日本人は英語の発音にこだわりすぎ!?発音はあまり重要でない英会話のホント
ネイティブの発音を習得するのはすごく大切。そんなことを考える日本人の方が多いのか色んなところでネイティブの発音になるためには・・・
という方法論や教育論を聞きます。こんにちは英会話イメージリンク編集部の今井です。
しかし、発音ってそんなに大切なんでしょうか?発音がうまくできないと英会話はできないのでしょうか?
結論から言いますと、答えは"NO"です。発音にそこまでこだわる必要はありません。
そこで今回は英会話においてどうして発音にこだわる必要がないのか?そんなテーマについてお話します。
ネイティブの英語の発音はカッコいい
私はハリウッド映画の影響をモロに受けていたのでネイティブのカッコいい発音にはすごく憧れを持っていましたし、その反動で自分の英語の発音にはすごくコンプレックスを持っていました。
どうがんばってみても自分の英語の発音は「ネイティブっぽく」ないのです。
なんか違う、という感覚はあるのですが直す方法もわからないのでどうやっても自分の思い描くネイティブの発音にはならないのです。
そんな悩みを抱えていたある日、たまたま私の英語を聞いていた両親が(全く英語は話せません)
「あんたの英語は日本語英語だよね」
と追い打ちをかけるようなことを言ってきたのです。この日本語英語というのは「日本人が話す発音の英語」という意味だったのですが、実際に他人に指摘されると結構なショックでした。
また、がんばっている自分にしたり顔でエラソーなことを言ってきた両親にむかっ腹がたったのも事実です。
そして「ネイティブの様な発音になりたい」という気持ちと「どうやったらネイティブの様な発音になれるのだろう」というジレンマを抱えたまま英会話を続けて何ヶ月か経った時のことです。友人のネイティブから衝撃的な一言が発せられました。
今井の英語って日本語訛りでカッコいいよな
最初は冗談だと思ったのですが、ネイティブの感じからしてどうやら本気っぽいのです。
今井(以下今)「いやーでもこっちからするとネイティブの正しい発音ってのに憧れるわけよ」
ネイティブ(以下ネ)「いやいや、そもそも正しい発音ってなんだ?」
今「どういうこと?君らの英語の発音が正しくない?」
ネ「それは違うよ。日本語の発音ってどの地域も同じ?」
今「あ!」
ネ「でしょ?英語も同じなんだよ。アメリカでも南部は特に訛ってると言われるし、ニューヨーカーはニューヨーカーで独自の発音を持ってる」
今「関西弁とか京都弁みたいなもんか」
ネ「そうそう。でもどれも英語だし正しいんだよ。東北地方の方言はすごくキツいらしいけど、それは日本語じゃないって言えるかい?」
今「言われてみればイギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語、カナダ英語があるって言うね。あまり実感はできないけど・・・」
ネ「国によって発音は違う。だから、逆に言うと日本語英語ってのもあっていいわけだよ。確かに俺らからすると君らの英語は英語が母国語ではないってわかるけどそれがどうだって言うんだ」
今「うーん」
ネ「俺からするとお前の日本語英語ってなんかお洒落でカッコいいんだよ。よく日本人はネイティブの発音がとかいうけど、そういう意見があってもいいだろ?」
こともあろうにこの友人のネイティブは日本語なまりの英語があってもそれは間違っていない
と言ってのけたのです。しかし、その発言には不思議と説得力がありました。
映画ブラックホークダウンにでてくる兵士の台詞を英語で覚えたものでした
英会話の場では発音なんてかまっていられない
ネイティブにあまり発音は気にしなくていい、と言ってもらった後は随分と楽になったような気がしました。案外、正しい発音というのは日本人が一方的に思い込んでいるだけなのかもしれない
そんなことを思いはじめ発音という重荷から徐々に解放されていった私は、英会話に集中できるようになってあることに気づくようになりました。それは
英会話の現場では発音なんて気にしていられない
ということです。自室でくつろいで辞書を広げているときなど、落ち着いた状態では一つ一つの英単語を拾い上げて「発音」に注目できますし悩んだりもできます。ですが、次から次へと英単語が出てくる英会話の場ではいちいち「あの発音はどうだったあーだった」なんて考えていられないのです。
英単語の「lightとright」の発音の違いを日本人はできない。だから◯◯したほうがよい
といった意見はよく耳にします。しかし、英会話の中ではこういった発音も些細な問題となってしまいます。
そもそも発音が違ったとしても会話の中で"light"と"right"を間違えるネイティブの方がよっぽどどうかしているということに気づきました。
ネイティブだってロボットじゃないのでわかってくれます
自分のできる範囲で発音すればよい
発音が難しいと感じたら今、自分ができる発音で全く問題ありません。正しい発音でないと通じないというのは一見正しい様に聞こえますがほとんど机上の空論だと思ってもらってもよいでしょう。
まずは自分が言える発音の状態で全く問題ありません。英会話はそこからはじめてみましょう。なにがなんでも「正しい発音」と考えるのではなく、自分の今の発音で大丈夫だ
という自信を持っていただいてOKです。
面白いことに、英会話に慣れてきた人たちと発音の話題がでると殆どの人が「発音って適当でも通じる」という結論に達しています。
しかし、その一方で殆どの方が英会話をはじめた当初は「正しい発音」というところでつまずいていることもわかりました。それほど「正しい発音」という呪縛は強いのです。
こだわらないのが一番の上達への近道なのかも
まとめ
今回は、英会話において発音はそこまで重視されないよ
という話をしました。発音は大切なのですが、私の周りの意見を聞くと「発音ができないと英会話は通じない」という考えがつよく信じられているように思います。
しかし、現実には私たち日本人が思っているほど発音は重視されることはありません。
まずは自分のできる範囲で結構です。ご自分の発音を是非体得して下さい。
つまらない英会話を次もやってみたいと思える英会話にする方法を知ってますか?
ネイティブが話す内容に興味ないときはどうしてた?
最近英会話教室にいきはじめた知人に上記の様な相談を受けました。
こんにちは英会話イメージリンク編集部の今井です。
知人の趣味は釣りなのですが、英会話教室ネイティブの趣味は写真撮影らしく全くといっていいほど話が噛み合わないのだそうです。
向こうは仕事でもあるので話は合わせてくれるものの、趣味が違いすぎるということ、知人の英会話の実力がまだまだであるということとなどが原因でイマイチ盛り上がりに欠けるようです。沈黙もあるようで
「学びがあるのならまだしも収穫がないまま終わりそうだ」
そう友人は愚痴っていました。
実際私もネイティブと話が噛み合わず、苦労したことが何度かありました。そこで今回は私が経験した「つまらない話からネイティブから学ぶ方法」をご紹介します。
是非参考にしてみて下さい。
宗教の話は・・・
ちょうど私と仲のよかったアメリカ出身のネイティブ二人は「プロテスタント」と「カトリック」でした。しかし二人はそこまで熱心ではなく、たまたま自分の住んでいた地域が「プロテスタント」と「カトリック」というぐらいのものだったようです。
そのためかそれが理由でお互いに仲違いをしたり、言い合いになることはなくむしろお互いに教えられた考え方の違いや自分の解釈についてよく熱心に話し合っていました。
しかし、たまらないのは私の方です。もともと私は宗教にあまり興味がないのでそちらの分野の知識に乏しく*1、更に宗教の話によく使われる英単語もわからないので完全にアウェイの状態でした。
日本人は本当に無神論者なのか気になっているネイティブは一杯います
つまらない話からでも自分が入り込めそうな話題を考える
ネイティブ二人が宗教の話をはじめたら内容はわからなくても、そういう話をしはじめた、ということはわかったのであーあ、はじまっちゃったよという感じで嵐が過ぎ去るまで待つ様な心境で「早く終われよ」といつも思っていました。
しかしある時、
- ネイティブって仏教のことどう思ってるんだろう?
- アメリカでの仏教ってどんな感じ?
- 日本人のクリスマスってどう思ってる?
と宗教とは無縁だと思っていた自分にとって「聞いてみたい」ことがふと頭をよぎったので、盛り上がっている二人の間に割って入りたどたどしい英語で聞いてみました。
- What do you think about buddhism?
- How about buddhism in America?
- What do you think about Japanese Christmas?
すると、ネイティブたちは一瞬会話を止めて、待ってましたとばかりに真面目に答えてくれたのです。
宗教の話をしたいネイティブは多い
ネイティブはこちらにわかってもらうために説明してくれる
一方的に教えてもらうということは友人同士ならなおさら、先生-生徒という関係であったとしても引け目を感じてしまいますが、前述のようにネイティブの琴線に触れる質問の場合、ネイティブは「どうしても伝えたい」という気持ちになって熱心に教えてくれることがわかりました。
毎回、この単語ってどういう意味?と聞くことで会話を止めることは面倒ですし気が引けますが、ネイティブが「説明したい」と思うような質問をした場合、そういった質問でも熱心に教えてくれます。私の場合、彼らがよく使う単語で
- atheist
- religion
この2つが全くわからなかったので思い切って聞いてみると
「"atheist"はキリスト教も信じず、仏教も信じず、なにも信じない人」
という説明をしてくれたのでそこから「無神論者」という意味で、
「"religion"は君は仏教だろ?私はプロテスタントだ。あいつはカトリックだ」と説明してくれたので「宗教」という意味だとわかりました。
このように、本来ならいちいち聞くなよと思われるような質問でも、ネイティブが「説明したい」と思ってくれれば簡単に聞けるということがわかりました。
説明させてくれ!という気持ちありますよね。それをネイティブに持ってもらいます
向こうも聞きたいことを聞いてくる
こちらの質問に答えてくれた後は向こうもこっちに聞きたかったことを聞いてきてくれます。私の場合、
- 日本人はキリスト教のことをどう思っているのか
- プロテスタントとカトリックの違いの説明はできるか
- どうして日本人はクリスマスではなくクリスマス・イブを重視するのか
などを質問されました。当然こちらも聞かれたので「説明しよう」という気持ちになってあらゆる表現を使って説明しようとしましたし、場合によっては自分で勉強して日にちをあけてネイティブに伝える様なこともしていました。
何回かそういったことを繰り返していくと不思議とネイティブの話す「宗教の話」の内容がだんだんと英会話の実力含めわかってくる様になったのです。
英会話学習者はエスパーだった・・・?
まとめ
今回はアウェイ感のある会話にどうやって自分を巻き込んでいくか、という方法をご紹介しました。
ネイティブも日本人に聞きたいことがあるけど「どのタイミングで聞こう」とずっと心の中に秘めていることが案外、あります。
こちらからそういった場をつくることでネイティブとの関係を更に深く、そして英会話の実力をあげることができるようになります。
少しハードルが高い様に聞こえますが、「今の実力で英会話を話そうとする」というは英会話をマスターする上で重要な経験だと思うので是非トライしてみて下さい。
*1:今でもありません
毎日新聞の読書週間企画に『英会話イメージリンク習得法』の協賛広告を出しました
毎日新聞が2015年10月26日から11月8日まで実施している読書週間企画『地方・小出版 良書連合企画』に書籍『英会話イメージリンク習得法』の協賛広告を出しました。
この企画は八重洲ブックセンター(東京)とも連動しており、店頭で企画に協賛している書籍が展示されております。
お近くにお立ち寄りの際はぜひ足を運んでいただければと思います。(編集部)
追記
2015年10月26日(月)の毎日新聞朝刊(全国版)にも掲載されております。
英会話に近道なし!? ネイティブと話すときに意識するべき3つのこと
英会話で置いてきぼりにされる・・・
最近友人がはじめたフットサルの練習チームにネイティブがいたそうです。練習を通して顔見知りになり、練習後の軽い食事にも誘われる様になったそうですがそのネイティブ、全く日本語が話せません。
英語が話せるチームメイトを介して最初はなんとか会話に入れるのですが、徐々に会話が弾んでくると置いてきぼりになり、寂しい思いをしているようです。どうにかして英会話ができる様になりたい。でも話の輪から外れてしまう。
そんな時にどうすれば会話の輪から外れず、英会話を上達させることができるのでしょうか?今回はそんな寂しさから抜け出す方法を私の実体験を元にお伝えします。
ネイティブの言ってることをとりあえず聞く
最初はネイティブの言っていることが全くわからないと思います。特に冒頭の知人の様に、英語が話せる日本人が周りにいると自分だけ置いてきぼりを食っている様なつまらない気分になるかもしれません。
私もネイティブと仲良くなって食事に行くようになったころ、他の知らないネイティブも食事についてきて、割り込みの様な形でネイティブ同士で会話を進められたこともありました。
しかし、そのわからない会話の中でも少しでも良いのでネイティブの言っていることを聞き取ろうとしたり、彼らの身振り手振りを見て会話の内容を「推測する」ことをしてみて下さい。最初は疲れると思うので5分でも、10分でもかまいません。
- 大まかな会話の内容
- 良い話か悪い話か
- 仕事の話か友人の話か
こういった一見英会話に関係のない部分からでOKです。まずは会話の「雰囲気」に慣れるようにしましょう。
英会話で雰囲気を理解することは重要です
自分のレベルを伝える
会話の雰囲気がわかってきたら、自分からネイティブに自分の会話のレベルをわかってもらうようにしましょう。話が全くわからなかったら「なんの話をしているの?」という質問だけでもOKです。
私も含め、日本人は「わからないこと」=「恥ずかしい」と思ってしまうので会話を理解しないなら黙っているのが最善の方法とついつい考えてしまいます。しかし一旦そういう立場をとってしまうとネイティブもこちらの英会話のレベルがわからないので勝手に「わかっているけど会話したくないから黙っている」という風に解釈してしまいます。
そうではなくて、わからないのならわからないという意志を伝えましょう。そうすることで相手にレベルを合わせてもらう準備をしてもらいます。
わからないなら「わからない」とハッキリ伝えましょう
自分のできる範囲で理解する
何度かネイティブに「何の話をしているのか?」という質問をぶつけるとネイティブもこちらの英会話のレベルがわかってきます。
そうなると大抵のネイティブはこちらのわかる範囲+アルファのレベルで会話をしてくれますし、「コイツの英会話のレベルはこれぐらいだ」という心構えができているので難しいテーマや英単語を使うと「今の内容は◯◯ということだよ」「今の英単語は◯◯という意味だよ」と噛み砕いてフォローしてくれます。こういったサポートをしてもらうことで徐々に自分のできる範囲が増えていきます。
大抵、英会話ができなかった・・・と肩を落としている英会話学習者の方は、まだ初心者なのに関わらずネイティブの全力の英会話に着いていこうとしていることが大半です。
日本人同士ですら、相手が大学生なら大学生の、高校生なら高校生のレベルに合わせて話します。まずはネイティブにこちらのレベルに合わせてもらうところからはじめましょう。
地道ですが、コツコツとやっていきましょう。必ずできるようになります
まとめ
今回は、自分が相手に合わせるのではなく相手(ネイティブ)に自分のレベルに合わせてもらうという方法をご紹介しました。ネイティブはエスパーではないので、こちらが何も伝えないと「わかっている」と考えてしまうことがよくあります。
そうではなく「自分はわからない」という意志を明確に示すことで相手に理解してもらい、こちらのレベルに合わせてもらうことが英会話の上達には必要不可欠です。
日本語はもう卒業!英会話をネイティブ並に話せる様になるための簡単4ステップ
英語を英語で理解するってどういう感覚?どうすればそんなこと出来るようになるの?
友人から受けた質問です。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
英語を母国語である日本語を介さず理解する・・・
物凄く高度な能力の様に聞こえます。実際に私も英会話をはじめた時に、全く同じことを知り合いの通訳の方に対して思っていました。
「とてもじゃないけど自分には無理だ」
通訳の方が違う次元の人に見えてやる気が失せたのも事実です。
しかし一旦英会話をはじめてみると、英語を英語で理解するということはある程度慣れが必要ではあるものの考え方の違いで意外に簡単にできるということに気付きました。
そこで今回は、どうすれば英語を英語で理解出来るようになるのか?「テリブル」という英単語を例に私が実践した方法を実例を紹介します。
英単語がどういう状況で使われたか「大まかな」捉え方をする
友人のネイティブ(田舎出身)がはじめてトーキョーに行った時の話です。
電話で私がネイティブに「初めてのトーキョーはどうだい?」と笑いながら聞くと彼からの返事はシンプルで疲れたように
So many people...It's "テリブル"
というものでした。
私は「テリブル」という単語は初耳で、意味が全くわからなかったのですがネイティブの疲れたような話し方や田舎出身だということもあり、おおまかに「テリブル」は良くないイメージの英単語だと感じました。
もし皆さんが私の立場だったら「テリブル」をどう解釈しますか?
良くないイメージでしょうか、それとも良いイメージでしょうか?
わからない英単語が出てくるとついつい辞書や誰かのアドバイスに頼ろうとしてしまいますが、まずはわらないままで良いので「自分はこう思った」という予想をしておおまかに英単語のイメージを確認してみましょう。
トーキョー!トーキョー!
テリブルのイメージを更に深める
前述の状態ではまだ「テリブル」は良くないイメージの英単語、というざっくりとした解釈のままなので「テリブル」のイメージをもう少し具体的にするために、自分なりに「テリブル」がどんな状況で使えるのかを予想していきます。
- 悪い人を評価する時に使えるのか
- ひどい大雨の時に外をみながら使えるのか
- 嫌いな料理を表現する時に使えるのか
などです。
私の場合は「テリブル」を良くないイメージの英単語という予想をしているのでこのような例になりますが、良いイメージの英単語という予想をしたのなら
- 良い人を評価する時に使えるのか
- 良い天気の時に外を見ながら使えるのか
- 好きな料理を表現する時に使えるのか
このような予想になります。「テリブル」が使える環境を自分なりに設定することで「テリブル」に対するイメージを固めていきます。
予想が当たらなくったっていいんです。イチローですら打率4割はいかないのですから
自分の予想を元にイメージの確認をクリアにする
「テリブル」に関する自分なりのイメージが固まってきたらそれを色んな場面でアウトプットとして確認していきます。
- 英会話で使ってみる
- 映画の中で使われないか注目する
- 自分が使っている参考書に使われていないか探す
などなど。
私の場合ネイティブと話す機会が週に一度はあったので「テリブル」を前述の予想を元に使っていました。
ネイティブが近くにいる方なら実際に使ってみてネイティブの反応で更にイメージを深掘りして修正をかけていくことができますし、そうそう簡単にネイティブと話す機会なんてないよ!という方なら参考書や例文などで確認をしていきます。
修正・確認
実際に自分のイメージと予想を元にアウトプットをしてみて、そのズレや新たな発見を洗い出し、この繰り返しを何回か行うことで「テリブル」のイメージを洗練させていきます。「こうに違いない」という決め付けをせず、柔軟にイメージを変えていくことがコツです。
正しい・正しくないという感覚で英会話をすると疲れます
まとめ
今回は「テリブル」という英単語を元に、日本語を介さず理解するには
- 大まかなイメージの確定
- イメージの具体化
- イメージの確認
- イメージの修正
このような手順で行うという例を紹介しました。
「テリブル」という英単語を英語表記せず、カタカナ表記にしたのはスペルはあまり拘る必要が無いという割り切りからです。
正しいスペルというものを気にしだしてしまうと、辞書やインターネットで調べてしまい、ついでに日本語の意味まで調べてしまうのであくまでフワッとしたままで捉えて欲しいと思います。
最初は戸惑うかもしれませんが、何回かこなすうちにスペルがわからない、意味もよくわからないという英単語を自身の中に持つことに違和感を覚えなくなりますので是非、英語も日本語を介さずイメージで覚えてみて下さい。
「ゴジラが目覚める 英語ができる」 映画GODZILLAで楽しく学べる英会話
ガッジラァァァ
ネイティブ的に「ゴジラ」は言い難いんですかね。こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
今日の金曜ロードシネマクラブは「GODZILLA」が放送されます。楽しみにされている方も多くいるかと思いますが、ハリウッド映画を吹替で観ていると
「この台詞って英語でなんて言うんだろう?」
そんなことがふと気になったりしませんか?
実はそんなことが気になるようになれば、英会話を習得する第一歩を踏み出したも同然です。
そこで今回は映画「GODZILLA」の中で「日常会話で使える」英会話のフレーズや、誰かに話したくなるような英語のトリビア的なものをピックアップしてみました。日本語の意味も一緒に記載しておいたので、映画を見ながら「この台詞は英語でこうやって言うんだ~」と是非楽しんで読んでみて下さい。
我々は"ゴジラ"と呼びます
We call him "GODZILLA"
渡辺謙さん演じる芹沢猪四郎博士の台詞です。
We call ◯◯ △△.
◯◯には対象を、△△にはその対象の名前が入ります。この場合”him”は対象として、”GODZILLA”は"him"の名前となります。
英会話でもよく使うフレーズなので、覚えておいて損はありません。
ネイティブに友人をアダ名も含めて紹介する時
彼はジャーニーって呼ぶんだ
We call him Journey.
などと使ったりします。
他にもこの"We call him"と言う台詞から芹沢猪四郎博士はゴジラのことを「オス」だと思っていることもわかります。このあたりは中々日本語に訳しにくいところですね。
恐るべき怪獣の王(字幕版は恐るべき破壊神)
an ancient alpha predator
芹沢猪四郎博士(渡辺謙さん)がゴジラを説明する時の台詞です。
オリジナルの意味からかけ離れてしまっていますが、ニュアンスとしては「古代の原始的な(初期の)捕食者」という意味になります。
“alpha(アルファ)”は「物事のはじまり」という意味として用いられるので、ゴジラは古代から存在する捕食動物の祖先だよ、ということが言いたいのでしょう。
“alpha”はあまり一般的な言い方ではなく、少し硬いニュアンスを持っているので日常会話の中で頻繁に使うと嫌味な感じがでることもあります。
渡辺謙さんは博士役で登場しているので、使っていても違和感がないということなのでしょうか。
映画「Predator(プレデター)」もそういった背景があってこの様な名前がつけられています。
シュワちゃんは怪物と戦ったり娘がさらわれたりと大忙しです
二体目かもしれません
It could be second bogy.
海上でうごめく怪しげな物体を見つけた時の兵士の台詞です。
"it could be~"は「~かもしれない」と言うときに使うのですが、これはネイティブとの日常会話でもよく聞かれます。
日本語でも「多分ね」という使い方をしますよね?そんな時はまさに"could be"単品で使っている状態です。"could be"だけで使うのは文法としては不完全かもしれませんが、ネイティブは"could be"だけで使うこともよくあります。
蛇足ですが、"bogy"は「化物」という意味です。
こちらのGODZILLAはマグロを食べていたとかなんとか
博士、もし何か意見があるのでしたらお聞かせ願えませんか
Doctor, if you have any other ideas, I am all ears
ウィリアム・ステンツ少将が芹沢猪四郎博士に意見を尋ねる時の台詞です。
"all ears"はあまり聞き慣れない表現ですが、「なんでも聞く準備ができています」という意味です。
直訳すると「私の全身が耳です」ということになり、そこから「なんでも聞きまっせ」というニュアンスがでてきます。
日本語でも
- 面の皮が厚い
- 爪に火をともす
- 腹が黒い
などと言いますが実際に顔の皮が異常に分厚かったり、お腹が真っ黒だったりするわけではありませんよね(笑)でも、その表現からなんとなく「言いたいこと」がわかるこわけです。
英語もこの様に比喩を使うことで意味を伝えることがある、というわけですね。*1。
こういった比喩は私たち日本人と同じ感覚で「ネイティブも同じこと考えるんだ」というものもあれば、全く異なるものもあります。
こういった違いを楽しむのも英会話の醍醐味なので、興味を持たれた方は探してみるのはいかがでしょうか?
*1:ネイティブでも"I am all ears"というフレーズは面白いみたいで"I am all ears"で検索すると面白いものが一杯でてきます
映画「ネイビーシールズ」の海軍特殊部隊から学ぶ「超」実践英会話
On your feet soldier!!(立ちあがれ!)
こんな風に言われると嫌でも立ちがらなければいけない気分になります。こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
ネイティブですら使わない、知らない専門用語がバンバン飛び交う戦争映画で英会話を学ぶ・・・
戦争映画って英会話には全く役に立たないイメージがありませんか?しかし、そんな戦争映画でもよく聞いてみるとネイティブが日常会話で使うフレーズが多く使われています。そこで今回は戦争映画「ネイビーシールズ(原題Act of Valor)」から実用的な英会話フレーズとともに、ネイティブはどのようなニュアンス(気持ち)で使っているのかをご紹介します。
ガチガチの戦争用語集ではなく*1、あくまで日常会話に応用できるものをピックアップしましたのでミリタリー大好きっ子でなくても参考になると思います。
原題:Act of Valor「勇気ある行動」
距離感に注意!親しい間柄で使うフレーズ
“How's it going?”
調子どうよ?
カフェの店員さんにDaveという隊員があいさつをするシーンです。
日本では「調子はどう?」と聞くときは”How are you?”*2が一般的ですが、親しい間柄や知人同士では"How are you?"ではなく"How's it going?(How is it going?)"をネイティブはよく使います。字幕ではこういったニュアンスは残念ながら抜け落ちてしまいますが、Daveという隊員とカフェの店員さんは親しい間柄だということがわかります。
私の経験でははじめて会った相手には”How are you?”などを使って自己紹介し、二度目以降になるとこの”How’s it going?”を使うネイティブが多かった様に思います。外国人が集まるバーで知り合った初対面のネイティブには”How are you?”からはじまりお互いの自己紹介をし、その後町中などでたまたま会ったりすれば”How’s it going?”という感じです。
男性のネイティブの中には初対面でも”How’s it going?”を使う人もいましたが、これは若干距離感が近いのでラフというか、距離感が近すぎる印象を受けました。*3
知り合って何ヶ月も経つのにずっと"How are you?"を使うネイティブもいましたし、このあたりの距離感は日本人と同じで個人差がある、ということも知っておくと英会話の時にネイティブの気持ちを知るための一つのモノサシになります。
ネイビー・シールズのロゴ
イタズラ心?かわいい子どもや動物を呼ぶ時
Hey, little one, you make sure you keep Mama away from Aunt Carol.
おちびさん、お母さんをキャロルおばさんから離しておくんだぞ
自分の奥さんのお腹の中にいる赤ちゃんに隊員があやすように話しかけるシーンです。
"little"はご存知「小さい」という意味ですが、"one"は話しかけている赤ちゃんを指します。ネイティブが赤ちゃんや子どもを見ると”little one”という呼び方をするのを横で聞いていて赤ちゃんを”one”って数字の様に呼ぶのはどうよ!?と思っていました。
そのことが気になってネイティブに聞いたのですがそういった他意はないということ、逆に"one"と呼ぶことでいたずら心も入っているそうです。赤ちゃんとかかわいい動物をみると「えい!この野郎!」とつねったりイジワルしたくなる様な気持ちってありますよね?そのイメージで赤ちゃんを”one”と呼ぶこともあるそうです。
この場合、アメリカ軍でも精鋭の海軍特殊部隊であるシールズの隊員がその様な気持ちで自分の子どもを”little one”と呼んでいることがわかります。
「ありのままに」他人の銃を使う!?
let me get your M4!
お前のM4を使うぞ!※M4はライフルの名前です。
緊急事態で他人のM4ライフルを使おうとした隊員が叫んだ時の台詞です。
"let me~"はニュアンスとして自分から行動を起こす時に使うフレーズで「~させてくれ」という様なニュアンスです。
この場合だと「お前のM4ライフルを取らせてくれ=使わせてくれ」という意味になります。
"let~"は参考書などでは「~させる」という訳があてられて使役動詞と説明されていますが、ただ単に「なにか自発的にしたいことがある時に使う」というニュアンスだ
という風になんとなくで捉えておけば大丈夫です。
他にも
- Let me explain~ 説明させてくれ(=説明するよ)
- Let me help you~ 手伝わさせてくれ(=手伝うよ)
- Let me show you~ 紹介させてくれ(=見せてあげる)
などがありますが、 いずれも"me"を使うことで自分が自発的になにかする、というニュアンスが出てきていることがわかります。
アナと雪の女王で有名になった「Let it go.」に関する記事も併せて読んでいただくと別の角度から「let」を理解することもできます。
M4ライフルを使わせてくれ! そんなことを言う機会はないと思いますが(笑)let me~は日常会話でよく使うので紹介しました。
何かの確認をするとき(オマケ)
Stand by for confirmation of the "package"
"荷物"確認の待機をせよ
"confirm"は「確認をする」という意味ですが、すこしばかり堅苦しいニュアンスをもっていて「仕事」などタスクをこなす時の職業的な「用語」に近いものがあります。
ミリタリーでは撃つなどして倒れた敵を見て"kill confirmed"と言い、「(相手の)殺害を確認した」というちょっとおっかない意味になります。その一方で作業として相手を"撃った""死んだ"と事実のみを捉えて感情を混じえず処理しているので、そこになんの感情も入っていない冷たいニュアンスが含まれていることも伝わるかと思います。
ゲームCall of Dutyでも倒れた相手のドッグタグ(認識票)を回収した兵士が「kill confirmed」と報告するのですが、これも同様の理由です
まとめ
戦争映画という中々日常会話に応用しにくいものを今回はあえて紹介しました。
戦争映画の場合、爆発音や銃声、怒声を想像しがちですがその中で兵士同士のぶつかりあいや親しい相手との交流など人間模様も描かれます。だからこそ、実際にネイティブが使うような「飾らない」生のフレーズも多く出てきます。
戦争映画をみながら「こういう時はこういう言い方をするんだ」
ということを一度意識して観てみてはいかがでしょうか?