英語イメージリンク編集部

『英語イメージリンク』のサブブログ。記事制作のこぼれ話や裏話などメインサイトで扱えないことをアップしていきます。

発音の練習なんて必要ない!ネイティブっぽく話せるようになった私のやり方

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

先日、東大連に参加して阿波踊りを体験しました。まわりの観客が「みてみて!東大生だよ!」と私にカメラを向けていましたが、私は当然東大出身なんかじゃありません*1。ごめんねー。

さて、二年ほど前のことですが、留学予定の後輩が「英語に自信がないんです…」と相談に来たので、ネイティブの友だちを交えて三人で夕食に行ったことがありました。

後輩「今井さんの英語の発音は少し日本語英語っぽいところもありますが、目を閉じて二人の会話を聞いていると、殆どネイティブ同士の会話のように聞こえるんですよね。やっぱり発音を直す教材とか買って、練習したんですか?」

ネイティブ(以下「ネ」)「確かにこいつの発音はきれいだけど、こいつがそんなに真面目に発音の練習をすると思う?実験器具の整理もしないで先生に注意されるくらい適当な人間だぞ。単に君より場数を踏んでいるだけだよ。」

今井(以下「今」)「余計なこと言わんくていいって。まあ、でも一人で何度も繰り返して…みたいな発音の練習はしてないな。場数を踏んでることもあると思うけれど、こう見えて俺なりに気をつけていたこともあるんだよ」

そのときドヤ顔で後輩に話したことを、今回は3つにまとめ直してお伝えしようと思います。

その時点で「自分にしっくりくる」発音で堂々と話した

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発音なんて飾りです。ウチの母親にはそれがわからんのですよ。

私は英会話初心者の頃から、日本語英語でもいいので、自信をもって英語を話すようにしていました。自分の発音が正しいかどうかは気になりましたが、相手の反応を見て、伝わっていればそれでいいや、と思っていたわけです。

そんな私も「ネイティブのように英語を話してみたい」とは思っていました。なので、自分の発音とネイティブの発音を比べて「このギャップを埋めるのはしんどいな」と感じていたのも事実です。

しかし、あることをきっかけに吹っ切れることができたのです。

それは英会話をはじめて少し自信がついてきた6ヶ月頃のことでした。英語なんて全く話せないウチの母親が、私の英語を聞いて「アンタの英語は日本語英語だから、まだまだだね」と言いおったのです。

それを聞いて腹が立つと同時に相当凹みました。自分の話していた英語が全否定されたような気分になったわけです。*2

そのあとしばらくの間、自分の発音について悩んでいたわけですが、最終的に「こんなん考えてても意味ねえわ。俺は日本人なんだから日本語英語で話すのは当たり前だろう。現にいま友だち(ネイティブ)には通じてるんだから、それでいいじゃねえか!」という結論に至りました。

半ば母親に対する逆ギレのような結論ですが、その反発心をバネにすることで「ネイティブの発音」という呪縛から吹っ切れることができたのです。実際にそれ以降は「自分の発音はネイティブっぽいんだろうか…」とビクビクせず、より堂々とアグレッシブに言えるようになりました。

聞いたままを素直に口に出してみた

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英語の本来の発音とは異なっているものもある

「自分にしっくりくる発音で、ガンガンいこうぜ!」と意気込んでみたものの、現実には、ネイティブにとって聞き取りやすい発音が存在することも確かです。実際に英会話初心者の頃は、友だち(ネイティブ)から「堂々と話してくれるのは良いんだけど、聞き取りにくい」とよく言われていました。

そこで「どうすればアイツが聞き取りやすいように話せるんだろうか…?」と考えるわけですが、発音記号を勉強して読むなんて選択肢は私にはありませんでした。

いろいろ考えて、「結局、アイツの英語をそのままコピればいいんじゃね?」と思い、「教科書的にはどうか知らんけど、自分にはこの英語はこう聞こえる」というスタンスで、聞こえてきた音をそのまま口に出すことにしました。

「ちょっとそこの ”ヴァイタミンウォーター” 取ってくれる?」

「”ヴァ・・・?”(口に出して言えないぞ?)何?」

「”ヴァイタミンウォーター!” お前の目の前にあるヤツ!」

「これ?“ビタミンウォーター” …なるほど “ベイタミンウォーター” か」

「”ヴァイタミンウォーター” だけどな」

「”ヴィトミンウォーター”」

「OK。まあこんなもんでしょ」

「おう。今日はこれぐらいにしといてやるわ」

「Pass me that "vitamin water."」

「"ヴァ・・・・?" What?」

「"vitamin water.” Right in front of you!」

「This? Oh I see. ”ベイタミンウォーター”」

「That is ”vitamin water.”」

「”ヴィトミンウォーター”」

「A-ha, close enough.」

「OK. That's enough for you today.」

最初のうちは、友だちの話した英語をうまくコピーできないことが頻繁にありました。そんなときは友だちに会話内容を書いてもらって、「友だちの発音」と「文字として書かれた英語」とを比較して、自分でなんとか言えそうなワンランク上の発音にチューニングしました*3

実際に話す機会を見つけて発音をブラッシュアップした

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肌のツヤとハリには自信あります

友だち(ネイティブ)の発音を真似ると、その場では一時的に発音が改善されます。しかし、改善された発音も時間が経つにつれて、元に戻っていってしまいます。そこで、私はチャンスがあれば友だち相手に復習をしていました。

「コーヒー買いにいこうや」

「おう」

「お前また “ベイタミンウォーター” か。好きだなー」

「好きだからいいじゃん。しかも “ヴァイタミンウォーター” だし」

「"ヴァイトミンウォーター"」

「"ヴァイタミン"」

「"ヴァイタミンウォーター"」

「OK。お前の割にはいいんでない?」

「細けぇな。というか、なんで "ヴァイタミンウォーター" そんな好きなの?お前そんな顔で美肌狙ってんの?」

「狙ってねぇよ!味だよ味!」

「荒ぶるなって、お肌が荒れるぞ。"ヴァイタミン" とっとけ」

「このケツ野郎!」

「Let's go to get some coffee.」

「OK.」

「Are you buying ”ベイタミンウォーター” again? You really like it.」

「Leave me alone, and it's ”vitamin water.”」

「”ヴァイトミンウォーター”」

「"vitamin"」

「"ヴァイタミンウォーター"」

「OK, that was enough for you.」

「You're so nitpicky. But why do you like ”ヴァイタミンウォーター” so much? Do you want to have beautiful skin?」

「No! It's the taste!! Taste! Taste!」

「Don't get so upset.Your skin will get worse.Take more ”ヴァイタミン.”」

「Asshole!」

このように、うまく言えなかった英単語を実際に何回か使ってみることで、自分の発音を友だちが聞き取りやすい発音へと徐々にブラッシュアップしていったわけです。

まとめ

自分の発音が日本語英語だからといって、恥ずかしがる必要も卑屈になる必要もありません。そのとき自分にしっくりきている発音で堂々と話してみてください。また、話し相手の英語を聞いて、それをなるべくそのまま真似してみてください。

理想の「ネイティブの発音」ではなく、現実の「話し相手の発音」のほうが真似しやすいはずですし、相手からフィードバックをもらうことでブラッシュアップしていくこともできます。

また、このような方法で英語の発音のブラッシュアップを繰り返していると、ブラッシュアップした単語の影響を受けて、他の単語もネイティブにとって聞き取りやすい音になる、という連鎖反応が起きてきます。

これは「ネイティブが言いそうな発音」の当たりをつけられるようになる、ということです。こうなればしめたものです。是非そうなるまで気長に続けていただけたらと思います。

*1:東大連は申し込みさえすれば、一般の方でも参加できるオープンな連です。ただし基本は学生連なので、ノリもかなり大学生っぽい感じです

*2:「やーい、お前の英語、日本語英語!」は、英会話初心者には禁句です。

*3:会話を遮らないように、チューニングは2、3回(1分程度)にとどめていました