どうして使い道のない英単語を覚えようとするのだろう?
参考書に紹介されている英単語って「これは英会話に使えそうだ」って実感できるものがあまりないんだよね。
先月から英会話の勉強を始めた知人からこんな相談を受けました。
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
彼は参考書に書いてある英単語を「これは本当に実践で使えるのか?」とどうしても疑ってしまって勉強に集中できない、と悩んでいるようでした。
確かに参考書を読んでいる時は「どこか別の世界の話」を読んでいるように感じることがありますよね。
それは大抵その英単語を実生活で使う場面を想像できていないのが原因です。
そこで、今回はどうすれば「この単語は使える」という実感を持って英単語を体得することができるのか、その方法を紹介したいと思います。
その英単語、本当に使う?
最近の参考書では、親切に英単語は例文とセットで紹介されていることが大半です。例文の助けもあって「こういう場面で使うのか」と想像できますが、それが本当に自分の役に立つかどうかというと全く違います。
- ボブがドアを勢い良く開けた
- Bob opened the door enthusiastically.
“enthusiastically”は「勢いよく」という意味ですが、見慣れない単語なのでついつい覚えてしまおう、と思ってしまいます。
しかし実生活で「勢いよく」という単語を使うことがどれぐらいありますか?
実生活でその単語を使う場面を想像できなかったら、その英単語は覚える必要がありません。
参考書で紹介されている英単語を取りあえず覚えようとするのではなく、「実生活でどのようにその英単語を使うか」というフィルターをかけて英単語を精査することで、英語がぐっと身近なものになります。
部屋はいるだけなのにその道具、いる?
実生活であり得る場面を想像する
「実生活で使う」英単語を精査することができたら、今度は自分の生活で「その英単語が自分の生活で使えそうな」場面を想像してみましょう。
先ほどの”enthusiastically”を「実生活で使う単語」だと思えたら、次にこの単語を使う場面を想像します。実生活という身近なものならどんなものでも構いません。
トイレに携帯を落としたことのある方なら、「勢い良く携帯をトイレに落とした」場面を想像するのもいいかもしれません。
私の場合ネイティブとは夕食によくいっていたので「料理の説明」をどうするか、ということを基準にしていました。
イマイチ現実感のないハンバーガー。身近なハンバーガーはこんなキレイではないはず。
実際に使ってみる
実生活であり得る場面を想像した後は、チグハグでもでもよいのでその英単語を実際に口に出して使ってみます。
例えば、先ほどの「勢い良く携帯をトイレに落とした」場面なら、
I dropped my cellphone in the bathroom enthusiastically.
などです。この時、細かい文法やなどを気にする必要はありません。まずは実際に口に出して使ってみることで自分の中に英語を落としこむようにしてください。
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独り言の様に英語を言ってみるだけでもものすごく効果があります。
まとめ
中学校で英語を教えていた方から聞いた話ですが、どんなに時間をかけて教えても、生徒は習った英単語をどう使えばいいのか実感が沸かないそうです。
まさに"自分とは関係のない世界の話"という感じだそうです。
しかし、野球が好きな生徒なら「野球の話」、バレーが好きな生徒なら「バレーの話」、などに絡めて教えた英単語を実際に使わせると、生徒は英単語の意味を驚くほど実感し、自分のものにできるようになるそうです。
英単語を機械的に取り敢えず覚えようとするのではなく、自分の世界に英単語を「持ち込む」ことが英単語の意味を実感する上で大切です。是非トライして下さい。