英語の勉強は難しくない
こんにちは。『英会話イメージリンク習得法』編集部のビッキーです。
この前本屋に行って「日本人向けの英語教材」と「外国人向けの日本語教材」を見比べていて面白いことに気づきました。
それは、英語の教科書は「日本人は英語ができるようにならない」という前提で書かれているような気がしたことです。それに対して、外国人向けの日本語教科書は「やれば誰でも日本語ができる」前提で書かれているように見えました。
なぜそんな気がしたのでしょうか。
英語の教科書を見ていると「覚えなければいけないことはまだまだたくさんあるよ」と言われているような気がしました。日本語の教科書は「これを覚えておけばそれなりにやっていけるよ」と言われているような気がしました。
日本人は中学・高校で6年以上英語を勉強しているのに英語を喋れない、とよく言われます。でもその本当の原因は、それくらいじゃ喋れるようにならないと教える方も、教わる方も思い込んでいることにあるのではないでしょうか。
「英語をマスターするというのは、そんなに簡単なことじゃないよ」と言われていることが、英語をマスター出来ないいちばん大きな理由のような気がします。
その一方、日本に来た留学生は半年から1年で日常生活であまり困らないように日本語を喋れるようになることは珍しくありません。その理由は、留学生はちゃんとした日本語を勉強しようというのではなく、とりあえず今必要な日本語を少しずつ覚えていったからではないでしょうか。
この教科書をマスターしても次は別の教科書を勉強しなければならない。そう思って勉強していると、今やっている教科書の勉強の仕方が中途半端になります。
いまやっている教科書にはその教科書なりの目的があり、目標(到達点)があるはずです。次の教科書のことなど考えずに、いまはそれを達成することに集中するのが大切です。
もう一つの問題点は「ゼロから英会話」とか「中学校英語やりなおし」みたいな教科書を使って勉強することです。日本人は6年以上英語を勉強しています。なので、基本はもう自分の中に入っているはずです。まだマスターしてない文法や単語は何回も出てきますので、心配しないで先に進みましょう。もう習ったことを全部 やり直す必要はありません。私は8年以上日本語を勉強していますが、6年前に勉強したことはやり直していません。前に習ったはずのわからない単語や表現が出てきたら、「あっ、何だったっけ、それ?ああ、そうだった、忘れていた」って感じで流します。
教科書の選び方もコツがあります。これを覚えてどうするのか、これをいつ、どうやって使うのかと思わせる、実践的じゃない教科書に気を付けてください。外国人向けの日本語教科書を見てわかったのは目的を持つことが大事だということです。友達の誘い方、先生に質問するときの聞き方、ビジネスメールの書き方等、はっきりした場面と目的があると勉強がやりやすくなります。目的を無理矢理つくってもいいですから、目的を持って、その目的を意識して勉強しましょう。
英語の勉強は難しくないです。難しく感じたら考え方と勉強法を変えてみましょう。英会話教材はとても数が多いのでいい本を探す時に迷子になりやすいと思いますが、外国人向けの日本語教科書の中にヒントが一杯入っています。今度本屋に行ったら是非読んでみてください。イマイチな英会話教科書よりいい勉強になるかもしれません。