう克服されましたか?

 飯田 冒頭でも言ったけど、解説にあるネイティブセンスを楽しいと思えたのは大きかったよ。君が僕のブログを監視してたのは知ってたけど、それよりもネイティブセンスの解説がなかったら挫折してたと思う(笑)

でも、そうでない人もいると思うので、そこは自分と関連づけて楽しいって思えるものを見つけられたら長続きすると思うよ。これは個人の努力だけど絶対誰でも興味のある分野はあると思う。

あと、最初はあまりがんばらなかったのも続けられた理由かな。

最初は一日数分の英会話学習でOK

今井 最初は一日どれぐらいやったんですか?

飯田 はっきりとは覚えてないけど、10~15分とかそれぐらい。君が最初はがんばらなくていい、できる範囲でいいって言うから信じられなかったけど従ったよ(笑)でも、それが今思うとよかったかな。最初はやっぱりがんばっちゃうもんだけど、それだとしんどいもんね。

数分で終わらせちゃう時もあったよ。でもそれを許容することができると、ずっと学習が楽になる。長時間は社会人には無理だよね(笑)

リスニングができるようになってきた

今井 それでは次のリスニングですが実際の変化として例を挙げてもらえますか?

飯田 システマの解説DVDだね。映像に合わせて英語で解説してくれるんだけど、今は解説の一部の英単語を聞き取ったり、解説のナレーションの「出だし」ぐらいはわかるようになったよ。

結果として解説の大まかな内容はわかるようになった。これがはっきりとわかる「変化」の1つだね。この教材を使う前は単語も聞き取れないから、何の解説してるか検討もつかなかった。映像だけだよね。

今井 なるほど・・・一つでも単語が聞き取れたら、それが話の内容を理解するためのとっかかりになりますからね。

「英会話はコミュニケーション」でもそれって当たり前じゃない!?

今井 では最後に、英会話がコミュニケーションだとわかるようになった、というのを教えて頂けますか?そんなの当たり前だろって思っちゃうんですが(笑)

飯田 学習書やってても英会話はコミュニケーションというのが実感できなかったんだよ。会話で蚊帳の外にいる感覚というのか、血が通っていないというといいのかな。

料理のレシピ本を読んでもそれだと実感わかないよね。実際につくるところを想像してみたり、つくってみたりしてはじめて色々わかると言うかさ。レシピ通りにやらなくても大丈夫だ、とかやっぱレシピ通りにやらないとダメだ、とか。

このあたりは今回の英会話学習を通して、結構リアルに想像できて「あ、やっぱり英会話ってコミュニケーションなんだ」そう思えるようになったのよ。

今井 「英会話はコミュニケーションだ」というのはその通りですが、それを実感しているかどうかで大きく違いますよね。

飯田 自分はまだ英会話の経験は少ないけど、これを実感しておくのとおかないのとだと今後大きく違うのかな、という確信はあるね。

今井 なるほど。今回はありがとうございました。次は飯田さんが気づかれたことパート2、ということで宜しくお願いします。

飯田 ありがとうございました。

追記

今井 当編集部が制作している英会話教材「英会話エクスプレス」の宣伝のようになってしまいましたが、そこは一旦差し引いて、英会話学習に役立つ部分を取っていただければと思います。

*1:英会話エクスプレスシリーズは現在制作中で、今秋頃の販売を予定しております

意外に奥が深い!thisとthatのニュアンスの違い

thisというと「これ」、thatというと「あれ」。こんなイメージや日本語訳をで理解している方は結構いませんか?

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

最近、理解できていると思っていたthisとthatのイメージがネイティブと根本的に少し違ったという経験をしました。

thisとthatというと比較的簡単な単語なので大体わかっている、とみなさんも思われるかもしれません。

しかし、思った以上にthisとthatは奥が深かった!!

そこで私は元々持っていたthatのイメージを修正し、新しいイメージにつくりかえました。*1

今回は、英単語のイメージが違っていた時に修正する方法についてthisとthatの例を使って説明します。

thisとthatの新しい発見になると思いますし、実際の英会話の場でどうやって英単語のイメージを理解するのか、というヒントになると思います。

目の前のものに対してthatを使うの?

ことの発端はネイティブが目隠しをして、私が差し出したものを触って当てる、というゲームをしていた時のことです。

私は友人に手元にあったゴム製の人形を触らせて「これなーんだ?」と聞いたのですが、彼はゴム人形を触って

What is that !?

と言ったのです。

最初は自分の勘違いかな?と思って他のもので試してみたのですが、その度に彼は

What is that!?

というので、これはもしかして自分のthatのイメージは少し違うのでは?とかんがえるようになりました。

f:id:ImageLink:20150514100740j:plain

結構自信あったのになぁ・・・

thatは「遠くのもの」、thisは「近くのもの」

私の理解ではthatのイメージは手が届かない距離、thisのイメージは手が届く距離というものでした。

例えば、あるモノが何かわかないので聞きたいとき、手が届かない距離にあったら「what is that?」、手が届く距離にあったら「what is this ?」こんな感じで使います。

 

実際にその確信を得るために、ネイティブが話すthisとthatに注目していた時期がありましたが、ほぼ例外なくイメージ通りthisとthatを使っていました。*2

しかし、彼は少なくとも「目の前に」にあるものに対してthat を使ったのです。

そのことから私が持っていたthatのイメージと、ネイティブのthatは異なるということがわかりました。

 

仮説をたてる

目隠しをしているとはいえ、目の前のわからないモノに対してthatを使うということは、thatは物理的な距離感だけではなく

精神的な距離感もカバーするのでは、という仮説をたてました。

「わからない」ので「心理的に離れている」とネイティブは感じるので「that」を使う。そう考えると辻褄があいます。

f:id:ImageLink:20150514101316j:plain

もしかしてこういうこと?英会話では自分で予想することも大切です

自分の中に落としこんで確認する

thatは精神的に距離感を感じる場合も使える、という考えは日本語を勉強中のネイティブが目の前にある「わからないもの」を掴んで「あれ何?」と日本語で言っていたのがヒントになっています。

案外簡単だ、と思っていた思っていたthisとthatもこういった感覚の違いがあったようです。

f:id:ImageLink:20150514101635j:plain

英単語は日本語でかっちりとこれ!と覚えるのではなく、なんとなく雲のようなふわふわしたイメージで

まとめ

今回は実際に私が持っていたthatのイメージを実例を基に「修正」した例を紹介しました。

日本語でも単語のイメージは人それぞれ異なると同様、英単語のイメージも人によって異なります。英単語に対し日本語訳をあてて「かっちり」とさせて「これ!」と決めてしまうと、こういう例外が出てきたときに日本語訳では対処できなくなる、という問題点があります。

しかし、この英単語は大体こんなイメージ、というふわふわした形で捉えていると詰、間違って覚えていた時も簡単に修正が聞きます。

これだ!という答えがないといえばないので、不安になるかもしれませんが語学はそんなもの、と思ってやってみるのもいいかもしれません。

*1:英会話イメージリンク編集部では英単語は日本語訳ではなく、イメージで捉えることを推奨しています

*2:日本人でも「これ」と「あれ」の使い方が異なると同様、ネイティブでも違うことはあります