正しいアクセントの位置ってナニ?受験英語と英会話のギャップとは
英単語の正しいアクセントって一体なんでしょう?
英語を話すとき、みなさんは英単語のアクセントを意識していますか?
私は英会話をはじめたころ、自分の話す英語の「正しいアクセント」がいちいち気になっていた時期がありました。受験英語で「正しいアクセント」を問う問題をたくさん見てきたために、実際の英会話でもそういうものがあると思っていたからです。
第一アクセント(第一強勢)の位置がほかの三つと異なるものを選べ
1.novel
2.parade
3.rescue
4.vital
これは2015年のセンター試験にて実際に出題された問題ですが、こんな風に聞かれてしまうと「正しいアクセント」というものがある様におもってしまいますよね。
しかし、ネイティブはアクセントに関してどう思っているのでしょうか?
今回はネイティブの考える「アクセント」を紹介するので、実際の英会話に役立てて欲しいと思います。
アクセントを聞いてどうするの!?
数人のネイティブの友人とセンター試験の問題を見ていた時に、このアクセントの問題が話題になったことがあります。その時のネイティブの反応は
- 言いやすいアクセントの位置はある
- センター試験の回答はある程度納得できる
- しかしアクセントは人によって違うし、地域によっても違うので一概に言えない
- 話している内容や前後の単語でもアクセントの位置は変わる
というものでした。
彼らからしてみると、英単語を一つだけ抜き出してアクセントを聞く、というのはあまり意味がなく、汎用性に乏しいと感じる様です。
アクセントに正誤はない!?
日本語でも地域によってアクセントの位置は変わる
普段はあまり意識しないかもしれませんが、日本語でも関西弁と標準語があるように、アクセントの位置は異なります。
まずは「今井くん」と口に出して言ってみて下さい。どこにアクセントがきましたか?
関西の方はいまいの「ま」の部分に、関東の方はアクセントはなく、フラットになったのではないでしょうか。
次に「今井」と呼び捨てにしてみましょう。この場合は関西・関東の方ともに「ま」にアクセントが来たと思います。この様に、地域によって日本語でも当然アクセントの位置は異なりますし、前後の文脈や単語でもアクセントは変わってきます。
これは日本語だけでなく、英語でも同じことが言えます。アメリカ国内でも地域によって同じ英単語であってもアクセントの位置は違ってきます。
実際に私の友人のアメリカ人二人は東海岸と西海岸出身だったので話す英語のアクセントが微妙に異るので、お互いに相手の話す英語のアクセントの位置をネタに馬鹿にしあっていました*1
最近沖縄の方と知り合いになりましたが、アクセントは完全に違いました
結局、正しいアクセントって?
ここまで読んでいただければおわかりかと思いますが、「これが」正しいアクセントの位置というものはありません。
私たち日本人が英会話を話すときは「正しいアクセント」という意識は一旦わきにおき、どこにアクセントをおいてもよいので「自分にとって」言いやすい、そんなところにアクセントをおけば良いでしょう。
私も英会話をはじめた頃にネイティブに「アクセントの位置はそこまで重要じゃないし、人や国、地域によって異なるから気にしなくていいよ」
と言われその後は好き勝手に自分なりに言いやすい様にアクセントを置いて話していました。
アクセントには白ゴマ(アクセント違いか・・・)
まとめ
受験英語と英会話はあまり共通点はないのですが、実際に英会話をはじめると受験英語など、印象に残るものを基準にして考えてしまいます。
英会話で伸び悩んでいる人の話を聞くと、受験英語を基準に英会話を考えていることがよくあります。今回はその一例として「アクセントの位置」をテーマにしました。
*1:本気ではなく、男同士のじゃれあいです
日本にいながらにして英会話を留学経験者並にする方法とは!?
英会話ができるようになりたい
そのために留学をしてみたいけど、時間的にも金銭的にも難しい。それに海外は怖い・・・
大半の日本人の方はこんな感じではないでしょうか?こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
大学時代、留学から帰ってきた同級生や後輩が英語を話しているのを見ると悔しいな、という気持ちとやっぱり留学しないと英語は話せるようにならないのかな・・・と思ったことを今でもはっきり覚えています。
英会話を習得するには留学をしないと難しいのでしょうか?
実はそんなことはありません。
そこで今回は私が今でも実践している日本にいながらにして効率的に、しかも実践的な英会話を習得する方法をご紹介します。
自分が話せない表現や英単語を理解する
まずは、英会話を習得する前に自分の弱点をはっきりさせます。
英会話をはじめた頃にありがちなのが、「なにをわかっていないのかわからない」ということです。そうならないためにまずは「自分がわからない部分」をはっきりとさせる必要があります。人によって異なりますが大きく分けて大体、下記の通りになります。
- 言えない表現(文法の問題)
- わからない英単語(単語力の問題)
- 聞き取れない(リスニングの問題)
学校のテスト勉強をする時に「どこから手をつけいいかわからない!」となった経験は誰でもあると思いますが、まさに英会話も同じです。
だからこそやみくもに単語を覚えたり、文法を覚えるのではなくまずは落ち着いて「何がわからないのか」を理解することが大切です。
焦ると色々なことに手を出してしまいますが、まずはわからないところをはっきりさせることが大切
日常に根ざしたフレーズでわからない部分を明確化する
自分がわからない部分を明確にするために、まずは自分が実際に日常生活で使うフレーズを英語で話そうとしてみてください。どんなものでもOKですが、最初はシンプルなものでよいでしょう。例えば
- 車の免許持ってる?と聞きたい
- 冷蔵庫からビールをとってきて欲しいと言いたい
- 20時までには仕事が終わる予定だと伝えたい
- 靴下片付けておいてよ、と命令したい
などです。特別な環境や状況設定は必要なく、あくまで自分の生活の範囲でよく使う違和感のないフレーズを選んで下さい。
またこの時もただ頭の中で英語に変換するのではなく、実際にネイティブに話しかけるようにブツブツと口に出して言ってみることが大切です。
自分の「わからない」英単語や表現が浮かびあがってくる
例え独り言であったとしても、自分が口に出して英語にしようとすると、詰まってしまうので自然と「変換できない」部分がはっきりと浮き彫りになります。先ほど例にだしたフレーズを英語にしようとしたときに、つまづきそうな表現を書き出してみました。
- 車の免許持ってる?と聞きたい
「車の免許」という英単語
「~を持ってる?」と尋ねる表現
- 冷蔵庫からビールをとってきて欲しいと言う時
「冷蔵庫」という英単語
「~をとってきて欲しい」とお願いする表現
- 20時までには仕事が終わる予定だと伝えたい時
「20時まで」という時間の表現
「自分の仕事が終わる」という表現
- 靴下を片付けておいてよ、と命令するとき
「靴下」という英単語
「~を片付けておいてよ」という表現
これは例えですが、必ずどこかでつまずく表現がでてくるはずです。
自分が言えなかった表現を調べる
言えない表現が明確になったら次は、当然言えるように対処します。地道な作業となりますが、ここが分かれ目です。
私の場合は、週に一度会うネイティブにたどたどしい英語で
How can I call "car card"?.This is mine.
車のカードってなんて言うの?これが自分の車のカードなんだけど
There is dirty socks, on the floor.I dont want to touch.You bring this socks.
汚い靴下が床にある。僕は触りたくない。あんたに運んでいって欲しい。
このような感じでネイティブにたずねていました。
私はあくまで辞書に頼らず実践の場でのみで勉強する、というスタンスをとっていたので直接ネイティブに聞いていたのですが、辞書やインターネットで調べるのも良いかもしれません。
地道だけど、英会話の場で話せないよりはマシ(!?)
まとめ
今回は「日常生活で使うフレーズ」を英語にすることで自分が「言えない表現」を明確にして英会話を習得する、という方法を紹介しました。
この方法は地味ですが、自分の弱点を明確にする方法なのでものすごく効果があります。留学できない方も、この学習法を使えばメキメキと英会話の能力はあがるはずです。ぜひ、お試し下さい。
日本人はfuckを勘違いしてる!? 使いすぎると痛い人になるから要注意!
Fuck youがカッコイイから中学生の頃は意味もなく使っていた
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
ネイティブは頻繁に使うのに、教科書には絶対に掲載されない謎の英単語”fuck”
ハリウッド映画やドラマの影響からかアメリカ人は常に”fuck”と言っている、と思っている方も多いのではないでしょうか。
その影響もあってか「fuck使ってる俺イケてる」と思っているのか”fuck”をところかまわずバンバン使う日本人が私の周りでも何人かいます。
しかし、実際は”fuck”もスラングなのでTPOがあって気をつけないといけません。fuckは使いこなせるとこなれた感じがしてカッコ良くなりますが、使いすぎると逆に”痛い人”になってしまいます。
そこで今日はそんな諸刃の剣であるfuckについて解説したいと思います。
そもそもfuckとはなんぞや
fuckの辞書的意味は各自で調べていただくとして、fuckの基本は煽り文句・気に入らないことに対する罵倒表現です。
では、ネイティブにとってfuckはいつ使うものなのでしょうか?共通するのは以下の通りです。
おすすめできない
- 初対面の相手
- 公の場・ビジネスの場
- 社会的に立場が上の相手
使える
- 仲の良い相手
- くだけた場
- 相手を本気で煽る
初対面の相手であったり、社会的に立場が上の人の前で使うのは当然マナーとしてダメです。”fuck”はあくまでも距離感が近いもの同士、気心がしれている間で使う単語です。
また、汚い言葉なのでネイティブであってもやたらと"fuck"を使うのは危ない人、女性が使いすぎるとガサツなイメージを持たれることもありますので注意する必要があります。
英語のプレゼンテーションで"fuck"を使った生徒もいましたが、第二言語とはいえTPOを考えなさすぎです
fuckの使い過ぎはただの痛い人
ものすごく腰が低くく丁寧なのに、英語を話す時はfuckを使いまくる
そういう後輩がいるのですが傍目から見ると、痛い人です。いい子なだけに損をしてます。
私もスラングが大好きなので、英会話を覚えたての頃はスラングをこれでもかと使ってきました。だから彼の気持ちも、男のみなさんが"fuck"を使いたい気持ちはすごくよくわかります。
止めません!ぜひ、"fuck"を英会話でも使ってください!
但し"fuck"はスパイスと同じで、使い方・タイミング・意外性が重要となり、そうそう頻繁に使うものではない、ということを知っておいてほしいと思います。
最近新しくネイティブの友人ができたのですが、会って数日間は当然"fuck"も含めてスラングは使ってきませんでした。しかし打ち解けてきて「こいつ(今井)は自分と話が合うな」と思ったらしく、ここぞというタイミングで友人は「fuck」を使い、笑いをとってきました。
ネイティブですら、ある程度距離感を掴んで使うのが"fuck"です。日本語でも下品な単語をいつも口にだす人はうんざりしますよね。それと同じだと考えると、わかりやいかもしれません。
大学時代に後輩が着ていたTシャツ 留学生の間でも話題になっていたものです
fuckを使うタイミング
一つ、本当にあった話を紹介します。
アメリカ人女性で、大学の教授でもある方が来日した時に、ガイドをしたことがあります。彼女は当然社会的な地位や女性ということもあり、終始穏やかで、知的な話し方をしていました。
そんな彼女と外出することになったのですが、タイミング悪くその日は猛吹雪。吹雪の中を歩かなければいけなかったのですが、そんな彼女が突然
So fucking cold!!
(クソ寒い!)
と叫んだのです。それにつられて周りは大爆笑
これは当然、大学教授、普段の話し方、女性という意外性があって”fuck”がウケたわけです。逆に、前述の後輩が同じことを言ったとしても全くウケることはなかった、というのは想像に難くないと思います。
ウケを狙うのはいいけど、つかい過ぎるとサムいぞ
まとめ
"fuck"は爆発力のある単語です。なのでちゃんとしたタイミングで使えるとネイティブを大爆笑させることもできます。
一見、適当に使っていそうなネイティブもきちんとTPOをわきまえてつかっています。ただし、それは日本語のスラングと同じ感覚なので英語だから特別違う、ということはありません。
fuckは用法と用量を守って使いましょう
*1:欧米は日本に比べてフレンドリーではあるものの、あくまで「日本に比べて」なので確実に距離感はあります。そのため初対面で”fuck”の使用はオススメできません
受験英語の知識のみで英会話に挑んで玉砕した
- 大学受験の英単語と英会話で使う英単語は違う
私の周りで英会話をはじめようとする方に聞いてみると「そういう話、よく聞くよね。でもよくわかんないから取り敢えずこれを使うよ」と受験英語の英単語集を利用している方が多くいました。
ぶっちゃけ、大学受験の英単語と日常会話で使う英単語そんなに違うものなのでしょうか?
そんな話は聞くけど、実際どうなのかわからない
実はそんな方が大半ではないでしょうか。そこで今回は、私英会話イメージリンク編集部の今井が実体験を基にその違いを紹介したいと思います。
大学受験の英単語は本当に使う機会がない
6年前、私がネイティブと英会話をはじめて最初に感じたことは「大学受験で習った英単語は使えない」ということでした。
今になって思えば考えなしだったのですが、当時は「大学受験の時に覚えた英単語でなんとかなるだろ」という変な自信があったので下準備もなしに英会話をはじめたのです。
しかし、実際にネイティブと会話をしてみると面白いほど受験で覚えた英単語を使う機会がないことがわかりました。必死になって自分の知っている英単語を頭の中で思い浮かべたりしても、目の前に広がる会話で使えるような英単語は全くありませんでした。
この時、はじめて「受験英語の英単語」と「日常会話」の英単語は似て非なるものなのだ、ということを実感しました。
受験だって楽じゃない
日常会話につかう英単語は本当に簡単なものばかり
伝家の宝刀「受験で覚えた英単語」が英会話で使えない、ということがわかり途方にくれた私でしたが、かといって再度英単語を覚え直す様な熱意はありませんでした。
そもそもそこまで英語を好きではないし、受験の時にやったような詰め込み式の英単語の暗記はしたくない、というのが理由です。
そんなこんなで英会話をはじめてもしばらくは場当たり的に会話をして、どうしても通じない時だけ紙と鉛筆を駆使して会話を続ける、ということをしていました。
そして英会話を続けて三ヶ月ほど経ち、取り敢えずは英会話になれてきたぞ、という時にネイティブが日常会話に使う英単語はそんなに難しくないということに気が付きました。
実際にネイティブが普段使う(自分がよくネイティブから聞く)英単語を手持ちの大学受験の英単語帳と照らしあわせてみたところ、殆ど受験用の英単語帳には載っていませんでした*1
あまり小難しい単語ばっか使うと煙たがれるぞ
日常会話の英単語は現地調達!その場で覚えればいい
三ヶ月の英会話の経験と、英単語帳の再確認で「 ネイティブが日常会話に使う英単語はそんなに難しくない」と変に自信を持った私は必要な英単語はその場で教えてもらうというスタンスに変更しました。
現地調達、というと少し語弊がありますが通常の会話でわからない=実際に自分が必要としている英単語、ということでその場その場で覚えていくことにしました。
最初は「こんなその場しのぎで大丈夫か?」と先が見えず不安だったのですが、数ヶ月もすれば基本的に自分が言いたい英単語はどんな場面であっても言えるぐらいまでは身についていました。
いつ使うかわからない英単語を覚えるより、今、言いたい英単語を覚える方が大切
まとめ
大学受験の英単語は「いつ使うのかわからない。こんな単語使うと堅苦しすぎてネイティブ同士だと嫌われる」という話をネイティブの友人からもよく聞きます。
大学受験に用いられる英単語はそれほどレベルが高く、日常会話には不向きだということなのですが、大学受験を経験した方は英語=そのレベル、という基準のようなイメージがあるので「英会話=難しいもの」という印象をいつまでも持っています。
そのため、英会話を学ぼうとすることに踏ん切りがつかなかったり、いざ学び始めても難しい単語ばかり使いたがったりと色々と弊害が出てきます。
一度肩の力を抜いて、もっと簡単なところからはじめてみるのはいかがでしょうか?
*1:正確に統計をとったわけではありませんが、単語帳で目についた英単語の大半が会話の中で使われた覚えのないものばかりでした
こぼしたビールを掃除せず、他の日本人にやらせたネイティブの話
- 欧米人は自分たちと文化が違うから仕方がない
- 欧米人の言うことは正しい
なんとなくネイティブ(欧米人)を特別視するあまり、彼らの言うことや行動を全面的に受け入れたり、信じてしまっている方は多いのではないでしょうか。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
今から3,4年ほど前の話です。大学の施設を借りて研究室のメンバーで飲み会をした時に、後輩の一人が突然ネイティブを連れてきたことがありました。
その時のネイティブがとんでもなく失礼な人間だったので、参加者はネイティブ個人ではなく、欧米人そのものによくないイメージを持ってしまったことがありました。
今回は、私の経験した実例を基に「おかしい奴はどこの国でもおかしい」という話を紹介したいと思います。
飲み会での事件
飲み会がはじまって、いい感じに酔いが回ってきた頃から後輩の連れてきたネイティブの行動がおかしくなっていきました。
- 大声で話す
- 乱暴に人の持ち物を触る
- 他人の食べ物を食べる
などです。これぐらいは日本人でも酔っ払っていればよくある話なので、軽く注意するなどしてみんなも受け流していましたが、飲み会も終盤に差し掛かった頃、事件は起こりました。
ネイティブが中身の入ったビール瓶を落として割ってしまったのです。
飲み会は一時中断、みんなで掃除をはじめたわけですがこのネイティブは一味違いま
した。
飛び散ったガラスを膝まずいて片付けたり、ビールを拭いている後輩や私を尻目に一切掃除はせず、置いてあったカメラを使って私たちを撮影したり、机を叩いて更にビールを要求しはじめたのです。
自分は全く関係ない、という態度があまりにもひどいので注意しようと思ったのですが、連れてきた後輩が「俺の方からよく言っとくから」というので結局、有耶無耶になりました。
飲み会の場とは言え失礼にも程があるぜぇ
ネイティブ個人ではなく、欧米人全体を批判?
飲み会に参加していた研究室のメンバーは、当然このネイティブの不満を口にしていました。
- やっぱり欧米人は違うわ。俺様主義だ
- 欧米人は人様に掃除させて平気なツラできるとか、すごいわ
- 文化が違うとここまで違うのか
- 日本人だと一緒に掃除しようってなるんだけどなぁ
などです。私自身は既にネイティブの友達も何人かいたので「コイツはアカンヤツだな・・・」ぐらいにしか考えていなかったのですが、他のメンバーの愚痴を聞いているうちに面白いことに(?)気づきました。彼らの不満はネイティブ個人ではなく、ネイティブ全体の印象だったのです。
アメリカ人=みんな銃を持っている というのもただの印象
駄目な奴は国籍関係なくだめ
このネイティブは欧米人だからこんな態度をとったのでしょうか?
答えは「No」です。このネイティブは欧米人だからどうこう、ということはなく単に人として駄目なだけです。
私たち日本人は欧米人と接する機会が少ないので理解できないことがあると「欧米人は違うな」とつい分類しがちですが、「されて嬉しい事」「不快なこと」はある程度全国共通です。*1
人の失敗を笑うのは全国共通でNGです
まとめ
むかし、失敗をするとその失敗を笑う英会話講師のところで英会話を習っている知人がいました。なんでそんなヤツのところで勉強してるの?楽しくないだろ?
といったところ「ネイティブはみんなそうだと思ってた」という返事がかえってきたことがあります。
私たち日本人はついつい「欧米人」というフィルターをあててしまうので、ネイティブを特別視しがちですが、実際は同じ「人間」です。欧米人だから、ではなく人として「どうだろう」という視点でみると色々なことが見えてくるはずです。
*1:余談ですが、私のネイティブの友人のツテを使ってこのネイティブのことを聞いてもらったところ、やはりネイティブ同士でも煙たがられている人物だったようです。
『まとめ編』20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #4
中学の時に英語は挫折した。でも自分の夢の実現のためになんとか英会話をマスターしたい!
そんな飯田さんにドヤ顔で英会話を教えたい、英会話イメージリンク編集部の今井です。今回は、飯田さんが今回のモニター*1を通じて一番印象残っていることについてインタビューします。
※ 過去記事はこちら
学習書のフレーズは"一例"でしかない
飯田:繰り返しになるけど、所詮は英会話も日本語と同じコミュニケーションのための「道具」で、人間同士の会話だと実感できたのが一番大きいかな。これは当たり前なんだけど、単純に英文読んでるだけだとそうは思えないんだよね。
今井:学習書だけだと「それしかない」って思いがちですよね。
飯田:そうだね。会話のパターンはあくまで参考例なんだよね。
今井:あくまで製作時に担当したネイティブ「なら」こういう会話をするっていうものですから。レストランでの家族の会話を日本語でつくってくれって言われたら当然、僕と飯田さんでは違ってきますし。
飯田:以前は学習書に載ってる英文とかフレーズとかも丸暗記しようとしたんだけど、よく考えたら「こんな言い方は自分はしない」って思えるようになったよ。だから今は学習書の英文・フレーズはあくまで参考だね。
今井:上から目線の言い方になりますけど、その気づきは大きいですね。さっきの日本語の例でいいますと、初対面の人に会ったら僕は
- はじめまして、今井といいます
と言います。でもこれはあくまで僕の例でしかないですよね。飯田さんは
- はじめまして、飯田です。よろしくおねがいします
かもしれません。言い回しは人によって違う。日本語を学びたいネイティブが
初対面の人にあったら日本語では「はじめまして、マイケルといいます」
と言うんだって必死に覚えてたらそれ以外にもあるよって言いたくなりますよね。
飯田:そうだけど、そうじゃないっていう表現が正しいかも(笑)。当然、それらのフレーズも知っておく必要があるけどってことだよね。
今井:そうですね。こういう言い方もあるんだ。自分だったらどう使うかなっていうのは英会話ではかなり重要です。
みんな違って、みんないい
これじゃないといけない、なんてことはない
飯田:ネイティブがカタコトの日本語で話しかけてきたら「聞いてやろう」って思うじゃない。地図を見せてきて、どこか指さしてたら「そこにいきたいのね」って思うし、お腹押さえて顔面蒼白だったら「便所行きたいのか」って思うし(笑)
言葉がわからなくても、コミュニケーションは案外とれるってのはそうかもなって
今井:中学生の時、グアムいったんですよ。それで向こうは実銃撃てるじゃないですか。だから展示してある実銃をじーっとお店で見てたんです。そしたら現地の人と目があって、向こうがニヤッて笑ったからこっちもニヤッて笑って親指たてたら向こうも親指たて返してくれたんですよ。*2
飯田:あんたも好きねぇ、みたいな(笑)?
今井:だと思います(笑)。これだけの説明でその場にいなかった飯田さんにも伝わってるし、コミュニケーションってこんなもんだと思うんですよね。
飯田:英会話に完璧を求めるのもいいんだけど、コミュニケーションがとれればいいんだから適当でもいいんだなって今は思うよ。
外国のホテルの受付でチェックインするときに”I would like to~”ではなくて”check in please “でもいいんだよなって思えるようになったのはやっぱり大きい。
最初から完璧な英語を目指すと、自然と学習書の例文・フレーズを丸暗記することになるんだよね。苦労して覚えてもそれはあくまで一例でしかない。
今井:適当でいい、伝わればいい、と。これは一見学習スタイルとしてはよくないように聞こえるんですけどね。実はそうでもない。
あくまで英語はコミュニケーションツールの1つ。誤解していませんか?
伝えようと思う気持ちが大切!?
飯田:何年か前にカナダにいったときの話なんだけど、飛行機の隣の席はどこにでもいる、極普通の日本人のおばちゃんだったのよ。でも外国人のフライトアテンダントの方と英語でずっと会話してるからびっくりしちゃって、思わず「すごいですね。英語どこで習われたんですか?」って聞いたら
私、英語話せません。日本語しか話してないですよ
って。
今井:え!?
飯田:次にそのおばちゃんとフライトアテンダントの会話をよく聞いてみたら、確かに日本語しか話してない(笑)その時、おばちゃんはりんごジュース欲しがってたから使った英語はジュースぐらいかな。ほぼ100%日本語。
今井:日本人は欧米人みると英語で話さなきゃって思うのにすごいですね・・・
飯田:心臓に毛が生えてると思う(笑)。でもね、不思議なことに伝わってるのよ・・・。今になって思えばそのおばちゃんは「りんごジュースが欲しい」、フライトアテンダントは「仕事で飲み物を渡さなければいけない」
端的に言うと利害関係があるから、なにがなんでもコミュニケーションとろうと思うよね。話してダメなら「絵を描く」「ジェスチャーで伝える」とか色々あるし。
今井:あーなるほど・・・そういえばそうですね。
飯田:流石に外国ですれ違ったネイティブに話しかけてるのは利害関係ないし、ダメだろうけど(笑)自分の英語のレベルはまだ赤ちゃんだけど、赤ちゃんでも自分の欲求は言うよね。
口に出して何か言わなかったら、聞いてもらえない。子供があれなに?あれなに?って聞いてきたら大人は聞いてやろう、理解してやろうって思うし自分たちもそうしてもいいんだ、と思えてきたよ。
今井:伝わらなかった、はい終わり!ではなく伝わらなかったらどうやって伝えるのか、が大切ですよね。
飯田:それがコミュニケーションだよね。今回は、色々ありがとうございました!
今井:いえいえ。こちらこそ色んな話をきけて楽しかったです。
『リスニング編』20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #3
中学の時に英語は挫折した。でも自分の夢の実現のためになんとか英会話をマスターしたい!
今井:前回は飯田さんの「スピーキング」に関してインタビューを行いましたが、今回はリスニングです。
※過去記事はこちら
20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらった感想をインタビューしてきました #1 - 英会話イメージリンク編集部
- [英会話]
学生時代英語が苦手だったから・・・という理由で英会話を敬遠する方は多くいますが、ほとんど関係ありません。ぜひこの記事を読んで英会話にトライしてみてください!
2015/05/26 20:14
『スピーキング編』20年以上英語を避けてきた方に英会話エクスプレスを一ヶ月試してもらって、その感想をインタビューしてきました #2 - 英会話イメージリンク編集部
英語が話せる人を見るとついつい、あんな風になりたいな・・・と思うあまり、がんばり過ぎてしまう。そんな悩みを持っている方は是非読んでみてください!「なるほど」と思う内容が沢山ありますよ
2015/06/01 13:45
飯田:前々回も少し話したけど、DVDとか君の会社のリスニング教材、実際の英会話の出だしは聞き取れるようになったかな。
最初に英文を読んで聞く場合だと、50%ぐらいは聞き取れるようにはなっていると思う。
今井:なるほど。それ以前はどうでしたか?
飯田:ごく稀に「知っている」単語を偶然拾い上げるって感じだったよ。もう殆ど「運」だよね。
今井:最初の出だしが聞き取れる様になって何か変わりましたか?
飯田:そうだね、おおまかに3つ
- 聞きとれないことは悪いことではない
- 英会話は陣取り合戦
- 出だしが聞き取れるだけで話の概要がわかる
こんな感じかな。
聞き取れないからって自分を責めるな!
飯田:「話せないことは悪いことではない」とも言い換えられるんだけど、日本人ってネイティブの言ってることが聞き取れないとまず「自分が悪い」って責めちゃうんだよねぇ。
今井:「聞き取れなかったから、もっとリスニングの勉強しないと」ってボヤいてた大学の後輩を知っています。
飯田:日本人同士の会話でも聞き取れなかったら「もう一回言ってよ」とか言うし。仮に聞き取れなくても自分が悪い、とは絶対思わないよね。
今井:それは僕らが日本人として生まれて日本語を母国語としているからではないですか?
飯田:僕らが4,5歳の時って大人の会話はわかってなかったけど、自分は責めず、自分なりの世界観で理解してたと思うんだよね。
中々この歳で英語とはいえど自分は子供レベルの理解力って言うのは受け入れにくいんだけど「それはそれ、これはこれ」ということで自分はまだまだだっていうことを受け入れれば、変なプレッシャーを感じたり自分を責めなくてすむと思うんだ。
気にしないって素晴らしい
英単語は知っておかないと、英会話は難しい!?
飯田:今までも君に相手の言いたいことがわからなかったら
- もっとゆっくり話して
- 絵を描いて
- ジェスチャーで教えて
こういう方法があるよって言われて、これは実際の英会話でも実感したけどやっぱりベースとなる「英単語」がわかってないと限界がある(笑)こればっかりは積み重ねが必要だな、と思った。
スピーキングでも触れたけど、むやみに英単語を覚えるのではなくて必要だなって思っている英単語だけでOKという割り切りも必要かな。
それと、スピーキングとリスニングの能力は完全につながってるわけじゃないから、英単語を話せるのと、聞き取れるのは違うなって思ってる。
どっちかを伸ばすともう片方がついてくることも、ある
英会話は陣取り合戦?
飯田:自分は『システマ*1』を理解するのが目的だからシステマに関係するもの以外の英単語は覚える気もさらさらなかったわけ。英会話の目標としてはあまりにも範囲が狭い。
逆に、大半の日本人が期待する「英会話ができる」っていうのはほとんどの状況に対して「英語で話せる」ってことだと思うんだよ。
今井:はいはい
飯田:そうなると大半の人は英会話は「自分の興味のある分野からはじめていい」というアドバイスを聞いてもほとんどの状況では対応できないって思うはず。自分の趣味の話だけ英語で話せるようになったところで、汎用性ないじゃん、みたいな。
最近わかったことで、英会話講師には「システマの話以外はしたくない」って注文したんだけど、現実的にはシステマの話だけって言うのは難しい。なにかの拍子で別の話題になっちゃうんだよ。
でも、それはそれで当然楽しいし、そうなると、その話題に対応して英単語も覚えなくてはいけなくなる。これがコミュニケーションを通じて学ぶっふことなんだなって。
今井:陣取り合戦みたいですよね
飯田:そう!まずは自分の興味あるところを陣取ることができれば、その後はそこを中心に自然に英単語を学んでいける。だから結局は「自分の興味のある分野」からはじめれば自然と他の会話もできるようになるんだな、とわかったよ
戦がはじまる
出だしが聞き取れるだけで話の概要がわかる
飯田:出だしは聞き取れる様になった、ということは最初に説明したと思うんだけどそれができると大体、会話の内容がわかる様になるんだよ。
今井:英語は基本的に言いたいことが最初にきますしね
飯田:システマの練習でもインストラクターが英語で説明してもわかんないから周りをみてその動きに合わせてたんだけど、今はある程度わかるから。聞き取って、自分から判断して練習できる様になったよ。
概要がわかると、細かい説明のところもなんとなくわかっちゃうんだよ不思議なことに。もちろん毎回じゃないけどね。
今井:全部聞き取れなくても方向性だけでもわかると楽ですよね
飯田:全部わからないとダメだって思ってたけど、そうでもないんだよね。よくよく考えたら日本人同士の会話でも全部聞いてるわけではないし(笑)
今井:そうですね(笑)。それでは、今回もありがとうございました
飯田:こちらこそ、ありがとうございました!
*1:海外の武術