世界が変わる前の心の準備
こんにちは。『英会話イメージリンク習得法』編集部のビッキーです。
母国語のほかにもう1つ言葉が話せるようになると、世界が変わって見えます。今回はこれから大学生や社会人としての新生活で英語を本格的に勉強しようと思っている方に、私が日本語を学ぶときに経験した「世界が変わる前の心の準備」についてお話ししようと思います。
しかしよく考えたら、私の状況はみんなさんとだいぶ異なります。まず、みんなさんと言語が逆です。また、私はアメリカから日本に留学して日本語を学びました。
「日本に留学して日本語話せて当たり前やん。うちも留学したら英語話せるだろ」と思う人が多いのではないでしょうか。でも実は、留学したら自動的に外国語を話せるようになるわけではありません。
私は日本に来る前に、アニメやj-popが好きで「日本語カッコイイな、日本語しゃべれたらいいな」と思って日本語を学び始めました。真面目に勉強していたつもりでしたが、日本に来たとき日本語能力が思ったより低く、何を言われているのかわからなかったし、言いたいことも言えなくて悔しかったです。最初は本当に辛くて、アメリカに帰った方がいいかな、とよく考えていました。しかし、一日一日たつにつれ日本の生活に慣れてきて、6ヶ月後に日本の大学に入ることを決心しました。
しかし、大学の日本語教師にこう言われました。「ビッキーの日本語はまだまだ入学試験に合格できるほど十分じゃないよ。アメリカの大学に戻るのがビッキーにとって一番いいと思う。」キツイ言葉ですが、今ではあの先生に感謝しています。そのおかげで日本語を一生懸命勉強して、入学試験に合格することができました。
もちろん日本にいたことは有利でしたが、日本にいただけで日本語が喋れるようになったわけではありません。大学に入る、という目標があったから頑張れたのです。もし「よし、やるぞ」という気持ちがなかったら、日本語の勉強をやめて今はもう日本にいなかったでしょう。
10年以上日本にいても日本語を話せない英会話教師に何人か会ったことがあります。どうして日本語を学ばないのと聞くと、外国人の友達が多いし、周りの日本人はみんな英語を話せるので生活にあまり不便を感じない、という答えが返ってきました。私にはよくわかりません。
アメリカやオーストラリアに留学して、留学先で日本人の友達ばかり作って英語を習得せずに帰ってきた日本人も何人か知っています。その一方で、一回も海外に出たことないのに流暢な英語を話せる日本人もいます。留学しても英語話せない人と、留学しなくても英語話せる人の違いは何でしょうか。当たり前かもしれませんが、心の準備ができているかどうか、ということだと思います。「よし、やるぞ」という気持ちが必要です。
私は今はときどき日本語でものを考えている自分に気づくことがあります。そんなときの私は、英語でものを考えている私とは少し違う私だと思います。見えている世界もたしかに変わっていると思います。みなさんにもぜひこんな面白い経験を味わっていただきたいと思います。