カボチャ・ゴースト・魔法使い・吸血鬼、意外と知らないハロウィンのキャラクター裏話
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
ハロウィンと聞くと、カボチャ・ゴースト・魔法使い・吸血鬼といったキャラクターが思い浮かぶのではないでしょうか。今回はそんなハロウィンで出てくるキャラクターの裏話をご紹介します。
カボチャ
ハロウィンと言えば、あのお化けカボチャが有名ですね。正式名称はジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)と言います。
ハロウィンはあの世とこの世を隔てる門が開いて、霊が行き来できるようになる時期だと信じられていました。あのお化けカボチャは、街を徘徊する悪霊たちを追い払うために怖い顔をしているわけです。つまり、敵ではなくて味方なんですね。
なお、ジャック・オー・ランタンとして使うカボチャは、基本的に観賞用で食べられないそうです。あのカボチャで煮付けを作ったら…と思ったのですが無理そうです。
ゴースト
ゴーストはいわゆる「お化け」で、白い布をかぶった(ような)キャラクターです。目と口に当たる場所はからっぽで、ふわりふわりと空中に漂っているようなイメージですね。
このゴーストはかつては人間や動物で、それらがあの世からやってきたときにあのような姿・形を取るようです。この意味では、日本語の「人魂」に似ていますね。
なお、自然崇拝の一環として出てくる精霊・聖霊のようなものは、英語では spirit に分類されます。ゲーム「女神転生」で出てくる「火の精霊」「水の精霊」などは spirit のほうですね。
魔法使い
ハロウィンの仮装パーティーで人気があるのは、やっぱり魔法使いでしょう!(注:私の勝手な妄想です)
だいたい魔法使いは三角形の黒い帽子をかぶっていますよね?あのかぶっている三角帽子は「形」と「帽子を被ること」に意味があったらしいです。
帽子を被る
帽子を被ることで、魔法使いの魔力を高めるための増幅装置としての役割を果たしていたようです。被っていないと魔力が半減する、とかなのかもしれません。
三角という形
三角は「異端」「不吉」「力を持っている」ことを表していたそうです。一般的には、あまり良い意味ではなかったようですね。
いま私たちが想像する魔法使いの服装のイメージは最近できたもののようですが、魔法使いは元々「普通の力とは違う力を持っている」「力を良いことにも悪いことにも使える」といったイメージがあったため「三角帽子を被っている」となるのも自然ななりゆきだったのかもしれません。
吸血鬼
吸血鬼ドラキュラといえば、黒いマントを羽織り、コウモリとなって夜空を羽ばたく…。実はこれは最近のイメージで、驚くことに元々は「ゾンビ」に近い存在だったそうです。
というわけで、ゾンビと吸血鬼の違いを調べてみました。まず共通点としては、どちらも「アンデッド(かつて生きていた者が活動する、超自然的な存在)」であるということです。
では、両者の違いですが、端的にいえばゾンビは頭が悪く、本能のままに生きている感じです。吸血鬼のほうは頭が良くて、プライドも高く、半永久的な回復力がある。鼻が良すぎるためニンニクが嫌いだったり、太陽光を浴びると体が燃えてしまったりします。さらに何故か「美しい」という形容詞が似合います。最後に、血を吸われた人間は血を吸った相手の体を全部残さず食べないと吸血鬼になってしまうそうです。

- 作者: ブラムストーカー,Bram Stoker,平井呈一
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1971/04
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 162回
- この商品を含むブログ (63件) を見る
ちなみに、吸血鬼ドラキュラは今から100年以上前に書かれた恐怖小説『ドラキュラ』(著:ブラム・ストーカー)「吸血鬼ドラキュラ」に由来しています。 さきほどの「アンデッド」という言葉も、この小説で "The Un-Dead" として初めて使われたそうです。