『カイジ』から学ぶ教科書には載せられない焼き土下座英会話術
- Fuck You 英語を話せ・・・ ゴミめら・・・!
- 英語は命より重い・・・・!
そんなことは微塵も思っていない英会話イメージリンク編集部の今井です、こんにちは。
これ、面白いんだけど日本文化は異色だからなぁ、ネイティブにはわかってもらえないんじゃない?
この感覚って日本人としてどこか心当たりありませんか?でもこれって結構思い込みだったりしたりするんです。
面白いものは万国共通で面白い。今回はその一例として、一見ネイティブには理解してもらえなさそうな『賭博黙示録カイジ』を私が紹介し、ネイティブの間でカイジを大流行させた時の話を紹介したいと思います。是非、英会話の参考(?)にしてみて下さい。
ネイティブと一緒に読んだのはパチンコ「沼」までです。
『賭博黙示録カイジ』はマイナー
『NARUTO』、『ONE PIECE』と違ってカイジは海外ではほとんど認知されていません。日本社会に根ざした部分があるので当初、カイジの面白さをネイティブに分かってもらえるのか・・・?と一瞬思いました。
しかし、文化の違いなんて些細な事だ。面白いものは国籍問わずわかってもらえる、そう思って紹介してみました。
なんだこの絵?こんなん読みたくない!
これが最初にカイジをネイティブに紹介した時の反応でした。それでもめげずに、本の要所要所を見せて説明していくと、段々と彼らがカイジにハマっていくのが分かりました。
その後は、ネイティブに好きなように読んでもらい
- ここのセリフはインターネットで有名なんだ。
- この表現独特じゃない?
- ここの心理描写、最高じゃない?
こんな感じで徐々にカイジを浸透させていきました。その結果、短期間ですが私とネイティブたちの間でカイジのセリフが流行ったのです。
実際にその時にあった会話の一部をご紹介します。
Native1 Oops! I forgot my wallet. I’ll pay you back, so please lend me some money.
Native2 Well… I guess I have no choice.
N1 Thanks! I’m sorry.
IMAI Are you sure? Do you really feel sorry?
N1 Yes! What are you talking about?
N2 Money is worth more than life…!!!
I If you are truly sorry….! You should be able to kneel on the ground…..! No matter where you are……!N1 What?
N2 Even if that place is on the top of a school cafeteria steel plate…… that chars their flesh….. and roasts their bones….! Yaki-Dogeza!!
N1 ZawaZawa…ZawaZawa…
I You're really saying that?
(夜の学食でネイティブ二人(A,B)と、食券を買いながらの会話)
ネイティブ1(以下ネ1) あれっ?財布置いてきちゃった。後で返すから金貸してくれや
ネイティブ2(以下ネ2) ちっ、しょうがねぇ
ネ1:おう!悪いな!
今井(以下今) 本当に心からすまないと思ってるの?
ネ1 当たり前だろ!
ネ2 金は命より重い・・・
今 本当にすまないという気持ちで・・・胸がいっぱいなら・・・!どこであれ土下座ができる・・・!
ネ1 はぁ?
ネ2 たとえそれが・・・肉焦がし・・・骨焼く・・・学食の鉄板の上でもっ・・・!!焼き土下座(Yaki-Dogeza)だっ!!
ネ1 ザワザワ・・・ザワザワ・・・。
今 お前が言うんかい
お金関係の話題がでたとき
Money is worth more than life….!!!
金は命より重い・・・!!!
センシティブな部分もありますが、お金に関する話題や認識は万国共通なので、お金関係の話題が上がるごとにこのセリフをネタにしていましたし、元のセリフを応用していかに「笑わせるか」に力も入れていました。
相手になにかを強要するとき
If you are truly sorry….! You should be able to kneel on the ground…..! No matter where you are……!
本当にすまないという気持ちで・・・胸がいっぱいなら・・・!どこであれ土下座ができる・・・!
これはさすがにセリフとして長過ぎるし、土下座というハードルが高いものが含まれているのでそこまで出番はありませんでしたが、一部分を切り取って
You should be able to eat this ramen jirou
このラーメン二郎、お前なら食えるはずだ
などと使っていました。
焼き土下座&ザワザワ・・・
Yaki-Dogeza
焼き土下座
- 相手が約束の時間に遅れた
- ありえない失敗をしてこちらまで被害を受けた
- 彼女との予定を優先させて約束をすっぽかされた
軽くムカついたとき、謝って欲しいけど「謝ってくれよ」と直接言うと角が立つ、そんなときに「焼き土下座!」と言っていました。このセリフは結構便利なマジックワードのようで、私よりネイティブが好んで上記の様なときに使っていました
ZawaZawa…ZawaZawa….
ザワザワ・・・ザワザワ・・・
これはごぞんじ聴衆がざわめく様子を表現したもので、アニメと同様、口でネイティブと「ザワザワ・・・」と言っていました。
笑ってはいけない状況で真顔で身内だけに聞こえるように言うのがポイントで、
- 研究学会で基調講演が始まって静かになった
- 誰かがつまらないジョークを言ってスベった
- 食事の時に自分の料理だけ運ばれてこなかった
こういう時に色々使っていました。
まとめ
今回は、『賭博黙示録カイジ』という、一見ネイティブには分かってもらえなさそうなテーマをネイティブに理解してもらい、更にそれを身内でネタにしていた話を紹介しました。
どうしても英会話で「これはわかってもらえないだろう」と思ってしまうことはあると思います。ですが、ネイティブも人間なので分かってもらえないことはありません。是非自分が思う「分かってもらえなさそうなもの」で「分かってほしいもの」を紹介して英会話を楽しんでみて下さい。