英語イメージリンク編集部

『英語イメージリンク』のサブブログ。記事制作のこぼれ話や裏話などメインサイトで扱えないことをアップしていきます。

【年末年始に英会話学習を始める方へ】約半数が脱落する最初の一ヶ月を乗り越えるための基本方針とオススメ教材

英語学習、続けられますか?

こんにちは!編集部の遠藤です。

年末年始は英語熱が高まる時期ですね。しかし、2月にはやめてしまっている方が多いのではないでしょうか?実際に編集部で調べたところ、一ヶ月以内に約半数もの人が脱落してしまっているのが実情です*1

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そこで今回は、脱落率の高い最初の一ヶ月を上手に乗り越える“3つのコツ”をお伝えします。

 

英会話学習のはじめにだれもが感じる疎外感とは?

私は英会話学習書などを執筆している関係でたくさんの方にヒアリングをしてきました。そのときによく耳にしたのが「レッスンで会話についていけなかった」、「参考書の解説がわからなかった」、「教材の物語に入り込めなかった」というものでした。

このような、近づこうと努力しているのに距離を縮められない感覚は「疎外感」と言ってもよいと思います。英会話学習の継続を妨げる最初の障害は、この「疎外感」なのです。

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疎外感を感じる理由1:日本語と英語は遠い言語

まず日本語と英語はそもそもお互いに遠い距離にある言葉で、「疎遠」なのはある意味仕方がありません。日本語話者にとって英語は習得の難しい言語であり、その逆もしかりということです。

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そんな英語を完璧にしようとすると、学ぶべきことが多すぎて普通の人であればすぐに容量オーバーになってしまいます。いわば、初心者が分厚い文法書をすべて理解していこうとするようなものです。

読み進めるにつれて範囲の広さに圧倒され、どれだけやってもキリがない感覚に襲われると思います。これは英語そのものに近づこうとすると必ず発生してしまうもので避けようがありません。そのため、そもそも英語を完璧にしようとはしないことがポイントになります。

 

疎外感を感じる理由2:漠然とした不安がある

これまでの挫折経験から英語に関してはセンシティブになっている方が多いのではないでしょうか。しかし、マーフィーの法則ではありませんが、また失敗するかもと思っていると、その通り失敗してしまうのが人間というものですよね。

このコンプレックスを逆手にとっている教材もあります。「日本人の英語はおかしい、ネイティブはこう言う」という類いのものです。一理あるように見えますが、「あれもおかしい、これもおかしい」では、読者は何を信じていいのかわからなくなり、最終的に英語難民か信者を生みだしてしまうだけです。

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教科書に記載されている英文がまったく正しくないなんてことはありえません。そのニュアンスをつかみきれていないから、実践したときに違和感がある使い方になっているだけです。細かい微調整をしてあげればよいだけで、これまで学んできた全てをちゃぶ台がえしする必要はないのです。

 

疎外感を感じる理由3:物語に入り込めない

英語で物語や会話を楽しもうと思っても、最初は英単語や英文法などわからないことだらけで、話の内容に入り込むどころかついていくことさえ難しいですよね。

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そこで提案したいのが、日本語で読んだことのある物語を「英語でも楽しむ」というものです。初めての内容を不慣れな英語で楽しむのは難しいことですが、既に入り込んだことのある内容であれば想像力でカバーできるようになります。何度も聞いているうちに、細かい英単語や英文法に引っかからずに物語を楽しめるようになります。

 

距離を縮めるときの3つのポイント

1、完璧にしようとしない

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2、いまの自分を信じる

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3、話の内容が描きやすい題材を選ぶ

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一ヶ月以上続けるための教材コンビネーション

以上の基本方針はわかったとしても、自分に合った教材を見つけるのは、なかなか難しいと思います。そこで私がこれまでに使ってきた教材や作った教材の中から、初心者が英会話学習を一ヶ月以上続けるための教材コンビネーションをご紹介します。

  • 肩の力を抜く『ずるいえいご』
  • 英文法をざっくり理解する『ハートで感じる英語塾 英語の5原則編』
  • 心構えから英文法まで一通りわかる『英会話イメージリンク習得法』
  • 英語に血を通わせる『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』
  • 自己啓発の一環として『Rich Dad Poor Dad(邦題:金持ち父さん貧乏父さん)』洋書kindle & audible

 

肩の力を抜く『ずるいえいご』(著:青木ゆか、ほしのゆみ)

ずるいえいご

ずるいえいご

 

『ずるいえいご』はこれまでに何度も英会話で挫折したことのある人には、ぜひとも読んでおいてほしい一冊です。本の前半部分だけでかまいません。中盤以降の言い換え練習はストレスになると思うので無視してください。

前半部分も漫画部分が多いので10分ほどで読めると思います。ざっと読んでおくことで、肩の力をうまく抜けるようになって、最終的に英語学習を長く続けられるようになると思います。

 

英文法をざっくり理解する「ハートで感じる英語塾 英語の5原則編」(著:大西泰斗、ポール・マクベイ)

ハートで感じる英語塾 英語の5原則編―NHK新3か月トピック英会話 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)

ハートで感じる英語塾 英語の5原則編―NHK新3か月トピック英会話 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)

 

英文法がゼロの状態では、やはり厳しいものがあります。しかし、多くの英文法参考書は緩すぎるか硬すぎるかで、英語にご無沙汰していた人には、あまり適していません。

そのなかで『ハートで感じる英語塾』はちょうどいいレベル感で、話の導入の仕方も英文法書のなかではピカ一です。すべてちゃんと読み込むというよりは、さーっと読み流して、ざっくりと捉えるようにすることをおすすめします。わからないところは、いまはわからないであって、いつかはわかるようになると思います。焦らずにサラッと読んでみてください。

 

心構えから英文法まで一通りわかる『英会話イメージリンク習得法』(著:遠藤雅義、英文監修:Victoria Bloyer)

英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想

英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想

 

『ずるいえいご』(心構え)と『ハートで感じる英語塾』(英文法)を合わせた領域をカバーしているのが、『英会話イメージリンク習得法』です。

心構えの部分は、漫画ではないので少々堅くなっていますが、考え方が主体の『ずるいえいご』に比べると、『英会話イメージリンク習得法』のほうが実際の学習シーンまで踏み込んだ内容になっています。

英文法については、『ハートで感じる英語塾』が既存の英文法から気持ちをどう感じ取るかというアプローチなのに対して、『英会話イメージリンク習得法』では英文の裏側にある自然な感覚をまず説明して、それが英文法の何に当たるのかというアプローチを取っています。突然、規則が上から降ってくる英文法に違和感がある方には『英会話イメージリンク習得法』をおすすめします。

 

英語に血を通わせる『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』(著:スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ)

CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)

CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)

 

この本は、ネイティブの側から英語の感覚を説明した本です。子どものときに使う言葉を取り上げていて、日本人の私たちにとっても想像しやすい状況ばかりです。読み進めていて「へぇー、そうだったんだ!」と唸ることも多いと思います。

なお、この類のネイティブ本はたくさん出ていますが、スティーブさんの本は日本人英語をむやみに叩くような形式になっておらず、バランスが良いのでおすすめです。一気に読み通すのではなく、気が向いたときにパラパラとページをめくれば良いと思います。

 

自己啓発の一環として『Rich Dad Poor Dad』(著:Robert T. Kiyosaki)kindle & audible

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英語学習においては「英語でも楽しめる題材」を見つけるのが一番難しいところです。そういう題材が見つかってしまえば、英語学習の大半は成功したと言ってもよいと思います。

私が『金持ち父さん貧乏父さん』を使っている理由は、英語学習というよりも、自分がまだ上手くできていない考え方に気づけるからです。(以下は気に入っている一節です)

人生はそうやってきみをつつくたびにこう言っているんだ。『ほら、目を覚ませよ!きみに学んでもらいたいことがあるんだよ』ってね。

Each push is life saying*2, 'Wake up. There's something I want you to learn.'

何かが足りないとか何かが必要だと感じたときには、まず、それを人に与えることだ。そうすればあとになって、二倍にも三倍にもなって返ってくる。このことはお金、ほほえみ、愛情、友情などいろいろなことに当てはまる。

Whenever you feel short*3 or in need of something, give what you want first and it will come back in buckets*4.That is true for money, a smile, love, or friendship.

私の使い方ですが、たいていお風呂や通勤中にスマホアプリ「audible」で英語音声を聞いています。どうしても気になったら、スマホアプリ「kindle」を立ち上げて英文を確認しています。

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 ※『Rich Dad Poor Dad』の英語音声はaudible.comでしか購入できないため、親会社であるamazon.com(米国アマゾン)のアカウントを取得する必要があります。詳しい方法などはこちらのサイトなどをご参照ください。なお、月額○ドルという申込形態もありますが、私はその都度支払うタイプで登録しています。

 

私は「英語学習で良い教材ない?」と聞かれたときに、よく『Rich Dad Poor Dad』をおすすめしていますが、その理由は以下の三点です。

  • ベストセラーなので、日本語版を既に読んだことのある方が多い。
  • 英文はわかりやすく、音声もかなりゆっくりのペースになっている。
  • 本の最初の部分は子ども時代の物語なので、情景をイメージしやすい。

実際に試してみる場合は、次のステップでやってみると良いと思います。

  1. 日本語版「金持ち父さん貧乏父さん」をざっと読む。
  2. まずaudibleを一回聞き流す。
  3. 二回目にaudibleを聞き流しながら、kindleで気になった英文を確認する。
    このとき音声のペースを主とします。kindleですべての英文を読んでいこうとすると、時間ばかりかかって面白くないのでおすすめしません。(そもそも、音声とスクリプトは完全に対応していません)
  4. 三回目以降はaudibleだけをずっと聞き流す。気に入った言葉はkindleで確認する。

 

英語学習の最初の一ヶ月は気持ちの上でアップダウンの激しい一ヶ月でもあります。そのため、受身でも続けられるものを用意しておくことがポイントです。

ここでは洋書『Rich Dad Poor Dad』を例に挙げましたが、洋画でもジブリの英語翻訳版でもいいと思います。みなさんにとってお気に入りの本や映画などを探してみてください。

 

まとめ

英語・英会話の習得は長い道のりです。しかし、その道のりは辛く厳しいものでなければいけないなんて決まりはありません。ぜひ、あなたに親身になって寄り添ってくれる教材やサービスを探していただければと思います。

*1:英会話教材は46%オンライン英会話は57%が一ヶ月以内に脱落

*2:倒置されていますが、細かい文法は無視して「何か言っているんだな」くらいで受け取るようにします

*3:short は「短い」→「足りない」のイメージ派生。short の意味がわからなくても、次に出てくる need だけを拾ってもOK。このような言い換えをしてくれているのも、初心者にとってはありがたいですね

*4:bucket は「バケツ」、複数形 buckets で「一杯」のイメージ

ネイティブと心の通った楽しい英会話がしたい!そんな方に知っておいて欲しい心構えとは!?

ネイティブとの英会話で同じ様なテーマの会話だけでは、中々盛り上がることはできない。

何を今更、と言われてしまいそうです。しかし、一度英会話というテーマに入ってしまうと、どうしてもそのあたりに気づけなくなってしまう方が沢山います。私もその中のひとりで、当初はそのことに気づけずにいたためネイティブとの会話も盛り上がりに欠けていました。

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。 

武術の話だけしたって盛り上がらない

私が英会話をはじめたころ、武術という共通の話題を通じて知り合ったネイティブA(以下A)とはいつも(カタコトの)英語で武術の話「だけ」をしていました。

これはAも武術の話が好きだろうという前提があったからです。今になって思えば武術の話しかしない自分に付き合ってくれたAは相当忍耐強ったんだろうな、と思うフシが多々あります。

そんな武術の話しかしなかった私ですが、ある時ちょっとした転機がありました。Aのところに別のネイティブB(以下B)がやってきて暫くAとBの二人で雑談をしていたのですが、明らかにAはBのときの会話の方が楽しそうだったのです。

当時私は英会話初心者だったので会話の詳細まではわかりませんでしたが、Bとは他愛のないことで笑い合っていることは理解できました。

Aとは知り合って一ヶ月以上過ぎた頃でしたがAはBと会話する時はこんな笑い方をするんだ、こんなリアクションをするんだ、と新たな一面を見ることができた一方で少し置き去りにされたような疎外感も感じました

その時、私はもっとAと仲よくなってBのように馬鹿な話をして一緒に笑いたい

と強く思うようになりました。また、私は英語を話すことに精一杯でそこまで頭が回らず、むしろAは武術好きなので武術の話だけしていれば大丈夫だと考えていたフシもあったことにも気が付きました。

日本人同士ならそんなことは絶対考えないのですが、今にすればどうも英会話に集中しすぎていたのかもしれませんし、ネイティブをきちんと人として見れていなかったようにも思えます。

共通のテーマを考える

ネイティブとももっと面白い話をして盛り上がりたい!

そこから少しずつ武術以外でAと笑って会話するために必要な共通の話題はなんだろう?ということを考えはじめました。

小難しいことも考えたりもしましたが、結局最初は自分が25年以上生きてきて((当時は25歳前後でした))、自然と気になっていた英語や彼らの文化への疑問をぶつけてみればいいじゃん、ということに落ち着きました

例えば

  • アメリカ人っていつもハンバーガーとピザばっか食べてるの?
  • フルハウスっていうドラマではみんな靴を脱がずにそのままベッドに寝転がってたけど本当なの?だとしたら犬のウンコ踏んだ後とかどうしてんの?
  • 英語の歌ってネイティブは全部聞き取れてるの?(ずいぶん前に洋楽でリスニングの勉強しようとして全く聞き取れずギブアップしたことがあるので)

などです。

 

国旗 USA アメリカ 合衆国 大サイズ(150×90cm) 星条旗

USA!USA!

ピックアップした疑問の中には自分でも「我ながらアホなこと考えてるなあ」というものあって、ネイティブに「コイツ大丈夫か」と呆れられてしまう可能性もあったのですが、それでも共通の話題をとりたかったので勇気を出して色々と聞いてみることにしました。

しかし、自分の持っている疑問を率直にネイティブに聞いてみると、自分が考えていた悩みとは裏腹に面白いことがわかる様になってきました。

それはネイティブにも自分たちが日本人にどう思われているか知りたがっているということや日本人に聞きたいけど馬鹿にされそうで聞けないというものがある、ということです。

特にアメリカ人は個人主義で周りからどう思われても気にしない、というイメージがあったのですが、それは違って個人差はあるといえど周りからどう思われているかは気になるようでした。

例えばAの場合「アメリカ人はハンバーガーばかり食べているのか」という質問に対し「やっぱりアメリカ人はカウボーイハットを被って、HAHAHA!と笑いながらハンバーガーを食べてるイメージなのかな?」と言ったりしていました。

そして私がこういった質問をするようになると、Aの方もポツポツと「笑わないんで欲しいんだけど、日本人って朝ごはんってなに食べるの?」とか、「ランドセルって俺が使うと変かな?お洒落で使ってみたいんだけど日本人から見たらランドセル使ってるアメリカ人ってどう?」など中々他の日本人には聞けないような質問もしてくれるようになってくれました。

このあたりから、Aと私は急速に仲が良くなっていったような気がします。このあとは、前よりもAとはぐっと砕けた雰囲気で英会話をできるようになったし、なにより英会話がすごく楽しくなりました。

それ以降突然英会話力が伸びた、という話はないのですが、英語会話自体を楽しいと感じられるようになったのです。この時、はじめて私の中で英会話が「勉強しなければならないもの」から「楽しむもの」というものに変わりました。

英会話をつまらないと感じている方、是非こんな方法もあるのだと頭の片隅にでもおいておいて下さい。

 最後に、自分が当時考えていたネイティブへの質問をいくつかピックアップしておきます。

  • 英語にも方言ってあるの?
  • 日本語って向こう(アメリカ)では需要あるの?
  • 日本人の男ってアメリカでモテる?
  • 黒帯って男らしいステータスの一つらしいけど、ホント?

 

 

 

英会話学習をしているときの疎外感に関する調査

こんにちは。英会話イメージリンク編集部です。

先日、ランサーズで英会話学習をしているときの意識についてアンケート調査を行いました。本日はその結果をご報告いたします。

 

【設問1】英会話の学習経験のある方へ質問です。あなたが英会話学習をしているときに「疎外感」を感じたことがありますか?(後述の設問2、設問3も参照したうえで、ご回答ください)

選択肢件数比率
疎外感を感じたことがある 161 64.4%
疎外感を感じたことはない 89 35.6%
合計 250 100%

 

【設問2】参考書に書いてある内容や英会話講師の言っている内容を何とか理解しようと努力しても、置いてきぼりになってしまったことはありますか?

選択肢件数比率
置いてきぼりになったことがある 195 78.0%
置いてきぼりになったことはない 55 22.0%
合計 250 100%


【設問3】参考書に書いてある内容や英会話講師の言っている内容自体が遠い世界の話のようで現実感がないと感じたことはありますか?

選択肢件数比率
現実感がないと感じたことがある 155 62.0%
現実感がないと感じたことはない 95 38.0%
合計 250 100%


【設問4】参考書の内容や講師の話す内容が、英会話学習の継続に及ぼす影響度合いについて5段階評価で教えて下さい。(感覚値で構いません)

選択肢件数比率
継続に大いに影響があると思う 65 26.0%
継続に影響があると思う 159 63.6%
どちらとも言えない 19 7.6%
継続に影響はないと思う 6 2.4%
継続にまったく影響はないと思う 1 0.4%
合計 250 100%

オンライン英会話の継続期間に関する調査結果

オンライン英会話はどれくらい継続されているのか?

こんにちは!編集部の遠藤です。

昨年の「英会話教材の継続期間に関する調査」に続いて、オンライン英会話でも継続期間について調査してみました。昨年と同じくランサーズでアンケートを取っています

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設問

件数

比率

申し込んだが、一度も利用せずにやめてしまった

18

16.2%

3日以内にやめてしまった

7

6.3%

1週間以内にやめてしまった

5

4.5%

1ヶ月以内にやめてしまった

33

29.7%

3ヶ月以内にやめてしまった

30

27.0%

3ヶ月以上続けられた

18

16.2%

合計

111

100%

最初の1週間で4人に1人が脱落

  • 1週間以内に合計27.0%(4人に1人)がやめてしまう。
  • 1ヶ月以内に合計56.8%(半数)がやめてしまう。
  • 3ヶ月以内に合計83.8%がやめてしまう。

オンライン英会話においても1週間、1ヶ月、3か月で1/4ずつ脱落していく感じで捉えてよいかと思います。1ヶ月でやめる人が多いのは、契約単位が1ヶ月になっているからでしょう。全体的には、英会話教材より脱落率が総じて高いことが特徴です。

特に高いのは「申し込んだが、一度も利用せずにやめてしまった」人の比率です。おそらくは以下のような理由によるのだろうと思っています(ちゃんとしたデータは取っていないので、私個人の経験に基づくものですが…)

  • ウェブカメラやSkypeの設定で挫折してしまう。
  • 外国人相手に直接やり取りするため、意図が通じなかったらどうしたらいいんだろうと不安がある。
  • 講師として誰を選んだらいいのかわからない。

特に問題は「講師として誰を選べばよいのかわからない」ところではないかと思います。申込まで進んでいるので、ユーザとしてもSkypeの設定や外国人とのやり取りは織り込み済みでしょう。そのため実際に講師を選ぶときに脱落しているのではないかと推察しています。

つまり、オンライン英会話では講師の数をたくさん揃えてくれていますが、初心者にとっては多様な選択肢を与えられることで、逆に動けなくなってしまっているのかもしれないということですね。

なんにせよ気軽に始められるオンライン英会話ですが、ユーザが最初のステップを越えられていないことは確かなようです。

しかし、英会話教材とオンライン英会話の継続期間の調査結果がここまで似通ったものになったのには他の理由もありそうですね。編集部としても、もう少し別の要因がないか考えてみようと思います。

blog.english-speaking.jp

 

日本人は英語の発音にこだわりすぎ!?発音はあまり重要でない英会話のホント

ネイティブの発音を習得するのはすごく大切。そんなことを考える日本人の方が多いのか色んなところでネイティブの発音になるためには・・・

という方法論や教育論を聞きます。こんにちは英会話イメージリンク編集部の今井です。

しかし、発音ってそんなに大切なんでしょうか?発音がうまくできないと英会話はできないのでしょうか?

結論から言いますと、答えは"NO"です。発音にそこまでこだわる必要はありません。

そこで今回は英会話においてどうして発音にこだわる必要がないのか?そんなテーマについてお話します。

ネイティブの英語の発音はカッコいい

私はハリウッド映画の影響をモロに受けていたのでネイティブのカッコいい発音にはすごく憧れを持っていましたし、その反動で自分の英語の発音にはすごくコンプレックスを持っていました。

どうがんばってみても自分の英語の発音は「ネイティブっぽく」ないのです。

なんか違う、という感覚はあるのですが直す方法もわからないのでどうやっても自分の思い描くネイティブの発音にはならないのです。

そんな悩みを抱えていたある日、たまたま私の英語を聞いていた両親が(全く英語は話せません)

「あんたの英語は日本語英語だよね」

と追い打ちをかけるようなことを言ってきたのです。この日本語英語というのは「日本人が話す発音の英語」という意味だったのですが、実際に他人に指摘されると結構なショックでした。

また、がんばっている自分にしたり顔でエラソーなことを言ってきた両親にむかっ腹がたったのも事実です。

そして「ネイティブの様な発音になりたい」という気持ちと「どうやったらネイティブの様な発音になれるのだろう」というジレンマを抱えたまま英会話を続けて何ヶ月か経った時のことです。友人のネイティブから衝撃的な一言が発せられました。

今井の英語って日本語訛りでカッコいいよな

最初は冗談だと思ったのですが、ネイティブの感じからしてどうやら本気っぽいのです。

今井(以下)「いやーでもこっちからするとネイティブの正しい発音ってのに憧れるわけよ」

ネイティブ(以下)「いやいや、そもそも正しい発音ってなんだ?」

「どういうこと?君らの英語の発音が正しくない?」

「それは違うよ。日本語の発音ってどの地域も同じ?」

「あ!」

「でしょ?英語も同じなんだよ。アメリカでも南部は特に訛ってると言われるし、ニューヨーカーはニューヨーカーで独自の発音を持ってる」

「関西弁とか京都弁みたいなもんか」

「そうそう。でもどれも英語だし正しいんだよ。東北地方の方言はすごくキツいらしいけど、それは日本語じゃないって言えるかい?」

「言われてみればイギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語、カナダ英語があるって言うね。あまり実感はできないけど・・・」

「国によって発音は違う。だから、逆に言うと日本語英語ってのもあっていいわけだよ。確かに俺らからすると君らの英語は英語が母国語ではないってわかるけどそれがどうだって言うんだ」

「うーん」

ネ「俺からするとお前の日本語英語ってなんかお洒落でカッコいいんだよ。よく日本人はネイティブの発音がとかいうけど、そういう意見があってもいいだろ?」

こともあろうにこの友人のネイティブは日本語なまりの英語があってもそれは間違っていない

と言ってのけたのです。しかし、その発言には不思議と説得力がありました。

Black Hawk Down

 

映画ブラックホークダウンにでてくる兵士の台詞を英語で覚えたものでした

英会話の場では発音なんてかまっていられない

ネイティブにあまり発音は気にしなくていい、と言ってもらった後は随分と楽になったような気がしました。案外、正しい発音というのは日本人が一方的に思い込んでいるだけなのかもしれない

そんなことを思いはじめ発音という重荷から徐々に解放されていった私は、英会話に集中できるようになってあることに気づくようになりました。それは

英会話の現場では発音なんて気にしていられない

ということです。自室でくつろいで辞書を広げているときなど、落ち着いた状態では一つ一つの英単語を拾い上げて「発音」に注目できますし悩んだりもできます。ですが、次から次へと英単語が出てくる英会話の場ではいちいち「あの発音はどうだったあーだった」なんて考えていられないのです。

英単語の「lightとright」の発音の違いを日本人はできない。だから◯◯したほうがよい

といった意見はよく耳にします。しかし、英会話の中ではこういった発音も些細な問題となってしまいます。

そもそも発音が違ったとしても会話の中で"light"と"right"を間違えるネイティブの方がよっぽどどうかしているということに気づきました。

なんでやねん

ネイティブだってロボットじゃないのでわかってくれます

自分のできる範囲で発音すればよい

発音が難しいと感じたら今、自分ができる発音で全く問題ありません。正しい発音でないと通じないというのは一見正しい様に聞こえますがほとんど机上の空論だと思ってもらってもよいでしょう。

まずは自分が言える発音の状態で全く問題ありません。英会話はそこからはじめてみましょう。なにがなんでも「正しい発音」と考えるのではなく、自分の今の発音で大丈夫だ

という自信を持っていただいてOKです。

面白いことに、英会話に慣れてきた人たちと発音の話題がでると殆どの人が「発音って適当でも通じる」という結論に達しています。

しかし、その一方で殆どの方が英会話をはじめた当初は「正しい発音」というところでつまずいていることもわかりました。それほど「正しい発音」という呪縛は強いのです。

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

こだわらないのが一番の上達への近道なのかも

まとめ

今回は、英会話において発音はそこまで重視されないよ

という話をしました。発音は大切なのですが、私の周りの意見を聞くと「発音ができないと英会話は通じない」という考えがつよく信じられているように思います。

しかし、現実には私たち日本人が思っているほど発音は重視されることはありません。

まずは自分のできる範囲で結構です。ご自分の発音を是非体得して下さい。

つまらない英会話を次もやってみたいと思える英会話にする方法を知ってますか?

ネイティブが話す内容に興味ないときはどうしてた?

最近英会話教室にいきはじめた知人に上記の様な相談を受けました。

こんにちは英会話イメージリンク編集部の今井です。

知人の趣味は釣りなのですが、英会話教室ネイティブの趣味は写真撮影らしく全くといっていいほど話が噛み合わないのだそうです。

向こうは仕事でもあるので話は合わせてくれるものの、趣味が違いすぎるということ、知人の英会話の実力がまだまだであるということとなどが原因でイマイチ盛り上がりに欠けるようです。沈黙もあるようで

「学びがあるのならまだしも収穫がないまま終わりそうだ」

そう友人は愚痴っていました。

実際私もネイティブと話が噛み合わず、苦労したことが何度かありました。そこで今回は私が経験した「つまらない話からネイティブから学ぶ方法」をご紹介します。

是非参考にしてみて下さい。

宗教の話は・・・

ちょうど私と仲のよかったアメリカ出身のネイティブ二人は「プロテスタント」と「カトリック」でした。しかし二人はそこまで熱心ではなく、たまたま自分の住んでいた地域が「プロテスタント」と「カトリック」というぐらいのものだったようです。

そのためかそれが理由でお互いに仲違いをしたり、言い合いになることはなくむしろお互いに教えられた考え方の違いや自分の解釈についてよく熱心に話し合っていました。

しかし、たまらないのは私の方です。もともと私は宗教にあまり興味がないのでそちらの分野の知識に乏しく*1、更に宗教の話によく使われる英単語もわからないので完全にアウェイの状態でした。

日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)

 

日本人は本当に無神論者なのか気になっているネイティブは一杯います

つまらない話からでも自分が入り込めそうな話題を考える

ネイティブ二人が宗教の話をはじめたら内容はわからなくても、そういう話をしはじめた、ということはわかったのであーあ、はじまっちゃったよという感じで嵐が過ぎ去るまで待つ様な心境で「早く終われよ」といつも思っていました。

しかしある時、

  • ネイティブって仏教のことどう思ってるんだろう?
  • アメリカでの仏教ってどんな感じ?
  • 日本人のクリスマスってどう思ってる?

と宗教とは無縁だと思っていた自分にとって「聞いてみたい」ことがふと頭をよぎったので、盛り上がっている二人の間に割って入りたどたどしい英語で聞いてみました。

  • What do you think about buddhism?
  • How about buddhism in America?
  • What do you think about Japanese Christmas?

すると、ネイティブたちは一瞬会話を止めて、待ってましたとばかりに真面目に答えてくれたのです。

結局、「まじめ」な人が一番強い! (ワイド新書)

 

宗教の話をしたいネイティブは多い

ネイティブはこちらにわかってもらうために説明してくれる

一方的に教えてもらうということは友人同士ならなおさら、先生-生徒という関係であったとしても引け目を感じてしまいますが、前述のようにネイティブの琴線に触れる質問の場合、ネイティブは「どうしても伝えたい」という気持ちになって熱心に教えてくれることがわかりました。

毎回、この単語ってどういう意味?と聞くことで会話を止めることは面倒ですし気が引けますが、ネイティブが「説明したい」と思うような質問をした場合、そういった質問でも熱心に教えてくれます。私の場合、彼らがよく使う単語で

  • atheist
  • religion

この2つが全くわからなかったので思い切って聞いてみると

「"atheist"はキリスト教も信じず、仏教も信じず、なにも信じない人」

という説明をしてくれたのでそこから「無神論者」という意味で、

「"religion"は君は仏教だろ?私はプロテスタントだ。あいつはカトリックだ」と説明してくれたので「宗教」という意味だとわかりました。

このように、本来ならいちいち聞くなよと思われるような質問でも、ネイティブが「説明したい」と思ってくれれば簡単に聞けるということがわかりました。

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

 

説明させてくれ!という気持ちありますよね。それをネイティブに持ってもらいます

向こうも聞きたいことを聞いてくる

こちらの質問に答えてくれた後は向こうもこっちに聞きたかったことを聞いてきてくれます。私の場合、

  • 日本人はキリスト教のことをどう思っているのか
  • プロテスタントとカトリックの違いの説明はできるか
  • どうして日本人はクリスマスではなくクリスマス・イブを重視するのか

などを質問されました。当然こちらも聞かれたので「説明しよう」という気持ちになってあらゆる表現を使って説明しようとしましたし、場合によっては自分で勉強して日にちをあけてネイティブに伝える様なこともしていました。

何回かそういったことを繰り返していくと不思議とネイティブの話す「宗教の話」の内容がだんだんと英会話の実力含めわかってくる様になったのです。

超能力を開発する本―意識の窓をひらく

英会話学習者はエスパーだった・・・?

まとめ

今回はアウェイ感のある会話にどうやって自分を巻き込んでいくか、という方法をご紹介しました。

ネイティブも日本人に聞きたいことがあるけど「どのタイミングで聞こう」とずっと心の中に秘めていることが案外、あります。

こちらからそういった場をつくることでネイティブとの関係を更に深く、そして英会話の実力をあげることができるようになります。

少しハードルが高い様に聞こえますが、「今の実力で英会話を話そうとする」というは英会話をマスターする上で重要な経験だと思うので是非トライしてみて下さい。

 

*1:今でもありません

毎日新聞の読書週間企画に『英会話イメージリンク習得法』の協賛広告を出しました

毎日新聞が2015年10月26日から11月8日まで実施している読書週間企画『地方・小出版 良書連合企画』に書籍『英会話イメージリンク習得法』の協賛広告を出しました。

この企画は八重洲ブックセンター(東京)とも連動しており、店頭で企画に協賛している書籍が展示されております。

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お近くにお立ち寄りの際はぜひ足を運んでいただければと思います。(編集部)

追記

2015年10月26日(月)の毎日新聞朝刊(全国版)にも掲載されております。

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