英語を完璧に聞き取らなくてもよい3つの理由
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
「プールに入るのは泳ぎを覚えてから」と考えていたら、いつまでたっても泳ぎは覚えられませんよね。英会話もそれに似たところがあります。「外国人と話すのはちゃんと会話できるようになってから」、「字幕なしで洋画を見るのはちゃんとリスニングできるようになってから」と考えていると、いつまでたってもできるようになりません。
そうはいっても「聞き取れなかったらダメなんじゃないの?」という疑問の声が聞こえてきそうです。そこで今回は完璧なリスニングを目指さなくてよい理由を3つ述べたいと思います。
- 邦画でも100%聞き取れているわけではない。
- 会話は50%ぐらいわかれば大筋はつかめる
- 英語のセリフを100%聞き取ろうとすると話についていけなくなる
1. 邦画でも100%聞き取れているわけではない。
私たち日本人が邦画を見ていても全て聞き取れているわけではありません。これは洋画を見ているネイティブも同じです。
ネイティブにとっての戦争映画
戦争映画は、専門用語、罵声、叫び声、爆発音が入り乱れているので、ネイティブにとってもかなり聞き取りにくいのだそうです。
編集部のビッキーに「プライベート・ライアン」のワンシーンを実際に見てもらったところ「ほとんど聞き取れないけど、なんか上官が命令しているんだと思う」という感想をもらいました。
日本人にとっての邦画
登場人物は山形弁を話すので、一部聞き取りにくい部分がある
私たち日本人が邦画を見ていても全て聞き取れているわけではありません。おそらく、意識していないだけでかなり聞き取れていない部分はあると思います。その場合、私たちは自然と”聞くこと”をやめています。
言い換えると、聞き取れなくてもそれ以外の情報で補っているわけで、さきほどのビッキーの例と同じようなことは私たちも邦画では実際にしているわけです。
2. 会話は50%ぐらいわかれば大筋はつかめる
説明のないこの画像だけでも、何か失敗したのだとわかる
映画を理解するときは、会話だけが情報源ではありません。陽気な音楽が流れているときは、当然登場人物はハッピーなはずです。流石に登場人物が落ち込んでいるときに陽気な音楽は流れません。
登場人物の表情、身振り手振り、前後の話の流れ、色んな情報の断片からどういう状況なのか判断できます。こういったことから、かなり映画の話の流れは見当がつくはずです。
3. 英語のセリフを100%聞き取ろうとすると話についていけなくなる
英語のセリフを100%聞き取ろうとすると、かえって話についていけなくなります。それは全部聞き取ろうとすることに集中するあまり、さきほど述べたような他の情報を無視してしまうからです。ある程度いい加減に聞くほうが全体を把握できるのです。
それに完璧に聞き取ろうとすると、聞き取れなかったことに落ち込んでしまうと思います。せっかく楽しむために映画を見ているはずなのに、逆に落ち込んでしまっているのでは、余計に話の流れについていけなくなってしまいます。
このように良いことはないので、英語のセリフは適当に聞いて、映画すべてに含まれる情報から、その内容を理解するようにしてみてください。
まとめ
以上の理由から、私は100%聞き取ろうとするのは諦めたほうが良いと思います。それは「日本人が英語を100%聞き取れるようになるのは無理だ」という意味ではなく、聞き取れないところがあって当たり前なので気にすることはないという意味です。
映画でも英会話でも「わかればいい」のです。聞き取ること(リスニング)はその中の一つの手段にしかすぎないことに注意してください。