英会話に近道なし!? ネイティブと話すときに意識するべき3つのこと
英会話で置いてきぼりにされる・・・
最近友人がはじめたフットサルの練習チームにネイティブがいたそうです。練習を通して顔見知りになり、練習後の軽い食事にも誘われる様になったそうですがそのネイティブ、全く日本語が話せません。
英語が話せるチームメイトを介して最初はなんとか会話に入れるのですが、徐々に会話が弾んでくると置いてきぼりになり、寂しい思いをしているようです。どうにかして英会話ができる様になりたい。でも話の輪から外れてしまう。
そんな時にどうすれば会話の輪から外れず、英会話を上達させることができるのでしょうか?今回はそんな寂しさから抜け出す方法を私の実体験を元にお伝えします。
ネイティブの言ってることをとりあえず聞く
最初はネイティブの言っていることが全くわからないと思います。特に冒頭の知人の様に、英語が話せる日本人が周りにいると自分だけ置いてきぼりを食っている様なつまらない気分になるかもしれません。
私もネイティブと仲良くなって食事に行くようになったころ、他の知らないネイティブも食事についてきて、割り込みの様な形でネイティブ同士で会話を進められたこともありました。
しかし、そのわからない会話の中でも少しでも良いのでネイティブの言っていることを聞き取ろうとしたり、彼らの身振り手振りを見て会話の内容を「推測する」ことをしてみて下さい。最初は疲れると思うので5分でも、10分でもかまいません。
- 大まかな会話の内容
- 良い話か悪い話か
- 仕事の話か友人の話か
こういった一見英会話に関係のない部分からでOKです。まずは会話の「雰囲気」に慣れるようにしましょう。
英会話で雰囲気を理解することは重要です
自分のレベルを伝える
会話の雰囲気がわかってきたら、自分からネイティブに自分の会話のレベルをわかってもらうようにしましょう。話が全くわからなかったら「なんの話をしているの?」という質問だけでもOKです。
私も含め、日本人は「わからないこと」=「恥ずかしい」と思ってしまうので会話を理解しないなら黙っているのが最善の方法とついつい考えてしまいます。しかし一旦そういう立場をとってしまうとネイティブもこちらの英会話のレベルがわからないので勝手に「わかっているけど会話したくないから黙っている」という風に解釈してしまいます。
そうではなくて、わからないのならわからないという意志を伝えましょう。そうすることで相手にレベルを合わせてもらう準備をしてもらいます。
わからないなら「わからない」とハッキリ伝えましょう
自分のできる範囲で理解する
何度かネイティブに「何の話をしているのか?」という質問をぶつけるとネイティブもこちらの英会話のレベルがわかってきます。
そうなると大抵のネイティブはこちらのわかる範囲+アルファのレベルで会話をしてくれますし、「コイツの英会話のレベルはこれぐらいだ」という心構えができているので難しいテーマや英単語を使うと「今の内容は◯◯ということだよ」「今の英単語は◯◯という意味だよ」と噛み砕いてフォローしてくれます。こういったサポートをしてもらうことで徐々に自分のできる範囲が増えていきます。
大抵、英会話ができなかった・・・と肩を落としている英会話学習者の方は、まだ初心者なのに関わらずネイティブの全力の英会話に着いていこうとしていることが大半です。
日本人同士ですら、相手が大学生なら大学生の、高校生なら高校生のレベルに合わせて話します。まずはネイティブにこちらのレベルに合わせてもらうところからはじめましょう。
地道ですが、コツコツとやっていきましょう。必ずできるようになります
まとめ
今回は、自分が相手に合わせるのではなく相手(ネイティブ)に自分のレベルに合わせてもらうという方法をご紹介しました。ネイティブはエスパーではないので、こちらが何も伝えないと「わかっている」と考えてしまうことがよくあります。
そうではなく「自分はわからない」という意志を明確に示すことで相手に理解してもらい、こちらのレベルに合わせてもらうことが英会話の上達には必要不可欠です。
日本語はもう卒業!英会話をネイティブ並に話せる様になるための簡単4ステップ
英語を英語で理解するってどういう感覚?どうすればそんなこと出来るようになるの?
友人から受けた質問です。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
英語を母国語である日本語を介さず理解する・・・
物凄く高度な能力の様に聞こえます。実際に私も英会話をはじめた時に、全く同じことを知り合いの通訳の方に対して思っていました。
「とてもじゃないけど自分には無理だ」
通訳の方が違う次元の人に見えてやる気が失せたのも事実です。
しかし一旦英会話をはじめてみると、英語を英語で理解するということはある程度慣れが必要ではあるものの考え方の違いで意外に簡単にできるということに気付きました。
そこで今回は、どうすれば英語を英語で理解出来るようになるのか?「テリブル」という英単語を例に私が実践した方法を実例を紹介します。
英単語がどういう状況で使われたか「大まかな」捉え方をする
友人のネイティブ(田舎出身)がはじめてトーキョーに行った時の話です。
電話で私がネイティブに「初めてのトーキョーはどうだい?」と笑いながら聞くと彼からの返事はシンプルで疲れたように
So many people...It's "テリブル"
というものでした。
私は「テリブル」という単語は初耳で、意味が全くわからなかったのですがネイティブの疲れたような話し方や田舎出身だということもあり、おおまかに「テリブル」は良くないイメージの英単語だと感じました。
もし皆さんが私の立場だったら「テリブル」をどう解釈しますか?
良くないイメージでしょうか、それとも良いイメージでしょうか?
わからない英単語が出てくるとついつい辞書や誰かのアドバイスに頼ろうとしてしまいますが、まずはわらないままで良いので「自分はこう思った」という予想をしておおまかに英単語のイメージを確認してみましょう。
トーキョー!トーキョー!
テリブルのイメージを更に深める
前述の状態ではまだ「テリブル」は良くないイメージの英単語、というざっくりとした解釈のままなので「テリブル」のイメージをもう少し具体的にするために、自分なりに「テリブル」がどんな状況で使えるのかを予想していきます。
- 悪い人を評価する時に使えるのか
- ひどい大雨の時に外をみながら使えるのか
- 嫌いな料理を表現する時に使えるのか
などです。
私の場合は「テリブル」を良くないイメージの英単語という予想をしているのでこのような例になりますが、良いイメージの英単語という予想をしたのなら
- 良い人を評価する時に使えるのか
- 良い天気の時に外を見ながら使えるのか
- 好きな料理を表現する時に使えるのか
このような予想になります。「テリブル」が使える環境を自分なりに設定することで「テリブル」に対するイメージを固めていきます。
予想が当たらなくったっていいんです。イチローですら打率4割はいかないのですから
自分の予想を元にイメージの確認をクリアにする
「テリブル」に関する自分なりのイメージが固まってきたらそれを色んな場面でアウトプットとして確認していきます。
- 英会話で使ってみる
- 映画の中で使われないか注目する
- 自分が使っている参考書に使われていないか探す
などなど。
私の場合ネイティブと話す機会が週に一度はあったので「テリブル」を前述の予想を元に使っていました。
ネイティブが近くにいる方なら実際に使ってみてネイティブの反応で更にイメージを深掘りして修正をかけていくことができますし、そうそう簡単にネイティブと話す機会なんてないよ!という方なら参考書や例文などで確認をしていきます。
修正・確認
実際に自分のイメージと予想を元にアウトプットをしてみて、そのズレや新たな発見を洗い出し、この繰り返しを何回か行うことで「テリブル」のイメージを洗練させていきます。「こうに違いない」という決め付けをせず、柔軟にイメージを変えていくことがコツです。
正しい・正しくないという感覚で英会話をすると疲れます
まとめ
今回は「テリブル」という英単語を元に、日本語を介さず理解するには
- 大まかなイメージの確定
- イメージの具体化
- イメージの確認
- イメージの修正
このような手順で行うという例を紹介しました。
「テリブル」という英単語を英語表記せず、カタカナ表記にしたのはスペルはあまり拘る必要が無いという割り切りからです。
正しいスペルというものを気にしだしてしまうと、辞書やインターネットで調べてしまい、ついでに日本語の意味まで調べてしまうのであくまでフワッとしたままで捉えて欲しいと思います。
最初は戸惑うかもしれませんが、何回かこなすうちにスペルがわからない、意味もよくわからないという英単語を自身の中に持つことに違和感を覚えなくなりますので是非、英語も日本語を介さずイメージで覚えてみて下さい。
「ゴジラが目覚める 英語ができる」 映画GODZILLAで楽しく学べる英会話
ガッジラァァァ
ネイティブ的に「ゴジラ」は言い難いんですかね。こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
今日の金曜ロードシネマクラブは「GODZILLA」が放送されます。楽しみにされている方も多くいるかと思いますが、ハリウッド映画を吹替で観ていると
「この台詞って英語でなんて言うんだろう?」
そんなことがふと気になったりしませんか?
実はそんなことが気になるようになれば、英会話を習得する第一歩を踏み出したも同然です。
そこで今回は映画「GODZILLA」の中で「日常会話で使える」英会話のフレーズや、誰かに話したくなるような英語のトリビア的なものをピックアップしてみました。日本語の意味も一緒に記載しておいたので、映画を見ながら「この台詞は英語でこうやって言うんだ~」と是非楽しんで読んでみて下さい。
我々は"ゴジラ"と呼びます
We call him "GODZILLA"
渡辺謙さん演じる芹沢猪四郎博士の台詞です。
We call ◯◯ △△.
◯◯には対象を、△△にはその対象の名前が入ります。この場合”him”は対象として、”GODZILLA”は"him"の名前となります。
英会話でもよく使うフレーズなので、覚えておいて損はありません。
ネイティブに友人をアダ名も含めて紹介する時
彼はジャーニーって呼ぶんだ
We call him Journey.
などと使ったりします。
他にもこの"We call him"と言う台詞から芹沢猪四郎博士はゴジラのことを「オス」だと思っていることもわかります。このあたりは中々日本語に訳しにくいところですね。
恐るべき怪獣の王(字幕版は恐るべき破壊神)
an ancient alpha predator
芹沢猪四郎博士(渡辺謙さん)がゴジラを説明する時の台詞です。
オリジナルの意味からかけ離れてしまっていますが、ニュアンスとしては「古代の原始的な(初期の)捕食者」という意味になります。
“alpha(アルファ)”は「物事のはじまり」という意味として用いられるので、ゴジラは古代から存在する捕食動物の祖先だよ、ということが言いたいのでしょう。
“alpha”はあまり一般的な言い方ではなく、少し硬いニュアンスを持っているので日常会話の中で頻繁に使うと嫌味な感じがでることもあります。
渡辺謙さんは博士役で登場しているので、使っていても違和感がないということなのでしょうか。
映画「Predator(プレデター)」もそういった背景があってこの様な名前がつけられています。
シュワちゃんは怪物と戦ったり娘がさらわれたりと大忙しです
二体目かもしれません
It could be second bogy.
海上でうごめく怪しげな物体を見つけた時の兵士の台詞です。
"it could be~"は「~かもしれない」と言うときに使うのですが、これはネイティブとの日常会話でもよく聞かれます。
日本語でも「多分ね」という使い方をしますよね?そんな時はまさに"could be"単品で使っている状態です。"could be"だけで使うのは文法としては不完全かもしれませんが、ネイティブは"could be"だけで使うこともよくあります。
蛇足ですが、"bogy"は「化物」という意味です。
こちらのGODZILLAはマグロを食べていたとかなんとか
博士、もし何か意見があるのでしたらお聞かせ願えませんか
Doctor, if you have any other ideas, I am all ears
ウィリアム・ステンツ少将が芹沢猪四郎博士に意見を尋ねる時の台詞です。
"all ears"はあまり聞き慣れない表現ですが、「なんでも聞く準備ができています」という意味です。
直訳すると「私の全身が耳です」ということになり、そこから「なんでも聞きまっせ」というニュアンスがでてきます。
日本語でも
- 面の皮が厚い
- 爪に火をともす
- 腹が黒い
などと言いますが実際に顔の皮が異常に分厚かったり、お腹が真っ黒だったりするわけではありませんよね(笑)でも、その表現からなんとなく「言いたいこと」がわかるこわけです。
英語もこの様に比喩を使うことで意味を伝えることがある、というわけですね。*1。
こういった比喩は私たち日本人と同じ感覚で「ネイティブも同じこと考えるんだ」というものもあれば、全く異なるものもあります。
こういった違いを楽しむのも英会話の醍醐味なので、興味を持たれた方は探してみるのはいかがでしょうか?
*1:ネイティブでも"I am all ears"というフレーズは面白いみたいで"I am all ears"で検索すると面白いものが一杯でてきます
映画「ネイビーシールズ」の海軍特殊部隊から学ぶ「超」実践英会話
On your feet soldier!!(立ちあがれ!)
こんな風に言われると嫌でも立ちがらなければいけない気分になります。こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
ネイティブですら使わない、知らない専門用語がバンバン飛び交う戦争映画で英会話を学ぶ・・・
戦争映画って英会話には全く役に立たないイメージがありませんか?しかし、そんな戦争映画でもよく聞いてみるとネイティブが日常会話で使うフレーズが多く使われています。そこで今回は戦争映画「ネイビーシールズ(原題Act of Valor)」から実用的な英会話フレーズとともに、ネイティブはどのようなニュアンス(気持ち)で使っているのかをご紹介します。
ガチガチの戦争用語集ではなく*1、あくまで日常会話に応用できるものをピックアップしましたのでミリタリー大好きっ子でなくても参考になると思います。
原題:Act of Valor「勇気ある行動」
距離感に注意!親しい間柄で使うフレーズ
“How's it going?”
調子どうよ?
カフェの店員さんにDaveという隊員があいさつをするシーンです。
日本では「調子はどう?」と聞くときは”How are you?”*2が一般的ですが、親しい間柄や知人同士では"How are you?"ではなく"How's it going?(How is it going?)"をネイティブはよく使います。字幕ではこういったニュアンスは残念ながら抜け落ちてしまいますが、Daveという隊員とカフェの店員さんは親しい間柄だということがわかります。
私の経験でははじめて会った相手には”How are you?”などを使って自己紹介し、二度目以降になるとこの”How’s it going?”を使うネイティブが多かった様に思います。外国人が集まるバーで知り合った初対面のネイティブには”How are you?”からはじまりお互いの自己紹介をし、その後町中などでたまたま会ったりすれば”How’s it going?”という感じです。
男性のネイティブの中には初対面でも”How’s it going?”を使う人もいましたが、これは若干距離感が近いのでラフというか、距離感が近すぎる印象を受けました。*3
知り合って何ヶ月も経つのにずっと"How are you?"を使うネイティブもいましたし、このあたりの距離感は日本人と同じで個人差がある、ということも知っておくと英会話の時にネイティブの気持ちを知るための一つのモノサシになります。
ネイビー・シールズのロゴ
イタズラ心?かわいい子どもや動物を呼ぶ時
Hey, little one, you make sure you keep Mama away from Aunt Carol.
おちびさん、お母さんをキャロルおばさんから離しておくんだぞ
自分の奥さんのお腹の中にいる赤ちゃんに隊員があやすように話しかけるシーンです。
"little"はご存知「小さい」という意味ですが、"one"は話しかけている赤ちゃんを指します。ネイティブが赤ちゃんや子どもを見ると”little one”という呼び方をするのを横で聞いていて赤ちゃんを”one”って数字の様に呼ぶのはどうよ!?と思っていました。
そのことが気になってネイティブに聞いたのですがそういった他意はないということ、逆に"one"と呼ぶことでいたずら心も入っているそうです。赤ちゃんとかかわいい動物をみると「えい!この野郎!」とつねったりイジワルしたくなる様な気持ちってありますよね?そのイメージで赤ちゃんを”one”と呼ぶこともあるそうです。
この場合、アメリカ軍でも精鋭の海軍特殊部隊であるシールズの隊員がその様な気持ちで自分の子どもを”little one”と呼んでいることがわかります。
「ありのままに」他人の銃を使う!?
let me get your M4!
お前のM4を使うぞ!※M4はライフルの名前です。
緊急事態で他人のM4ライフルを使おうとした隊員が叫んだ時の台詞です。
"let me~"はニュアンスとして自分から行動を起こす時に使うフレーズで「~させてくれ」という様なニュアンスです。
この場合だと「お前のM4ライフルを取らせてくれ=使わせてくれ」という意味になります。
"let~"は参考書などでは「~させる」という訳があてられて使役動詞と説明されていますが、ただ単に「なにか自発的にしたいことがある時に使う」というニュアンスだ
という風になんとなくで捉えておけば大丈夫です。
他にも
- Let me explain~ 説明させてくれ(=説明するよ)
- Let me help you~ 手伝わさせてくれ(=手伝うよ)
- Let me show you~ 紹介させてくれ(=見せてあげる)
などがありますが、 いずれも"me"を使うことで自分が自発的になにかする、というニュアンスが出てきていることがわかります。
アナと雪の女王で有名になった「Let it go.」に関する記事も併せて読んでいただくと別の角度から「let」を理解することもできます。
M4ライフルを使わせてくれ! そんなことを言う機会はないと思いますが(笑)let me~は日常会話でよく使うので紹介しました。
何かの確認をするとき(オマケ)
Stand by for confirmation of the "package"
"荷物"確認の待機をせよ
"confirm"は「確認をする」という意味ですが、すこしばかり堅苦しいニュアンスをもっていて「仕事」などタスクをこなす時の職業的な「用語」に近いものがあります。
ミリタリーでは撃つなどして倒れた敵を見て"kill confirmed"と言い、「(相手の)殺害を確認した」というちょっとおっかない意味になります。その一方で作業として相手を"撃った""死んだ"と事実のみを捉えて感情を混じえず処理しているので、そこになんの感情も入っていない冷たいニュアンスが含まれていることも伝わるかと思います。
ゲームCall of Dutyでも倒れた相手のドッグタグ(認識票)を回収した兵士が「kill confirmed」と報告するのですが、これも同様の理由です
まとめ
戦争映画という中々日常会話に応用しにくいものを今回はあえて紹介しました。
戦争映画の場合、爆発音や銃声、怒声を想像しがちですがその中で兵士同士のぶつかりあいや親しい相手との交流など人間模様も描かれます。だからこそ、実際にネイティブが使うような「飾らない」生のフレーズも多く出てきます。
戦争映画をみながら「こういう時はこういう言い方をするんだ」
ということを一度意識して観てみてはいかがでしょうか?
元オリンピック選手の岡部哲也さんから聞いた英会話習得法
先日、元オリンピックアルペンスキー日本代表の岡部哲也さんの講演に行ってきました。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
どうして英会話と岡部哲也が関係あるのか、ということですが岡部哲也さんは元オリンピック選手ということもあり、三カ国以上の言葉を話せる様です。そんな岡部さんの講演の中で私が特に印象に残ったものは、語学学習に関する姿勢でした。
共感できることがすごく多かったので、今回は岡部さんの話も織り交ぜながらどのように英会話を学習していくとよいのかをご紹介します。
自分が必要だと思ったところから攻める
岡部さんが講演の時に一番最初にお話したのが言語を自分が必要だと思ったところからはじめた、ということでした。
岡部さんは1984年に海外へ単身留学しており、その時に言語の大切を痛感した、と言っていました。当時はインターネットもなく、電子辞書も一般的ではない時代だったので、完全に手探りで言葉を覚えていったそうです。
その時に岡部さんが実践していた方法は
自分が欲したものから覚える
ということでした。
手当たり次第になんでも覚えよようとするのではなく、まずは自分の目についたところから、岡部さんの場合は現地の料理に興味があったので
○○という料理が食べたい
I want to eat ◯◯
○○と△△の違いはなんですか?
What is different ◯◯ and △△?
このお店では○○は食べられますか?
Can I eat ◯◯ in this shop?
このような感じでまずは料理名とあわせてチグハグでもまずは相手に伝わる様に覚えていったそうです。*1
これは私達日本人が英会話を覚えるときも同様のことが言えます。嫌いな分野・興味のない分野からはじめるのではなく、「自分が興味のある分野」を設定してそこからはじめてみると長続きします。
私も海外の武術がどうしても理解したくて英会話をはじめましたが、当然最初は自分が使いたい・知りたい単語から手をだして覚えていました。
英会話とは関係ないので省きますが、講演の内容も物凄く面白いものでした
自分にとって足りないものを意識する
岡部さんは語学を学んでいく上で重視したのが「数」だったそうです。料理を注文する上で数は重要となるのでどうしても覚える必要があったそうです。*2
2本欲しい
I need two
5つもいらない。3つだけ欲しい
I don't need five.Just three
追加で1つお願いします
Give me another one
もしかしたら、日本人にとってはあちらの料理は多すぎるかもしれないので
1人前だと多すぎるから半人前にしてほしい
ということも言わなければいけなかったのかもしれません(笑)
このように「自分が必要だと思うもの」、「興味のあるもの」からはじめていくと結局自分の足りないものに気がつくのでその分野だけでは留めることができなくなっていきます。
私も最初は自分の趣味の武術さえ英語でわかればいいや、と思っていたのですが結局英会話をすすめていくに連れて自分の足りないものに気がついていき、あれも言えるようになりたい、これも言えるようになりたいと欲が出てきてしまい、今に至ります。
自分にとって興味のある分野が一番の原動力になりますよね
自分が英語を話さざるを得ない状況に身をおく
これは岡部さんが言っていたわけではありませんが、岡部さんは留学により他言語を話さざるを得ない状況になりました。そのことが複数の他言語を話せるようになる原動力だったようです。
では私たち日本人はというと、中々どうして難しいですよね。これは実は日本人の大半が「英語が必要ではない場」にいるからです。「英語は必要」といいつつ「英語が話せない」というギャップがあるのは「英語が必要ではない場所」なので色んな逃げ道があるからです。*3
そこで一人で英会話をはじめるよりは、友人や知人と連れ添って「英会話を話す場」をつくり「逃げられない場」を設定することも英会話上達ための一つの手です。*4
私の後輩も、周りにネイティブがいないので英語に興味のある友人をつくり、毎週水曜日は英語のみの日、という感じでお互いに切磋琢磨して結局バイリンガルまでになった人もいます。
ベア・グリルス氏の英会話教室があったら行きたいかも・・・あ、でも英国人か
まとめ
今回は珍しく、他の方の意見を基に英会話イメージリンク的な解説を加えました。
英会話を習得するには
- 自分が手をつけることのできる範囲からはじめる
- 自分が必要だと思ったことからはじめる
- 自分が英語を話さざるをを得ない状況においてみる
という形で紹介しました。「自分が英語を話さざるを得ない状況」は一見ハードルが高そうですが、日本人の友人同士でお互いに英語をはなすというルールを決めるというものでも結構です。
是非トライしてみて下さい
最後になりましたが、岡部哲也さんはご自身でスキースクールも開いておられるようです。私はスキーはしないのですが、ご興味のある方は冬も近づいてきましたので足を運ばれてみるのはいかがでしょうか?
良い子は閲覧厳禁!映画Tedから学ぶ超「下品な」英会話
映画Tedが地上波で初放映されましたね*1
かわいいクマのぬいぐるみがおっさん化して下品なことを言う、というギャップで日本でも大ヒットしたわけですが、英語のセリフの大半はやはり日本語では表現できない部分が結構目につきました。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
私もTedを字幕で観ていてよく考えられているなあ、と驚いた反面「英語特有の面白い部分が薄れているなあ」とも感じました。これは英語を翻訳する際にどうしても日本語では表現できない部分があるので仕方のない部分でもあるわけですが、そこに英語を楽しんだり、英会話を習得する秘訣があることも事実です。
そこで今回は
- 日本語では表現しにくい
- 下品過ぎて教科書には絶対に掲載されない
という条件を中心に、映画Tedで使われたセリフを基に、ネイティブも日常会話で使うフレーズをピックアップしました。
イメージと併せて解説してあるので、映画を鑑賞する時に参考にするもよし、英会話に参考にするもよしです。是非参考にしてみてください。
Fcuk you thunder~ you can suck my~
1.Ass hole「ケツの穴」 That's my bad「わりーな」
Man:Ass hole!!
Ted:That’s my bad.I was sending a tweet.
男:このケツ野郎!
Ted:おっとごめんよ。ツイートしてたんだ
Tedが車を運転していて、うっかり事故を起こしそうになった時のシーンです。
Ass hole
"ass"はそのまま"ケツ"という意味なので"hole(穴)"と併用して"ケツの穴"というニュアンスになります。当然相手を侮辱する時に使います。汚いものなので、イメージは私たち日本人のもつネガティブなイメージと同じですが、日本人はあまり相手を侮辱する時でも「ケツの穴!」などと使うことはありませんよね。
英会話の場合"ass hole"は悪口や悪態としても使っても珍しいこともなく違和感はありません。*2
結構キツ目のものなので、一触即発の状態で使うのなら喧嘩に発展することもありますし、逆に仲のいい友人同士ならある程度じゃれあいとして使うこともよくあります。
私自身も付き合いの長いネイティブがイタズラしてきたり、意地の悪いことをしてきた時は使っていましたし、逆に相手もよく使ってきていました。
当然、ネイティブがよく使うといってもTPOはありますので初対面やまだ慣れていない相手に使うとよくないのでご注意下さい。
That's my bad
これは「わりーわりー」というニュアンスで、そこまで悪いと思っていない時に使います。本気で謝らないといけない時に使うと火に油を注ぐ結果になるのですが、流石にそれをやるネイティブは見たことがないので実際にどうなるかはわかりません(笑)
仲がいいだけに逆に真面目に誤ると気恥ずかしいってことありますよね?that's my badはそんな時に使うイメージでもあります。
ネイティブが食事していてうっかり水をこぼしてしまった時や、間違って相手の持ち物を使ってしまっていた時などに使っていました。
Tedの場合、自分の不注意でうっかり事故を起こしそうになってもあんまり悪いと思っていないということがわかります。
相手を怒らせる時にもass hole,that's my badは使えます
2.fucked up 「詰んじまった」
I was so fucked up
完全に詰んじまったよ
Ted以外のもう一人の主人公ジョンが同僚と会話している時に同僚が話した台詞です。
"fuck you"は日本でも浸透してきていますが、"fuck up"はまだ市民権を得ていないのではないでしょうか?これもあまり知られていませんがネイティブはよく使います。
ニュアンスとしては物事をダメにしてしまった時に怒り半分で「やっちまったよ!」と叫んで使うイメージです。
私自身、実験ミスをしてデータがパーになってムカついている時によくネイティブに対して使っていました。
そんな時、大概ネイティブは"What's up?"(どうしたんだよ?)とリアクションしてくれていました。今回は"so fucked up"として使われているのでよっぽと主人公の同僚は"詰んで"しまった状況になってしまったのでしょう。
fuck upは(自分は)よく使います
3.shit「クソ」
You like shit, man.What happened?
お前まるでクソみたいだぞ、おい。どうしたんだ?
顔を紫色に腫れ上がらせて出勤してきた同僚に対して主人公ジョンが言ったセリフです。
"shit"は"クソ"という意味で、日本人の持つイメージと同じです(笑)。単品でチクショウ!という意味でも"shit!"と叫んだりします。
日本人も何かあった時に"クソ!"と言ったりするので同じですが、ネイティブはそれだけではなく日常的に何かと"shit"と何かを絡めて比喩をしたりします。今回は相手の様子に対して"shit"を絡めて使っているわけですね。
あまりにもダイレクトなイメージもあって、女性はイメージダウンもするのであまり使いません。しかしその一方で女性が"shit"を使った場合、なりふり構っていられないという状況が考えられるので「よほど切羽詰まった状況なのだな」となんとなく予測できます。*3
映画などでも女の人が"shit"を使った場合、切迫しているシーンが大半なのでそのあたりに注目しても面白いかもしれません。
英語にも男言葉、女言葉あります。知ってましたか?
まとめ
今回は、下品だけどネイティブがよく使うフレーズを映画Tedの中からピックアップしました。私自身、仲が良いネイティブには使っていましたしまたネイティブも私相手に使ってきていました。
このあたりは英語の教科書などには絶対に掲載されないので難しいところですが、英会話を習得したり、Tedの様な映画を別の方面から楽しむには必要不可欠(!?)なものです。
知っておいて損はないので、是非頭の片隅にでもおいておいて下さい。
英単語の丸暗記から卒業!?楽して英単語を覚える3つのステップ
英会話学習のネックの一つに
英単語の意味を暗記しなければいけない
というものがあるのではないでしょうか?私の知人も英会話に興味はあるものの「英単語を覚えなければいけない」と考えるとどうも気が進まないんだよね、と口癖の様に言っています。
私も受験英語の時に英単語は物凄く苦手だったのでその気持ちはすごくわかります。こんにちは、英会話イメージ編集部の今井です。
実はみなさんが思っている以上に英単語を覚えることは簡単で、英会話では英単語の意味をノートに書いたり、単語帳を持ち歩いたりして暗記する必要はありません。
予備校時代、英単語のテストで40人いる生徒の中で最後まで英単語を覚えられず居残りさせられていた私が保証します。
今回はそんな私が実際に今でも実践している「簡単に英単語を覚える方法」を実際の英語を用いて紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。
1.英単語に対応する日本語の意味にこだわりすぎない
英単語を覚えるときにやりがちなのが「かっちりと意味(訳)をあてて覚える」ということです。
第二言語を学ぶ上で辞書を利用することは仕方のないことなのですが、あくまで辞書に書いてある意味は「参考」という程度に留めておきましょう。
若しくは、最初はなかなか実感できないと思うので参考という考え方もあると言うことを頭の片隅においておくのも一つの手です。
辞書に書いてある意味にこだわり過ぎてしまうと、本来は他の意味で使う用例が出てきてしまった時に対応できなくなってしまいます。*1
fire:火、火炎、炭火 (weblioより)
例えば「火」という意味をweblioで検索すると上記の様な意味が出てきます。もし、「fire=火」という意味だけを覚えていたら
You're fired!*2
といわれた時に、「え?俺が"火"?どういうこと?」と混乱し、「火」という意味にこだわるあまり他の意味が考えられなくなってしまいます。
例えその場は意味がわからなくても、取り敢えず「この場合の"fire"は"火"という意味ではなさそうだ」となんなく思えることができればOKです。
スティービー・ワンダーの"I need the fire~"は炎が必要という意味です
2.英単語の意味ではなく、使われている状況を意識する
社会人になって普段使っていた言葉が実は失礼に当たる、ということを知ったという方は多いのではないでしょうか?
私も恥ずかしい話ですが、「お疲れ様です」というあいさつは取引先の相手には使わないほうがベターということを社会人になって知りました。大学生の時にところ構わず使っていた「お疲れ様」にもTPOがあったんだ!?というわけです。
これは周りの先輩の使っている言葉遣いを観察していて気付いたことなのですが、英単語もこれに似ています。
ある時、口の悪い後輩についてネイティブと話していた時に「口に気をつけろって注意するときは英語でどうやって言うの?」と聞いたところ
watch your tongue
と教えてくれました。直訳すると「お前の舌に気をつけろ」となるわけですが、その時に「注意を払う」というのはwatchなのか、となんとなく"watch"が使われるイメージが掴むことができました。
日本だと"口に気をつける"、ネイティブは"舌に気をつける" 発想は似ていますね
3.自分の持つイメージで実際に使ってみる
"watch"が使われる状況やイメージがある程度わかったら、自分なりにそのイメージを基に使ってみます。
私の場合"watch"のイメージは注意を払う・促す時に使うというイメージができたのでネイティブ相手に以下のように使いました。
- Watch his ass!(お腹が痛いと言っているネイティブに対し)
- Watch your foot!(暗がりを歩いているネイティブに対し)*3
- Watch your glass(酔っ払ってコップをこぼしそうなネイティブに対し
このように実際に使ってみることで自分のイメージを定着させ、自分のものにしていきました。実際に自分のイメージを基に使っていると不思議と覚えてしまうので「暗記している」という気分になりませんし、あくまでも自分の感覚で理解していくので無理なく自分の知識として定着していきます。
千里の道も一歩から 着実に、確実に一歩ずつ踏み固めていきましょう
まとめ
今回は、苦労することなく英単語を覚える方法を紹介しました。
1.英単語と日本語の意味を対応させて覚えない。
2.英単語の日本語の意味ではなく、使われている状況を理解する
3.実際に自分の理解で使ってみる
この3ステップで簡単に知識として定着させることができます。自分の知らない意味や使い方が出てきても動揺することなく、そういう使い方もあるんだ
という態度で挑めば、英単語も自然と身に付いていくはずです