【補足】日本人は please を使いすぎ!please の本当の意味、ネイティブの感覚とは…
こんにちは。英会話イメージリンク編集部の遠藤です。
先日の記事「日本人は please を使いすぎ!please の本当の意味、ネイティブの感覚とは…」にはたくさんのコメントを頂き、誠にありがとうございました。該当記事では、please のコアイメージ(基本意味)とその応用としての事例を紹介いたしましたが、少し誤解を与えてしまったところがありましたので、ここで補足をさせて頂きます。(本記事は補足のため、元記事(特に please のコアイメージ)を先にご参照頂けますと幸いです)
please を加えると何でも失礼になるわけではありません。
先日の記事に対して、id:yukkie_strike さんから次のブックマークコメントを頂きました。
yukkie_strike わからーん! わたし「塩もらっていい?」とか「お茶もう一杯もらっていい?」って日本語で言うけれど、ウザいのかな/こういう知識、言語学的文化的には面白いけど多分向うの人はEngrishだもんねと気にしてないよね
こちらは "Pass me the salt" に please を加えると「何でも失礼になってしまう」という誤解を与えてしまったのだと思いますが、実際にはそんなことはありません。元記事の事例は「仲の良い男友達同士のじゃれ合い」として応用された please の使い方でした。そこで誤解のないよう、次のように表記を加えさせて頂きました。
書き換え後(紫でハイライトした部分が追加したところです)
今 あっ!いまの話を聞いてわかったことがあります。むかし、仲の良かったネイティブの友だちと飯を食っていた時に、そいつから "Pass me the salt, please." って言われて、ちょっとイラッとしたことがあるんです。これは「塩を取ってよ。もし君が受け入れてくれるんであればね」のような感じだった、ってことですね。もちろん、そのネイティブもわざと「プリ~ズ」って言ってたんで、その言い方だけでもイラッとしたんですけど。
遠 please を加えることで相手に決定権を委ねる(相手が選べるようにする)ってことは、言われる方からすれば自分が試されているようなものだからね。目の前にある塩を取って渡すのは大したことないわけで、仲の良い友だちがそんな行為にわざわざ please をつけてくるってことは、おちょくってきているわけだね*2。ビッキーもこんな状況だったら please はつけないよね?
ビ 友だち相手であれば please はつけないですね。もちろん知らない人や仲がそこまで良くない人に対しては please をつけますよ。あとはお店の雰囲気にもよりますね。
*2 追記:これは男同士の「じゃれあい」であり、一般的に "Pass me the salt, please." が失礼にあたるわけではありません。
英会話イメージリンク編集部の制作スタンス
上記に関連して、twitterで May_Roma様 とやり取りをした際に、編集部の解説方針をお伝えさせていただいたので、合わせてこちらでもご説明をさせていただきます。(少し長いですが…)
この記事随分いい加減なことを書いてるなあ…RT @tipsyakey: 塩取ってプリーズでイラッとするはずがないのだけど。>日本人は please を使いすぎ!please の本当の意味、ネイティブの感覚とは… http://t.co/2SnjHTjxvb
— めいろま (@May_Roma) September 20, 2014
@May_Roma @tipsyakey 記事を読んで頂きありがとうございます!ご指摘の件、日本語と英語ではニュアンスが違いますが、日本でも男が仲の良い友だちに「塩を取ってください」とお願いしたら違和感がありますよね。本文の状況はそういった状況でございます。(編集部遠藤)
— 英会話イメージリンク編集部 (@imagelinkeditor) September 21, 2014
@May_Roma @tipsyakey またイギリスとアメリカでは文化・風習が異なっているところもあるかとは存じますが、本記事はアメリカ文化を基準に話をさせて頂いております。もしイギリス文化ではこうなっているなど事例ございましたら、ぜひブログなどでお教え頂けますと幸いです(遠)
— 英会話イメージリンク編集部 (@imagelinkeditor) September 21, 2014
英でも米でも友達や家族にプリーズ使いますわ。親は子供に厳しいっす。RT @imagelinkeditor: @tipsyakey 日本でも男が仲の良い友だちに「塩を取ってください」とお願いしたら違和感がありますよね。本文の状況はそういった状況でございます。(編集部遠藤)
— めいろま (@May_Roma) September 21, 2014
@imagelinkeditor 日本人はプリーズ付けないから相手様を激怒させてること多数どす。間合いやニュアンス大事。皮肉になることあるので。あと記事の例文はプリーズ多用というより、表現自体に問題があるので(注意書きはあの様に書かない)そこを指摘した方がよろしいかと。
— めいろま (@May_Roma) September 21, 2014
英語圏の会社や役所や大学なんかでフルタイムで働いた経験がないネイティブの英語先生の言うことは信用しない方がよい。特にビジネスやってる方。そういう人はビジネスの世界で使われる大人の話し方や文書の書き方を知らない。フリーターとか学生経験しかない人に日本語習う様なもんじゃ
— めいろま (@May_Roma) September 21, 2014
大手企業や官庁を定年退職したネイティブの年寄りに英語習うのはなかなか良い。丁寧な言い回しや、地元の習慣を習えるし、仕事に関する相談もできるから。あちらは暇なので沢山話してくれる。ボランティアでやっている人がいる。
— めいろま (@May_Roma) September 21, 2014
@May_Roma めいろま様がご指摘されているように言葉は間合いやニュアンス次第でどのようにでも解釈されますよね。そのため表現の解説を行うときは、十分に状況設定の説明を行い、基本意味だけでなく、その言葉の幅広さをも提示していければと思っております。
— 英会話イメージリンク編集部 (@imagelinkeditor) September 21, 2014
複数の監修者いれてピアレビューした方がよろしいかと。RT @imagelinkeditor: @May_Roma めいろま様がご指摘されているように言葉は間合いやニュアンス次第でどのようにでも解釈されますよね。そのため表現の解説を行うときは、十分に状況設定の説明を行い
— めいろま (@May_Roma) September 21, 2014
@May_Roma 「イギリス・アメリカにおける躾」は大変面白いトピックですね。日本に詰め込み教育→ゆとり教育の流れがあったように、先進各国でも教育方針は揺れ動いているものと思います。そちらもまた勉強して、読者の皆様に有益な情報が提供できればと思っております。
— 英会話イメージリンク編集部 (@imagelinkeditor) September 21, 2014
@May_Roma そういった教育方針のもと育ったアメリカ人・イギリス人の方々が、pleaseをどの程度使っているのか、また逆にそういった方々にどの程度使うべきなのかは、ぜひ日本人の皆さんにも実際に話をされるネイティブと話題にあげながら学んでいっていただければと思っております。
— 英会話イメージリンク編集部 (@imagelinkeditor) September 21, 2014
@May_Roma 読者の皆様には英語の基本意味だけを丸暗記するのではなく、それを使うべき場面・使うべきではない場面などに対しても意識して頂くことができたら、これ以上ないものと思っております。
— 英会話イメージリンク編集部 (@imagelinkeditor) September 21, 2014
@May_Roma ピアレビューの件、アドバイスありがとうございます!読者のみなさまにとって、より良い記事としていくためにも前向きに検討してまいりたいと思います。
— 英会話イメージリンク編集部 (@imagelinkeditor) September 21, 2014
頑張って下さいね〜(^_−)−☆RT @imagelinkeditor: @May_Roma ピアレビューの件、アドバイスありがとうございます!読者のみなさまにとって、より良い記事としていくためにも前向きに検討してまいりたいと思います。
— めいろま (@May_Roma) September 21, 2014
May_Roma様とのやり取りからもわかるように、編集部で例示させて頂いている英文は「ビジネス英語」ではありません。ある程度、相手と距離を保ってやり取りをするときは、それにふさわしい表現にしないと相手に失礼にあたるのは、May_Roma様のご指摘のとおりです。
しかし、一方で「ネイティブとの距離を保つことが絶対的に正しいものである」といった風潮には違和感を覚えております。ネイティブと距離を保つだけではなく距離を縮めることもできる、というのが理想的ではないでしょうか。そういう意識をもつことではじめて、彼らを同じ生身の人間として見れるようになるのだと信じています。
これからの記事においても状況設定が不十分なために誤解を招いてしまう事案は発生するかもしれませんが、なるべくピアレビューなどの仕組みを整備して誤解のないようにし、最終的には読者のみなさまに「ネイティブも同じ人間なんだな…」と実感してもらえるように努力してまいりたいと思っております。*1
→「欧米では please を親友にも使うのか?」について、アメリカの質問掲示板に投稿して、その結果をこちらの記事にてまとめています。ネイティブの生の声もわかると思いますので、ぜひご参照ください。
please を使うべき状況についてのtweetまとめ
May_Roma様とのやり取りに関連して、様々な方から実体験に基づくアドバイスを頂戴しました。twitterアカウントでリツイートはしましたが、それだけではもったいないと思いましたので、こちらでまとめてご紹介させていただきます。
親だって子供に何か頼むとき「プリーズ」使いますよ。テーブルマナー。使わないと下品なマナー知らない人間ってことになる。@May_Roma 英でも米でも友達や家族にプリーズ使いますわ。親は子供に厳しいっす。@midoriSW19 @imagelinkeditor @tipsyakey
— 宮前ゆかり (@MiyamaeYukari) September 21, 2014
このPleaseの話で、思い出したのが、カザフスタンで一緒に働いていた日本人も何か頼むときロシア語のプリーズ(パジェロスタ)って付けないで、話していたことを思い出した(言語違うけど RT @May_Roma @samlovestim @imagelinkeditor 二度
— kazu (@kazu0915) September 21, 2014
@May_Roma 私が聞いていて一番嫌なのは飛行機内でのFAとのやり取りです。コーヒー、ティー、チキン、ビーフ…プリーズを付けない人が殆どです。言っている当人にはそんなつもりは無いのでしょうがとっても尊大な印象です😔 @imagelinkeditor @tipsyakey
— にゃーむ (@nyaa_moon) September 21, 2014
米国留学時、先生から「プリーズ付けろ!」と怒られましたRT @May_Roma 二度と相手にされなくなるわな…おっさんでもタメ口の人多数。学生英語で話してんの。あれは恥ずかしいRT @samlovestim アメリカでもプリーズつけないと失礼です @imagelinkeditor
— たか@BOT以下の存在 (@ta_ka159) September 21, 2014
子どもにはサンキューとプリーズを英日でしつけた。ありがとうを連発するので日本で非常に喜ばれ、孫にこんな事言ってもらった事ないと祖母が感激。@MiyamaeYukari @May_Roma 英でも米でも友達や家族にプリーズ使。@imagelinkeditor @tipsyakey
— Midori Fujisawa (@midoriSW19) September 21, 2014