英語イメージリンク編集部

『英語イメージリンク』のサブブログ。記事制作のこぼれ話や裏話などメインサイトで扱えないことをアップしていきます。

大学で成績ワースト5常連だった私が、英会話ができるようになるまでのお話

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

先日、徳島大学工学部の英語の授業に、工学部の先輩として参加する機会がありました。その場をお借りして、私が英会話をどのように学んでいったのか、特に「英会話でつまずきやすいポイントを、自分はどうやって乗り越えたのか」というお話を(偉そうに)させて頂きました。

(以下は、実際に話した内容をそのまま書き起こしたものです)

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大体、悩むところはみんな同じ 

私の大学時代:成績はワースト5常連、研究室はジャンケンで決めた

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友だちの実験結果を写して提出したら、えらい目にあったことも

まず最初に「私は英語が話せます」と言うと、たいていの人から「元々頭が良くて、成績も優秀だったんでしょ?」みたいなリアクションが返ってきますが、そんなことは全くありませんでした。スロースターターだったといえば聞こえは良いですが、実際には私の成績はいつも底辺をさまよっており、ワースト5の常連でした。

私はみなさんの先輩にあたるわけですが、一年から三年の間はこれといった勉強もせず、武術ばかりしていましたし、テストは常に再試験狙いで、実際に再試験の常連組でした。そんな人間だったので、たまにうまく本試験でパスすると、先生から「今井くん、これから再試験だけど来ないの?」とネタにされるぐらいでした。

真面目に勉強している生徒ではなく、いかに楽して単位をとって遊ぶか、ということしか考えていなかったわけです。

四年生になると研究室への配属があります。研究室は成績の上位者から決めることができるんですが、成績上位ではない生徒はどうやって決めるか知ってますか?「ジャンケン」です。私は運良くジャンケンに勝って、第一志望の研究室に入ることができました。そういうところは悪運が強いみたいです(笑)

その研究室に留学中のネイティブがいたので、かねてから気になっていた武術のDVDを解説してもらって、あわよくば英語の勉強もしてしまおうと思い立ったわけです。これが、私が英会話を始めたきっかけでした。

「聞き取れない、言いたいことが言えない」ジレンマを経験

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何言ってっかわかんねーけど、とりあえずわかったフリしとこ…(ダメです)

最初はそうそう簡単にはいきませんでした。一ヶ月目は本当にネイティブが何を言っているかわからなくて、結構なストレスだったことを覚えています。

聞き取れないし、自分が言いたいことも言えない。しょうがないので言いたいことを絵に描いたり、逆に描いてもらったりしながら、コミュニケーションをはかっていました。こんな方法なのでDVDは1回のレッスンで10分間ぶんくらいしか進まなかった、なんてこともザラにありました。

でも、三ヶ月ぐらいたってくるとある程度耳も口も慣れてきて、少なくとも自分が言いたいことが最低限は言えるようになってきました。

このあたりから段々英会話も楽しくなってきたわけですが、でもどこかやっぱり「教える - 教えられる」という先生と生徒のような関係でした。この関係をなんとかしたかったのですが、突破口がなくて、ずっとモヤモヤしていたことを覚えています。

しょうもない話こそ仲良くなるチャンス

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通称「ヤクザキック」、個人的には蹴りよりもパンチ派

その関係が壊れたのは英会話をはじめて半年後でした。ネイティブがいきなり「お前こんなに武術を勉強して何に使うんだ?」と聞いてきたのです。

このとき、私は冗談半分で「研究室の大嫌いな先生のケツを蹴っ飛ばすためだよ」と答えたわけですが、この返事が妙にウケて、そこから彼とはゴシップも含めたプライベートの話もするようになりました。ここではじめて彼との関係に血が流れ始めたって感じがしました。

それ以降は完全に友だち関係になったので、私がわからないことは「お前が言ってることがよくわからん。他の言葉で説明して」とはっきり言えるようになりました。相手も「お前はよくこういう言い回しをしてるけど、こう言った方が伝わりやすいぞ」と細かいアドバイスをくれるようになりました。

当たり前ですが、友だち関係になると話題は多岐にわたるようになります。そのような幅広いけれども身近な会話をするようになって、私の英語力は飛躍的に伸びた気がします。

まとめ

いまになって思えば、私が英会話でうまくいったのは

  • ネイティブと友だちになろうとした
  • 自分の好きな話題を話した
  • ペラペラを目指さなかった

この3つをベースとしていたからだと思います。

よく「英語がペラペラになりたい」という話を聞きますが、私は「ペラペラになること」は遠い目標としてなんとなく見据えておくぐらいがいいと思います。すぐにペラペラになることを目標にすると、「聞く」「話す」以外のコミュニケーション方法に思いが至らなくなってしまうからです。

この授業を担当されている坂田先生もおっしゃっているように、英会話は長続きさせることが一番の上達の秘訣です。英会話で挫折しないためにも、「ペラペラになる」ような遠い目標に縛られないようにしてもらいたいと思います。

色々と偉そうに言いましたが、この方法は今すぐにやって欲しいというものではありません。いつか英会話をしなければいけないとか、英会話を勉強したいと思ったときに意識してもらえればいいです。なんとなく頭の片隅に置いておいてください。以上です。

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英会話を長続きさせるための方法については「英会話イメージリンク習得法」の第三章あたりにも書いています。まだ読まれていない方はぜひこの機会にご検討いただければと思います。(Amazonの「なか見検索」でも確認できます)

英会話ペラペラの私がネイティブとのレッスン中に避けた3つのこと

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です(今回は狙ったタイトルにしてみました)

先日、徳島大学の英語のクラスにTA(ティーチングアシスタント)として参加させて頂く機会がありました。そのとき担当の先生は「この方法はみなさんにはおすすめできない」と前置きをした上で、ご自身の英語勉強法を生徒の皆さんに紹介していました。

続けて、その先生は「英語には色んな勉強方法があって、今紹介した方法は私にとってこれが正しいというだけ。勉強法は人それぞれ」とおすすめできない理由を付け加えたので、それを聞いて「なるほど」と一人納得しました。

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「なぁ、お前の英語学習法、教えてや…」「絶対いや…」

英会話を含めて英語学習法を紹介した本はたくさん出ていますが、これは基本的に著者の成功体験談に基づくものだと思います。ある本ではAという方法を推奨しているのに、別の著者の本ではBという方法をすすめていたりするのはこのためでしょう。

そこでふと思ったのが、私が成功体験を書くとしたら(一応英会話はできるようになっているので)どんなものになるだろうか、ということでした。

思い出してみると、世間一般に王道と思われているようなことをしなかったのがうまくいった理由ではないかと気付きました。今回はそんな私の英会話勉強法についてお話ししたいと思います。

  • 優等生的な会話をしなかった
  • 文法も発音も完璧にしようとしなかった
  • 参考書を使わなかった

優等生的な会話をしなかった

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このオムツ、けっこう履き心地ええぞ

前回のブログでも紹介しましたが、日本人はどうしても毒の少ない会話をしがちです。私も会話のはじめは当たりさわりのない話題から入っていましたが、その後は教科書には載せられないような会話になるように、かなり意図的に誘導していました。

教科書には載せられない会話の一例として、ネイティブと実際に盛り上がった「オムツ」話を以下にあげておきます。汚い表現が出てくるので、苦手な方やお食事中のは、そっ閉じか飛ばすかでお願いします。

「日本だとおむつはパンパースでも通じるよ」

ネイティブ(以下「ネ」)「アメリカでもパンパースは通じるね。元々パンパースってアメリカのメーカーの商品名だったと思う。

「オムツメーカーってよく漏れない、蒸れないっていうけどどうやって確認してるんだろうな。赤ちゃんからは使用感は聞けないだろ」

「そりゃ俺たちみたいな研究者がオムツはいてそのまま用を足して調べてるんだよ。真顔でな。そんでこうやってオムツはいたままケツを地面にあてまくってウンコが本当に飛び出してこないか調べるんだよ。べちゃっべちゃってな!」‏

「きったねぇ!」

「ははは!そろそろ晩飯にいこうぜ」‏

「腹減ったし行くかー」

Imai:In Japan, the word "pampers" is understood to mean "diaper."

Native:It's understood in America too. "Pampers" is originally an American brand name for diapers.

Imai:Companies that make diapers often say that their diapers don't leak or get sweaty, but how do they confirm that? They can't ask babies what it feels like to wear their diapers.

Native:So I bet researchers like us test them by wearing them and then doing their business in them, with a serious face. And then they have to sit on the ground and bounce around to make sure the poop doesn't fly out. What a mess!

Imai:you!

Native:Hahaha! Let's go eat dinner soon.

Imai:Now I'm hungry.

こんな感じです。もちろんだいぶ慣れてきたころの話(英会話をはじめて6ヶ月頃)ではありますが、その頃はいつもこんな感じだったので週一の練習が楽しみだった記憶があります。

文法も発音も完璧にしようとしなかった

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ちくしょう!聞き取れねぇ!言いたいことがいえねぇ!!

英会話を長く続けるためには自分自身の実力に必要以上に期待しないことだと思います。実際に英会話をはじめてみると、理想と実力のギャップに多かれ少なかれ打ちのめされます。

  • 「簡単な単語すら出てこなかった…」
  • 「単語帳で覚えてたはずなのに、いざとなったら言えなかった…」
  • 「スペルと実際の発音の差がありすぎて挫折しそう…」

人によって反応は違うと思いますが、こんな感じで脱落していってしまうんだと思います。

私も実際にネイティブと英会話をしたとき「こんな簡単な単語さえ聞き取れないなんて、やっぱり俺には英会話なんて無理なんじゃないか…」と挫けそうになりました。

でも英会話はマスターしたかったし、なにより英会話の練習用につかまえた(!?)ネイティブがいいヤツだったので、純粋に彼との会話を楽しむことに集中することにしました。

ある意味、「ちゃんと覚えていたことを言えた」「ちゃんと聞き取れた」といった結果を期待するのをやめてしまったわけです。そうなると不思議なもので失敗しても気にならなくなったうえ、逆に「今度はもっとうまいことを言ってやろう」と前向きになることができました。

参考書を使わなかった

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痴漢ってどうやって絵でかけばいいんかなぁ

私はとにかく、相手とコミュニケーションをとってなんぼだ、と思っていたので相手に意図が伝わるならなんでもしました。そのなかでもよく使ったのは「絵を描くこと」です。

ノートと鉛筆だけを持っていって、英語で言いたいことが言えなくなったら、絵に描いて伝えるわけです。これは特に英会話に慣れていない頃に、かなり役に立ちました。

例えば「看板に◯◯って英語で書いてあったけど、あの英語はどういう意味なの?」と聞きたくても「看板」が英語で言えないとうまく伝わりません。そんな時は看板の絵を描くわけです。そうして「これ(看板)に◯◯って書いてあるけど、どういう意味?」と聞いて、ついでに「これ(看板)って英語でなんていうの?」と絵を指さすわけです。

このアイデアはネイティブにウケて、日本語を勉強したい彼が逆に私のノートを使って「この日本語なに?」とか聞いてくるようにもなりました。

 

まとめ

どうだったでしょうか。

TAで参加したクラスの学生さんたちと話をしていて気づいたのは、彼らが「英会話の勉強法がいろいろありすぎて、どれがいいのかわからない…」と悩んでいたことでした。

なので、「それなら逆のことを提示したらいいのでは?」と考え、今回は趣向を変えて「やらなかったこと」に焦点をあてました。英語をマスターする方法は人それぞれだと思います。私の体験談がなにかの参考になれば幸いです。

日本人の英語は健全すぎて逆に不健全!?

ネイティブが日本人と会話しているときに「もう少し踏み込んだ話をしてみたい」と思ったりしていることを知ってますか?

実際に編集部のビッキーも「日本人と英語で会話しているとマジメな話題が多すぎて、逆に感情が入っていないように感じることがある」と言っています。

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アレしようぜアレ

下ネタを奨励するわけではありませんが、「愚痴」や「誰かのうわさ」や「悪口」もアリ、というのが普通の会話だと思います。日本人同士で仲良くなるのも、そういった話で盛り上がった時でしょう。それがネイティブ相手となると何故かそういうことを話さず、当たり障りのない「健全な話題」を選んでしまう方が多いようです。

以前のブログに書いたことがありますが、私は大学生のとき、同じ研究室にいた留学生に英会話を教えてもらっていました。その留学生との会話がはずむようになったのは、研究生活の愚痴なども言い合うようになってからです。飛躍的に英会話の能力があがったのも、この頃からだったと思っています。 

以下に私なりにネイティブとの距離を縮めるための話題をまとめてみたので参考にしてみて下さい。

  • 自分の愚痴を言ってみる
  • 自分が笑った話をしてみる
  • 自分の好きな話をしてみる

自分の愚痴を言ってみる

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飲み会では日本人の本音が聞けて面白い byビッキー

ネイティブだって人間です。ゴシップが仲良くなるきっかけになることもあります。実際に外国人が集まるバーにいって話を盗み聞きしていると、大体その手のゴシップネタや仕事の愚痴だったりします。

冒頭で述べたように、研究室の留学生と本格的に仲良くなったのも私から愚痴を言ったことがきっかけでした。英語で解説されている武術のDVDを一緒に見てもらって、私が理解できなかったフレーズを説明してもらっているときのことです。

彼が「What will you use this Martial arts for?(この武術一体なんに使うんだ?)」と聞くので、私は冗談半分で「For pushing around my annoying professor.(研究室のウザい先生をどつきまわすためだよ)」と答えました。この答えが意外にウケて「Which one? A or Y ? (それ誰?Aか、Yか?)」と話が盛り上がって、一気に仲が良くなったのです。

 

教科書に出てきそうなマジメなやり取りだけだと、表面的な会話になってしまいがちです。普段、日本人同士で交わしているような「俺の上司が話の通じないヤツでさあ…」「俺の同期が失敗してそれに巻き込まれてね…」「この前、お客さんに怒られてね…」といった愚痴を少し話してみてください。きっと、ネイティブと本音で話ができるようになって、仲良くなれると思います。

自分が笑った話をしてみる

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下ネタは世界共通 

日本人が面白いと思う話題はネイティブにとっても大体面白いものです。よく「日本人とネイティブの笑いのツボは違う」と言いますが、あまり気にせず自分が「面白い」と思った話をしてみましょう。外すこともあると思いますが、何回か繰り返すうちにネイティブが笑うツボがわかってくるはずです。

実際に私がよく使うネタを挙げてみたいと思います。

I really respect my father. I'm sure bad things happen to him at work, but he never complains at home. I thought about how I could be a strong person like my father, but recently I think I figured it out.

It's because he married my mother.


俺、自分の親父すげぇ尊敬してるんだよね。仕事で嫌なこともあるだろうに一言も家では愚痴を言わないんだよ。どうやったら親父みたいにタフな人間になれるのか考えてたんだけど、最近やっとわかったんだ。

俺の母ちゃんと結婚してんだよね。

男性は結婚すると女性の尻に敷かれるのは世界共通みたいです。こういった「男女ネタ」はネイティブ相手に外したことがありません。他には「失敗談」もネイティブには受けることが多いように思います。

こういった鉄板ネタをストックしておいて試してみてください。会話の醍醐味は「面白かった」「腹が立った」「悲しかった」といった感情を伴ったやりとりをすることだと思います。ネイティブと一緒にぜひその醍醐味を味わってみてください。

自分の好きな話をしてみる

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VSSっていう狙撃銃の話しない?

「相手が興味なかったらどうしよう…」と思う気持ちはわかりますが、まずは相手を巻き込むつもりで自分が好きなモノの話をしてみましょう。自分が夢中になって話をしていると、相手にもその気持ちが伝わります。そうしているうちに、ひょんなことから共通の話題が見つかったりするものだと思います。

例えば、私は研究室の留学生相手に武術の話ばっかりしていました。そんな話ばかりするもんですから、その留学生に「お前休日もずっと練習してんの?」と聞かれたんです。そこで私が「いや、休日はXboxで遊んでるよ」と言うと、「お前日本人なのにXbox派なの?俺はPlaystationやってんのに!」と話が広がり、日米のゲーム観の違いなどで盛り上がったことがあります。

まとめ

どうでしょうか?

日本人となら当たり前にできていることも、いざネイティブ相手だと途端にできなくなって、聖人君子のように振る舞ってしまった経験は誰でもあると思います。

しかし、こちらがそんな状態では、ネイティブの方も踏み込んだ話がしにくくなってしまいます。少しでもいいので自分の方から下世話な話をしてみてください。変な「健全さ」は英会話の上達のためにも、ネイティブと本当の友人になるためにも取り払ってもらえたらと思っています。

英会話上達のコツは愛想笑いをしないこと!?  

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。最近こんなご質問をいただきました。

「個別で英会話のレッスンを受けています。英会話の途中で会話の内容についていけなくなった時は、会話を止めてでも聞き直すべきでしょうか?」

英会話をしていて会話の内容についていけなくなることはよくあります。その時に、会話の流れを止めても分からない所を聞くべきかどうかは迷うところですね。流れを止めたら相手の気分を害するんじゃないかという遠慮もあります。

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女性「ぬ&$wgこlはs@\#%」 男性「!?」

しかしこういう場合は、会話をいったん止めて聞き直すようにして下さい。日本人は相手に気を使って内容がわからなくても愛想笑いでその場を乗り切ることが多いのですが、そこは割りきって「今の話わからない」と言うべきです。そんなときの言い方は色々ありますが

  • I can't understand what you are talking about.何言ってるかわかんない)

がベーシックな言い方です。

私がわからない部分を聞いたり説明するときに他によく使ったのは

  • What should I say?(なんて言えばいいんだろう?)
  • What does ◯◯ mean? (◯◯ってどういう意味?)

でした。

わからない会話の内容をきちんと説明してもらうことは、英会話をスキルアップさせるためのお得な要素がたくさんあります。今回はそのお得な要素を私の経験からまとめました。

 相手に自分の英会話のレベルがわかってもらえる

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ネイティブ「戦闘力・・・たったの5か・・・」

ネイティブはなんとなく「今の話伝わってないな」ということはわかります。ですが「どれぐらいわかっていないのかわからない」から会話の内容やレベルを修正できません。

そこで会話についていけなくなる時に「話についていけなくなった」とストップをかけることでネイティブに「あ、この人はこれぐらいの英語ならわかるんだな」と伝えることができます。

ゆっくり聞くことで自然な英会話のスピードに備えることができる

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「早すぎて聞き取れないっつの」

ネイティブは話の内容をわかってもらうために、話す速度を遅くしてくれます。あなたの方から以下のようにリクエストしてもよいでしょう。

  • Could you speak more slowly (please)?(もっとゆっくり話してくれない?)

※pleaseは先生などに使います。友人には逆に丁寧すぎるので使いません。

通常の速度で聞けるようになりたいから、速度を落としてほしくないという気持ちはわかりますがまずは少し遅い速度で英語を聞いて「正確に理解する」という癖をつけるようにして下さい。

私は自己流ですが、速記を勉強していたことがあります。速記は段位にもよりますが、一級で1分間に約300文字書き取ることを要求されます。これは通常の手書きで早い人の約5倍です。

ですが、速記の習い始めに要求されることは「速く書くこと」ではなく「ゆっくり正確に書くこと」です。実際にテキストの最初の注意書きには「速記だからといって速く書こうとするのではなく、最初はゆっくりと正確に速記文字を覚えて下さい」とあります。

英会話も同じで、最初はゆっくりとした速度で話してもらうのがよいでしょう。

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速記V式

会話の内容がちゃんと楽しめる

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ミリタリー系の話は相手に理解してもらえないことが多い(わかれよ)

以前から英会話は楽しんでなんぼ、という話はしてきましたが興味がある分野でも話していることがよくわからなかったら面白くないのは当然です。

きちんと相手にわからないことを伝えて説明してもらえば本来の目的である「会話の内容」を楽しむことができます。

まとめ

どうでしょうか?

英会話の内容についていけないと思ったら「わからない」とはっきり伝えるのはお互いのためになります。

私自信も日本語を学び始めたばかりの外国人を相手に日本語のレッスンをすることがありますが、同じようにわからなかったらその場で止めてくれと言っています。このあたりは今からでもお互いのルールに組み込んでおくのもよいかもしれません。

しかし、流石にわからないからといって毎回話をとめてしまうと相手にも負担がかかるので、ある程度こちらも譲歩する必要があります。

こういう時は一言

  • I'm sorry I kept interrupting you.(何回も会話とめちゃってごめんね)

などと相手の苦労をねぎらっておきましょう。

また、なんども説明してもらっても結局わからなかったということもありえます。

こういったときにきちんと相手に謝ったり、お礼を言っておくことも関係を円滑にする方法なので、このあたりはうまくフォローしておいた方がよいでしょう。お礼として

  • Thanks a lot.(友だちに対して)
  • Thank you very much.(先生などに対して)

と言うのが基本です。

何回もつまづいたり、結局わからないという経験を通してでしか得られないものは数多くあるので是非しつこいぐらい聞いてみてください。 

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英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想

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英会話の途中で疲れてしまうのはどうして?

こんにちは,英会話イメージリンク編集部の今井です。ブログの読者の方からこんな質問をいただきました。

「英会話をはじめて三ヶ月が経ちました。レッスンの最初の方はついていけるのですが、途中から(早いときには10分くらいで)疲れてしまって何も考えられなくなります。英会話をもう少し長い時間続けるにはどうすればよいですか?」

英語を聞いて、それに英語で答えるのが英会話なので、慣れないと疲れるのは当然だと思います。レッスンが30分とか60分あったとして、途中で集中力がきれて、後半の時間は何も考えられなくなってしまった…なんてことは多くの方が経験したことがあると思います。

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頭パンパンでなんも考えられねぇよ

どんなにがんばってもレッスンの途中で何も考えられなくなるという原因はなんでしょうか?

色んな理由があるので断定はできませんが、私は「英語を日本語として理解しようとしている」ことが一番大きな原因だと思っています。

言い換えると、私がいつもお話しする「日本語を介さないで英会話する」つまり、「英語の無変換」という方法をとっていないと疲れてしまう、ということです。

プロの通訳者が同時通訳可能な時間はどれぐらい?

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15分たったから休ませてくれや

国際会議などで活躍するプロの同時通訳の方は、どれぐらいの間、通訳できるか知っていますか?1時間ぐらい?それとも2時間はいけるのでしょうか。

実はたったの15分です。だから長い会議では何人もの通訳者が交代で休みながら通訳しなければなりません。

ある言葉を構造の違う別の言語にすばやく変換するというのはそれぐらい集中力と体力を消耗することなのです。

私の通訳体験

私も時々通訳をすることがありますが、はるかに通訳の方が英語で会話しているよりも疲れます。

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15分たったんで遊びにいってきます

理由はやはり「英語の無変換」をしているかどうかにあります。通訳の場合、どうしても「英語の変換」をしなければいけません。この時、私には以下の順番で変化が現れてきます。

  1. 開始直後は問題ない。
  2. 日本語のアウトプットが徐々に遅くなる。感覚としては、走っている時に前へ前へと進みたいのに足がついていかないのと似ています。
  3. 日本語の文法が組み立てられなくなる。英単語と対応する日本語がでてこなくなる。
  4. 英単語・英文法は理解してるので内容はわかっているのに、日本語で説明できなくなる。
  5. 「あーあれだよあれ」とか「日本語でなんて言うんだっけ」という回数が多くなる。

英会話疲れは酔っている状態?

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もうこんなに英語は飲めねぇよ・・・・

先ほどの私の疲労していくプロセスの "5" にある

「あーあれだよあれ」とか「日本語でなんて言うんだっけ」という回数が多くなる。

という状態は、「英語に酔っている」という状態とも言えます。

お酒は人によって処理できる量が決まっていますよね。自分が処理できる以上のお酒を飲み続けたら誰でも酔ってしまいます。

日本語でも早口であったり、情報量が多い人との会話だと途中から集中できなくなります。

日本語は我々の母国語なので、いわば度数の低い「アルコール」です。逆に英語に変換させるというプロセスは、度数の高いアルコールを飲んでいるようなもので、酔い(=疲労)を加速させます。

同時通訳の方は、日本語と英語をチャンポンにしているわけで、どれほど熟練している(=アルコールに強い)人でも、もって15分ということになります。

 

英語を変換せず、無変換で理解すれば英会話で疲れない時間はぐっと伸びます。実際に日本人同士で英会話をすると、英会話の経験が短い人から疲れて脱落していきます。

武術では、熟練者ほど動きは小さくなるので同じ時間動いても、何故か若くても初心者の方がバテてしまうということはよくあります。この違いは、効率的で疲れない動きを知っているかどうかにかかっています。英会話もこれによく似ています。

まとめ

英語を英語で理解する、ということはある種燃費のよい方法なのです。徐々にでもよいので日本語に変換することをやめて「英語の無変換」に慣れていくべきでしょう。

結局、いつもの「英語を英語で理解する」というところにいきつくわけですが、難しいようでそれが一番「実用的で疲れない英会話」なのです。

是非今から自己流でもよいので試してみましょう。次回は英語を英語で理解する私流の方法をご紹介します。

ネイティブと話がしにくかったら日本人同士で英会話をしよう!

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

「英会話にチャレンジしてみたいけど、ネイティブと話すのはハードルが高く感じてしまうんです。どうしたらいいですか?」と相談されたことがあります。

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こまけぇこたぁいいんだよ!殺されやしねぇって、とにかく実践だ!

僕は大人なので「一緒に英会話をしてくれる日本人の友だちを探したらどう?」と真面目にアドバイスしました。

この方のように「英会話には興味があるが、ネイティブと話すことに躊躇してしまう人」は多くいると思います。そんなときは、ネイティブではなく「英語のできる日本人」や、「一緒に英語を勉強できる友人」と英会話をしてみるのが、案外気づきにくい上達への近道です。初心者であればあるほどメキメキと実力が伸びます。

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徳島大学のモニュメント。何を意味しているかわからない

その効果を実際に私が目にしたのは、徳島大学で一年生向けの英語の授業のアシスタントをしていた時です。坂田先生という先生が受けもつその授業では、最初に隣の席の人と2分ずつお互いに英語で会話をします。学生さんたちは受験をパスしているので、ひと通りの知識はあるものの、英会話に関しては初めての人がほとんどです。

当然最初は恥ずかしさもあって、かなりたどたどしいものでした。しかし、授業の1クールが終わるころには、なんとか自分の言いたいことを英語で言えるようになっていました。これには本当にびっくりして、素直に「すげぇ!」と思いました。

1クールの授業は15回です。1回の授業につき2分なので、合計30分しか話していないのですから、時間のわりには相当な上達です。生徒さんたちも多分、この授業の後にはネイティブと話すのも前ほどは怖くなくなっていたと思います。

 

日本人同士の英会話になぜこのような効果があるのでしょうか。私なりに考えてみたそのメリットは次の3点です。

  • ネイティブと話すのと比べて気後れしないで英語で話せる
  • 日本人同士だと話題を見つけやすい
  • お互い言いたいことがわかりやすい

 

ネイティブと話すのと比べて気後れしないで英語で話せる

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一緒に勉強してイラつかない相手を探しましょう

どういうわけか、日本人はネイティブと話すと緊張する人が多いと思います。

私は研究室時代は不良研究生だったので、研究分野においては先生に褒められることはただの一度もありませんでした(笑) そんな私が褒められたことがあります。それは学会で外国人相手でも怯むことなく話をしたからでした。私が褒められてしまうくらい、日本人はシャイなんだと思います。

しかし、日本人相手なら気後れしなくてすみます。最初は「英語を話す自分」に対して恥ずかしさを感じるかもしれませんが、何回か経験するうち自然と気にならなくなりますよ。

日本人同士だと話題を見つけやすい

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無理に共通の話題を探そうとするより、取り敢えず言いたいことを言ってみるのも1つの手

ネイティブ相手だと「どんな話題を話せばいいのかわからない…」というのも悩みの1つだと思いますが、日本人相手なら大丈夫です。普段話している内容を英語にすればいいんです。

それでも、きっと最初は複雑な話はできないと思います。言いたいことが表現できず、やきもきするかもしれません。でも大丈夫です。徐々に慣れていくので自信を持って続けていって下さい。

お互い言いたいことがわかりやすい

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同じ日本人でも話題が通じない時もある

お互いにつたない英語でも、日本人同士なら同じ文化を背景としているので、なんとなく言いたいことはわかるというメリットもあります。

とは言っても、どうがんばっても英語では言えない、ということはあると思います。そういう時は日本語で自分の言いたいことを説明しましょう。相手からなにかアドバイスをもらえるかもしれません。

私も経験がありますが、どうしても言えない表現というのは必ずでてきます。その時はさっとメモをとって記録しておきましょう。いずれ聞く機会がでてきます。「これを英語でなんというのか早く知りたい」と思いが強くなれば、それがネイティブと話すきっかけになるかもしれません。

 

ちなみに、私が今でも覚えているどうしても英語で言えなかった表現は「それは自分に説明させてくれ」でした。「Can I explain…」でも、「I can explain…」でもありません。「I want to explain…」だと通じますが、なんか違うそうです。

『「俺に説明させてくれ」を英語で言うには、どうやって言えばいいんだ?』ということを、そもそも英語で説明できないので、長い間わからないままでした。

わからない間もそれを言うチャンスはくるわけで、それが言えないばかりに「ここは俺の出番だ!」と思うところでも話に割りこめず、「また俺が説明できるチャンスをのがした!!」とイライラした記憶があります。

※ちなみに「俺に説明させてくれ」は「Let me explain!」です。

まとめ

日本人同士で英会話の練習、というと「日本人同士でやったところで間違った英語を覚えるだけだ」という気がするかもしれません。でも英語を話すことに対する抵抗感を取りのぞき、英語を自分の中から引き出すスタートとしては、すごく良い方法です。

今回の学習法は、もちろん日本人のパートナーを見つけなければいけませんが、それさえクリアできれば、とても実践的な学習法です。一週間のルーチンの一つに組み込んでしまえば、お互いにサボれないのでモチベーションを維持する良い機会にもなります。是非チャレンジしてみてください。

英語を完璧に聞き取らなくてもよい3つの理由

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

「プールに入るのは泳ぎを覚えてから」と考えていたら、いつまでたっても泳ぎは覚えられませんよね。英会話もそれに似たところがあります。「外国人と話すのはちゃんと会話できるようになってから」、「字幕なしで洋画を見るのはちゃんとリスニングできるようになってから」と考えていると、いつまでたってもできるようになりません。

そうはいっても「聞き取れなかったらダメなんじゃないの?」という疑問の声が聞こえてきそうです。そこで今回は完璧なリスニングを目指さなくてよい理由を3つ述べたいと思います。

  • 邦画でも100%聞き取れているわけではない。
  • 会話は50%ぐらいわかれば大筋はつかめる
  • 英語のセリフを100%聞き取ろうとすると話についていけなくなる

1. 邦画でも100%聞き取れているわけではない。

私たち日本人が邦画を見ていても全て聞き取れているわけではありません。これは洋画を見ているネイティブも同じです。

ネイティブにとっての戦争映画

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兵器の名前、専門用語はネイティブでも手を焼く要因の1つ

戦争映画は、専門用語、罵声、叫び声、爆発音が入り乱れているので、ネイティブにとってもかなり聞き取りにくいのだそうです。

編集部のビッキーに「プライベート・ライアン」のワンシーンを実際に見てもらったところ「ほとんど聞き取れないけど、なんか上官が命令しているんだと思う」という感想をもらいました。

日本人にとっての邦画

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登場人物は山形弁を話すので、一部聞き取りにくい部分がある

私たち日本人が邦画を見ていても全て聞き取れているわけではありません。おそらく、意識していないだけでかなり聞き取れていない部分はあると思います。その場合、私たちは自然と”聞くこと”をやめています。

言い換えると、聞き取れなくてもそれ以外の情報で補っているわけで、さきほどのビッキーの例と同じようなことは私たちも邦画では実際にしているわけです。

2. 会話は50%ぐらいわかれば大筋はつかめる

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説明のないこの画像だけでも、何か失敗したのだとわかる

映画を理解するときは、会話だけが情報源ではありません。陽気な音楽が流れているときは、当然登場人物はハッピーなはずです。流石に登場人物が落ち込んでいるときに陽気な音楽は流れません。

登場人物の表情、身振り手振り、前後の話の流れ、色んな情報の断片からどういう状況なのか判断できます。こういったことから、かなり映画の話の流れは見当がつくはずです。

3. 英語のセリフを100%聞き取ろうとすると話についていけなくなる

英語のセリフを100%聞き取ろうとすると、かえって話についていけなくなります。それは全部聞き取ろうとすることに集中するあまり、さきほど述べたような他の情報を無視してしまうからです。ある程度いい加減に聞くほうが全体を把握できるのです。

それに完璧に聞き取ろうとすると、聞き取れなかったことに落ち込んでしまうと思います。せっかく楽しむために映画を見ているはずなのに、逆に落ち込んでしまっているのでは、余計に話の流れについていけなくなってしまいます。

このように良いことはないので、英語のセリフは適当に聞いて、映画すべてに含まれる情報から、その内容を理解するようにしてみてください。

まとめ

以上の理由から、私は100%聞き取ろうとするのは諦めたほうが良いと思います。それは「日本人が英語を100%聞き取れるようになるのは無理だ」という意味ではなく、聞き取れないところがあって当たり前なので気にすることはないという意味です。

映画でも英会話でも「わかればいい」のです。聞き取ること(リスニング)はその中の一つの手段にしかすぎないことに注意してください。