「Hey!」実はその英語、失礼な言い方かもしれません!?
「今の英語、失礼な言い方になり得るから気をつけた方がいいぜ。」
以前ネイティブの友人から受けたアドバイスです。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
- 欧米は日本のように上下関係に厳しくなくて、誰にでもフレンドリー
- 会ったその日から肩を組んでワイワイ騒げちゃう
- 自分の意見は誰であろうとはっきり言う
こんなイメージって結構ありませんか?
私たちは英語圏の文化に対して、ハリウッド映画であったり、ドラマであったり少なからず「出所不明の」イメージを持っていることが多くあります。その中の一つが先程も例に挙げた「ネイテイブは上下関係がなくフレンドリー」というイメージではないでしょうか?
実体験ではなくこういったイメージを元にネイテイブと接すると、当然ヤケドしちゃうこともあります。
そこで今回は、私が実際に距離感を読み間違えてヤケドしかけた体験談を織り交ぜて、英会話で意識しておいた方がよい「距離感」をご紹介したいと思います。
「Hey!」と先生に呼びかけた
私の体験談です。
友人のネイティブと大学のキャンパスを歩いている時に、知り合いの英語の先生(ネイティブ)に出会いました。その先生はすごくフレンドリーだったこともあって私は軽い気持ちで
「Hey! How are you?」
と挨拶をしたのですが、隣にいたネイティブに後から
「Hey」は基本的に友人とか親しい対等の相手に対して使う言葉だから、先生に使うとよくない時もあるから気をつけてね。それと、語気が強いか弱いかでもニュアンスは変わるからね。
とアドバイスを受けました。ネイテイブは誰でもフレンドリー、というイメージを少なからず持っていた私は、この時にはじめて
英語も日本語と同じように保つべき距離感はあるから意識しておくべきだ。
ということに気づいたのです。
しくじったかな・・・
実際に「Hey」が使われている場面を意識する
「英語にも日本語と同じように保つべき距離感がある」
こんなアドバイスを受けた後、距離感に対して意識するようになった私は、ネイティブが「Hey」を状況に応じてどのように使っているかを観察するようにしました。
しばらく観察してみると、お互いに声を掛け合う時や呼び止めるときに男性は「Hey!」と少し語気鋭く、女性は「Heeeey」と伸ばして使うことが多い、ということに気が付きました。*1
一方、先生に対して挨拶をするときは「Hey」ではなく「Hi」が多い、ということも分かりました。
あーでもないこーでもない・・・
自分なりの感覚や世界観をつくる
色んな場面で使われる「Hey」を通して、私は以下のような「自分なりの」世界観をつくりました。
「Hey」は語気が鋭いので男っぽい→時として「おい!」に近いニュアンスの失礼な言い方になる
「Heeeey」は語気が柔らかいので女性っぽい
またそこから、
女性が「Hey!」というとちょっと強気な女性、というイメージ
男性が「Heeeey!」というと少し頼りなさ気イメージ
こんな感じで自分なりの「Hey」に対する世界観をつくりあげました。
実際に自分なりの世界観をつくり、彼らの「Hey」を再度観察すると
「THE・男」というネイテイブの男性は殆ど「Heeeey」と言うことはないし、逆にイケイケでちょっと口の悪いネイテイブの女性は「Hey」を頻繁に使うという確認ができました。
自分の世界観をつくる
まとめ
「自分なりの感覚の世界観」を持つと、保つべき「距離感」がなんとなくつかめるようになってきます。
最初は雲をつかむような話ですし、「自分なりの世界観」って言っても間違えた感覚で覚えてたらどうするんだ、と思ってしまいますが試行錯誤を繰り返すうちに徐々に距離感は感覚としてわかってきます。
自分が好きな単語、もしくは気になる単語をピックアップして「この単語はどういう時に使われるのだろう?」と意識すると徐々に違いが見えてくるはずです。
距離感はあまり気にしない方も多いので、是非頭の片隅に入れておいてください。
きっと今よりも良好な人間関係が築けるはずですよ。
*1:※あくまで私の周り、です。また、女性は「Hey」よりも「Hi」を使っていたように感じました